臭いのこもりやすい季節。消臭剤のパイオニア(株)ハル・インダストリのアイテムをご紹介。
今日は、静岡県静岡市にある株式会社ハルインダストリ代表取締役の松浦令一さんにお話を伺います。
こちらの会社は、安心・安全な消臭剤を作っている会社です。意外と冬場って、寒いさを理由に換気をしなかったりして臭いがこもりがちな季節でもありますから、消臭剤お世話になりますよね。
こちらの株式会社ハルインダストリは、1983年(昭和58年)に創業しました。会社のある静岡には、清水港からあがるマグロを加工する缶詰工場がありました。その魚の臭気が地域住民の方からなんとかならないか?臭いの対策商品を開発できないか?という相談があってから。消臭液剤、臭いを消す液剤を作ったことから、始まりました。
「まったく液剤そのものに臭いがなく、トリメチルアミンといった対象物質の魚の臭いを分解する状態を作ることができ、企業に採用頂いたのが会社のはじまりです。臭いはこれだけ化学が進んだ時代なので消えるものがあるのかなと思っていたんですが、ほとんど芳香剤です。焼却法では、温度を800度くらいで空気を熱くしてという方法しかありません。あとは活性炭で吸着ですね。これを脱臭剤と呼んでいますが、この方法しかなくどれも決め手に欠けており、臭いを消すというものがなかったんです。その昭和58年の時に新聞取材があり、「脱臭剤ですか?」と聞いてきたので「脱臭とは違う」と答え、「芳香剤ではないですよね?香りがないので」と言われて「そうですね」と。「じゃぁ臭いものを消すと書いて“消臭”って読んじゃいましょう」となって、これは業界の新聞だったんですけど、全国版に【消臭】という言葉がルビをふって登場しました。これが“消臭”という言葉が出てきた最初だと思います。」
この会社の消臭剤は、安心安全っていわれているんですが、実は、植物からヒントもらって作られたそうなんです。
「きっかけは、開発をする10何年か前なんですが、旅行で田舎に行った時に民家に泊めて頂いて、そこは広い敷地の家に牛舎があって、そこのお宅が大工さんもしていて、かんな屑を撒いていたんです。その棟梁さんに「どうしてかんな屑を撒いているんですか?」と聞いたら「これで牛の臭いが抑えられるんだよ」「へぇ!」と言うのを頭のどこかにヒントとして覚えていました。そこから、植物で消えるはずだというので、試行錯誤をして研究し開発していきました。植物そのものが必ずしも自分自身が香りを持っているわけではないので、森林に行った時に動物の死骸があってもあまり臭いが飛ばないというか、森林自体が臭いを消しているというのがありますよね。こういうことからも、異臭は抑えるという情報があって、それが自然に空気中に放出されている仮説をたて、それをお借りしようじゃないかというこになりました。抽出法を勉強していろんな植物から抽出してブレンドして、繰り返すうちに液剤も臭わない、対象物質の消したい臭いも消えるポイントを見つけることもできたんです。これが始まりでした。」
ここからは、おススメの商品について!
「あらゆる試験を繰り返していて、今では吸引試験といって、霧で吹いたものを人間に振った時にどうかという試験もしています。これもパスして安全無害と証明しながら販売しているので、小さいお子さんがいるお母様方やペットを飼っている方などもお子様のように大事にしていますので、選んで頂く1つの重要なポイントになっていると思います。臭いというのは、発生物質がその場にあれば一瞬消しても臭っているので本当に消えたのか甚だ疑問がありますけど、今、出て、今消したいという瞬発的に消したい時は霧状のものとか液剤が最適です。処置をするということです。そして維持することも大事で、臭いはそのままにして放っておくと壁や床やカーテンや天井に、含浸と言ってしみこんでいきます。そのシミによってなんとなく家の中が臭うなっということもあると思うんです。そのしみこんでいくのをゆっくり消しているのがビーズ状のもの。だから、維持すること、処置すること。例えばタバコを吸った跡とかちょっと臭いが気になるような時は、霧をシュッとしてください。それを組み合わせるのがいいと思います。」
最後に松浦さん、こんなお話もしてくれました!
「臭いっておもしろくて、人のおうちにお邪魔すると臭いが気になることもあると思うんですけど、自分の家の臭いには気づかない。これ“嗅覚の疲労”と呼んでいますけど、自分の体の臭いが分からなくて、他人の体の臭いが分かるとといった現象なんです。自分がいる場所や自分の体がまとっている臭いは、分からなくても安全なので大丈夫だよということで、脳が作られていると思うんですけど、これを嗅覚の疲労と呼んでいます。人の家では気づくものが、自分の家にはないと思っている方が多いんです。私どもの商品を使っていただくと、実際に臭いが消えて商品が終わると臭いが出てきて、なんで臭っているのかな?と思ったら、ビーズがなくなっている。置いている時は分からないんだけど、終わった時に気づくというのが一番多い評価です。そういう意味で消臭剤は、なくてもあっても同じ空気のような存在で、臭いの無い本物の消臭剤ってそうなんですけど、終わった時にハッと気づく…恋人同士のような雰囲気かもしれませんね。」