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有機の梅を栽培する田辺印の会
和歌山県田辺市で有機の梅を栽培する、田辺印の会の副会長 田中稔さんにお話を伺います。
田辺印の会はJA紀南の有機栽培グループで、和歌山県田辺市を中心に14戸の生産者で有機梅・有機柑橘等を栽培しています。2009年に発足し現在13年目。年間100トンの梅を栽培するそうです。
有機の梅というとCHOYAのイメージもありますが、どんな関係があるのでしょうか。田中さんに聞きました。
「私達の田辺印の会は2008年に発足しました。会のモットーは面白くやろうという創設者の溝口さんが始めてこられて、今日まで活動が続いております。中心は梅を栽培しておりまして、有機梅の出荷が今年までずっと続いております。中心は梅、一部は有機レモンも栽培していますが、もうほとんどが有機の梅です。私達の梅は、できた梅から一部は生協さん、東京の方であればパル生協さんなど一部商品を出荷させていただいて、現在、商品の9割はCHOYAさんに買っていただいています。」
田中さんは2012年に加入。そのきっかけは、慣行栽培で農薬かぶれを起こしたことからご自身の隊長的にも限界を感じたことでした。
田中さん、有機の梅を育てるようになって感じたことがあるそうです。
「やはり慣行栽培は見た目はキレイだと思います。しかしやはり見た目だけではなく、それまでの過程が一番重要かなと僕は思ってます。ですので、安全な土地、土作りをして安全な農薬・肥料をやって、それにより出来あがった商品で自信を持って販売しています。絶えず木を見て、園地を見て、栽培をしています。痩せすぎても次の年にできませんし、肥やし過ぎたら病気や虫が発生するので、絶えず園地は管理する必要があると思います。除草剤は一切やらないので、土には絶えず草が生えている状態なんですが、草に負けない程度の梅の木の管理をしていかないと駄目だと思っています。とにかく安心安全な商品を作ろうということで始めてますので、有機栽培に特化した商品を生産するためには、有機JASの認証を取得し、それには年に一度の監査があります。補助や作業場、生産履歴等の監査を受けて、毎年その許可をもとにJASマークを貼って、CHOYAさんや生協さんへ出荷させていただいてます。」
田中さんが思う、田辺印の会が育てる有機の梅について聞きました。
「我々が以前検査していただいた機関では、ビタミンA、有機酸、クエン酸が、有機の梅の方が多く含まれてるという結果が出てますが、なかなか味だけではすぐにわかるものではないと思います。しかし私個人としては、やはり有機の梅の方がまろやかさがあるんじゃないかと思ってます。慣行栽培のものも悪くはないのですが、やhりそれぞれの特徴が出てると思うんです。我々の有機の方が、まろやかさが出ているように思います。私は梅酒も梅ジュースも家で作っております。私の家族も子供たちも。孫たちは特に梅ジュースを飲んでいます。梅酒は収穫した後すぐにブランデーや焼酎に漬けるんですが、梅ジュースの方は一旦冷凍しておいて、少しずつ小分けしながらジュースにして飲んでいます。」
そして、田中さん、最後にこんな話もしてくれました。
「田名印の会では、本来じっくりと自然をしっかり観察して確かな有機農産物を作ろうという組織のモットーがあります。お互いが協力し合いながら活動しています。それだけでなく、私達は地域の活動にも参加して、特に熊野古道という地域にあります熊野古道の道普請(道の整備)でも、ボランティアで作業をさせてもらっており、地域貢献を兼ねてやっていきたいと思い今まで続けています。我々の梅の園地は熊野古道に面している園地が多く、昔から受け継がれてきた熊野古道とそこで昔から栽培されていた梅を大事にして継続して、地域貢献もしながら面白くやろうというモットーで届けています。」
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