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古来種野菜の八百屋さんwarmerwarmerも参加する『SHARE THE LOVE for JAPAN』
今日は、日本全国の古来種野菜を販売している『warmerwarmer』の高橋一也さんも参加する、『SHARE THE LOVE for JAPAN』をご紹介します。
古来種野菜とは、古来から代々種が受け継がれている野菜のこと。例えば400年前から続くカブや800年間途絶えなかった大根、そして、一番古いのは1300年前の聖徳太子の時代から食べられている滋賀県・坂本の食用菊などがあります。
高橋さんが『SHARE THE LOVE for JAPAN』に、参加することになったきっかけを聞きました。
「私自身2011年、『warmerwarmer』という古来種野菜、種を守る活動を始めました。2011年に始めたきっかけに東日本大震災がありました。被災した農家さんがかなりいらっしゃったんです。そのときに何か有機農家さんの支援ができないかということで、相談を受けました。その時に、この『SHARE THE LOVE for JAPAN』という企画がありました。『SHARE THE LOVE for JAPAN』は、その大地に優しい農業を目指してる方を支援する企画です。最初は17人の農家さんからスタートしたんですが、東日本大震災で様々な理由で各地に移住しなければいけない方たちがいらっしゃったんです。その方たちは移住により大事にしてきた畑から離れてしまう。近隣の売り先も含めてです。農家さんは野菜を作ることで収入を得ることができるので、新しい土地で開墾するにもどんな野菜ができるわからない。また、種をまくタイミングも土地も、本当に良い畑を借りれるのかもわからない。ちゃんと収入を得るまでやはり3年かかったんです。」
その方たちを支援するということから始まった『SHARE THE LOVE for JAPAN』。ここからは、主宰の大内浩子さんにお話を伺います。
「私達自身が大地に責任を持つという理念のもとでという考えを持っていまして、豊かな実りある大地が次世代にも繋がるように、何ができるのかということを震災のときも考えていたんですね。この活動が立ち上がった時、よりそういった大地に優しい農業をする人たちの大変な道のりを新たに知って、被災をきっかけにそういう人たちをお手伝いすることで、そういったことを学ばせていただきました。その後、新たにそういった農業に挑戦しようという人たちを応援していくために、活動を続けていこうとなり今に至ります。今では参加農家さんが全国から57名になるまでになり、みんなで勉強会をしたり、先人たちからの教えを学ぶ会を催したり、交流会を開催したり、発信をしたり、様々な活動をしている団体です。10年目を迎えて、本当に同じ志で繋がるフラットなコミュニティということで、豊かな大地を次世代につないでいくことをテーマに活動しています。 」
『SHARE THE LOVE for JAPAN』では、11/20(土)、21(日)その農家さんたちが集まり、東京・代官山 蔦屋書店・ T-SITEでマルシェを開催します。大内さんは、作り手の方にお話を直接聞けることも、このマルシェの大きな魅力の1つと言っています。
「作っている人の思いを何か知ってそれを食べると、本当に美味しいんです。安心安全だけでなく、心の豊かさにも繋がってくるのかなと思います。もちろん健康にもいいのですが、心の豊かさを感じられる。農家さんも本当にそういった心の豊かさを求めて農業に携わってくださっていて、共通して持ってるのが感謝という言葉なんです。やはり私たちは自然に生かさせてもらってる。野菜自体も自分たちが作るというよりも、自然が作る自然の恵みという考えで、私たちはそれをお手伝いするという気持ち。農家さんからはそのような気持ちが共通していて、そこにある自然への敬意や、謙虚な気持ちにとても学ぶところがあるなと思っています。農家さんの生き方を聞きながらそのように思うことが多いですね。自分も地球の中で、自然の中に生きる1人として、自分が作ることはできないとしても、食べることで参加する、そこで繋がるということは、大きな意味のあることなのだろうと思っています。自分の食べるものをちゃんと責任を持って、このことを感じながらありがたくいただくことは、豊かな生き方の一つにも繋がってくるのかなと思います。」
最後に、このマルシェに参加する『warmerwarmer』の高橋さんから、おすすめの生産者さんを聞きました。
「滋賀県から参加する松本真実さんと言う女性の方なんですが、この方はこの前、1300年受け継がれている坂本菊という菊を受け継ぎました。受け継ぐとき、1300年の歴史を自分が背負っていいのかと本人も悩んでいました。彼女からこの前写真が来て、菊がだいぶ出来始めましたよというメッセージをもらいました。その松本さんも来ます。また、山形の『アルケチャーノ』というレストランの料理長していた杉浦さんは、現在、料理長をやめて山梨県北杜市で在来種の自家採種を積極的に育てようと農家さんになりました。新規就農で『SHARE THE LOVE for JAPAN』に入っていただいて、今一緒に活動してるんですが、その北斗市からいろんな野菜を今回持ってきていただきます。本当にユニークというか個性があって、異業種からみなさん来ているので、志の高さを感じています。マルシェは東京でもありますけど、自分たちの次の時代を作っていこうという思いを持った人たちが集まるような場っていうのは、『SHARE THE LOVE for JAPAN』だけぐらいかなと思います。農家さんからは普段、食べ方や調理法を聞くチャンスもあります。やはり元『アルケチャーノ』の杉浦さんから聞くのが一番いいと思いますけど、彼は野菜中心に料理をしていた元料理人で農家をしてるから、その野菜をどのように食べ、素材の活かし方など彼はよく知ってるので、やっぱりその土地ならではの料理、郷土料理やその風土に合った料理法などもあるので、それぞれの土地の食べ方や、もしかするとシンプルに食べてくださいってと言うかもしれませんが、何か新しい発見に繋がるかもしれないですね。」