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精肉店が手がける手作り無添加のドッグフード『tesoro』
今回は、埼玉県加須市にある『長沼精肉店』が手がける、ワンちゃんのご飯ブランド『tesoro』担当の長沼愛さんにお話を伺います。
『長沼精肉店』は、愛さん夫婦の3代目が中心に営む、お肉とお惣菜を販売する70年以上続く老舗です。
『tesoro』というのは、スペイン語で【宝物】という意味で、愛犬は家族にとって宝物のような存在であることから、この名前にしたそうです。
「ワンちゃんって人間よりも寿命が短い生き物なので、ワンちゃんを家族に迎え入れて、1日でも長く色濃い思い出をたくさん作ってほしいと思っていて。それを長沼精肉店のお肉屋さんとして、食事という観点から健康っていうところでサポートできたらいいなと思いまして、そういうブランドになっています。実は去年の9月に15年間飼ってたワンちゃんが亡くなってしまって、とても悲しかったのと、一緒に家族だったとかなり思ったんです。一つとても後悔したことがありまして、私はそのワンちゃん、愛犬の健康とか、そういうことを考えて一緒に過ごせてただろうかとか、もっと何かしてあげられたことはなかっただろうかとか、そういうことをすごく悩みましたし、後悔してしいたんです。やはり体を作るのは食事だと思い、人間と一緒で体にいいものを、やはりワンちゃんに食べさせてあげることが、健康に繋がるんのではないかと。そもそもはワンちゃんはお肉大好きなはず、そして私お肉屋さんじゃない!と思って。あとは愛犬家の方とお話する機会があったときに、ぜひそういう新鮮なお肉でワンちゃんご飯を作ってほしいなといった声もりまして、点と点が結ばれ、それ長沼精肉店でできるかもと思い。。私が中心となって動き出しました。」
愛さんは、大好きなネイリストさんに『tesoro』のことを相談していたそうなんですが、そこでも点と点がつながったそうです。
「最初『tesoro』をやるときに、誰かにプレゼントしたくなるようなご飯を作りたいと思ったのですが、そういった相談を毎月通ってるネイリストの関根さんという方に毎月毎月私が今取り組んでいる『tesoro』、「もう少しで始まるんです」「こういうのやるんです」っていうのを相談していたら、「ぜひ私がやってあげるよ」と言って下さり、イラストを一つ一つ丁寧に全部デザインしていただきました。もうすごく気に入っています。私自身も関根さんのネイルがとても大好きで、色の使い方や、抜け感っていうんでしょうか。『tesoro』が大事にしてるアットホームさだったり、温かみとか、何かそういうものを表現してくれそうだと思っていたので、こんなに嬉しい話はないんですけど。ありがたいことにパッケージしていただける運びとなりました。すごく嬉しいです。パッケージを皆さんが見てくれて、シンプルに「かわいい~!!」と言ってきてくれる方がたくさんいます。それでそれをきっかけに「ワンちゃんのご飯なんですよ」っと言って私達もこう話ができたりとか、「お土産で買っていきたい」みたいに言ってくれる人がたくさんいます。」
70年以上続く老舗の『長沼精肉店』3代目・ゆうじさんのもとに嫁いできた愛さんは、お店を手伝うようになってもったいないなぁ…と思うことがあったそうです。それは、新鮮なお肉なのにスジが多かったりして人間では食べられない部分を捨ててしまうこと。そんな、本来は食べられるのに捨ててしまう新鮮なお肉を使ってアイテムを手作りしています。
「ひとつが『和牛のレバーと米粉を使ったクッキー』で、和牛のレバーはなかなかワンちゃんご飯に使用することがなく、栄養素でもワンちゃんの体にやはり良いということで、お店の中で人間用、ワンちゃん用に分けて作っています。ワンちゃん専門のご飯屋さんだけでやろうと思っても、なかなか手が出ない部位なんじゃないのかなと思ってます。お肉の中でも少しスジが多い部分や、少し硬くなってしまった部分を、ワンちゃん用に上手く使い回すことができるのは、精肉店ならではだと思います。例えばミンチにしてみたり。レバーで人間が食べる時にミンチにするのは、あま想像がつかないと思いますが、クッキーにするときにはミンチにして米粉と練り合わせることで、多分ワンちゃんが大好きな硬さだったりサクサク感っていうのを作ったりすることもできます。味見は私達もしながら作っているので、人間でも大丈夫です。全部自分たちで味見をしたものを、これならいいねってというものをお出しています。」
最後に、愛さん忘れられない出来事もお話してくれました。
「スタッフさんがワンちゃんのお友達にミートボール贈り物として使ってくれたんですが、そのワンちゃんはもう歩けない寝たきりの状態のワンちゃんで、すでに食欲もなくお水をスポイトなどでもらっているような状態で、あとは最期を迎えるような時期だったんです。このミートボールを最後のご飯にしてあげようと言ってくれて、ワンちゃんにミートボールをあげたら、普段全然動かないのに鼻をクンクンさせて頑張って食べてくれて。何も食べれないのでどんどん衰弱してってしまっていたと思うんでが、最後にこのミートボールを食べてきっと幸せに天国に行けたねっていう話をしてくれたときに、このミートボールを作ってた私も涙が止まらなくなって、すごく嬉しいかった思い出があります。ワンちゃんのためのご飯を作ってみようって思い、いろいろ試作をし、その中で新鮮なお肉、お肉屋さんなので新鮮なお肉へのこだわりや、自然なお野菜へのこだわり、無添加など、長沼精肉店が普段お店でやっていることをそのまま『tesoro』にも反映させできるだけやっています。そういう事も、ワンちゃんたちにはやはり分かるんだなと思ったりするとこともたくさんあります。」
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