filtango₋ 詳細 >>
濃いシルクのボディウォッシュ₋ 詳細 >>
京都丹後の濃いシルクのボディウォッシュ
今日は、京都の丹後ちりめんを使ったアイテムを手掛ける『Filtango』 代表の山根ちさとさんにお話を伺います。
山根さんは、4年前に脱サラをして、出身地・京都の丹後ちりめんを使ったストールを作られています。
山根さんが会社を辞めてしまうほどの丹後ちりめんの魅力は、どんなことだったんでしょうか?
「私は元々、京都の丹後が実家で、実家は丹後ちりめんや伝統工芸などとは全く関係がないいい実家だったんですけれども、小さい頃から機音がいつも聞こえてるような環境で育ちました。丹後は丹後りちめんという、シルクの高級な着物を織る産地だったので、機音を聞きながら育ちました。アパレルでニットデザイナーとして最近まで働いていましたが、10年ほど前に、丹後ちりめんの衰退を知り、また丹後ちりめんの世界でも稀な貴重な物作りを見て、4年前から丹後ちりめんのfiltangoというブランドを始めました。filはフランス語で糸というう意味です。tangoは丹後地方の丹後で、それらを合わせてfiltangoというブランド名をつけました。糸は丹後ちりめんで一番個性的で、特徴のある部分なんですが、その丹後ちりめんを織る糸っていうのは丹後でしか作れない糸で、糸を撚ると書いて“撚糸”。強く撚ることができる丹後地域だからこそ作れたのが、丹後ちりめんなんです。丹後ちりめんにとって糸はとても大事なものなので、その糸という意味である「fil」という単語を組みあせて、filtangoという名前を最初につけました。」
山根さんは、丹後ちりめんのストールを作っていくうちに知り合いが増え、いろんな素材に出会っていく中で、創業100年の機屋さんに出会いました。
「そこは女性が社長で、そこはとても撚りが強い撚りを作る工場でした。それが丹後ちりめんなっていくわけなんですが、その糸の撚りの工場の現場に入ってその糸を見たときに、「あっ!」っと思い、そこから『濃いシルクのボディウォッシュ』を作ることになりました。そこ工場は職人さんが男の方で、お爺さんもいらっしゃって作業されてるんですが、シルクの元々の主力の原糸から糸を巻いて洗ったり、お湯につけたりなど、いろいろな作業があるんでが、その職人さんの手がとてもツルツルでツヤツヤなんです。それは【セリシン】というシルクの糸についているタンパク質なのですが、その【セリシン】は昔から美肌効果がある成分で、毎日そこで働いてらっしゃるその方は、手がプルプルだったんです。ずっと洗ったりお湯につけたり巻いたり、常にその糸を触ってらっしゃるんですが、ツルツルなんです。実際そこで【セリシン】のその力を見たんです。その【セリシン】がたっぷりついたままの状態の糸が、そこの工場にはあったんです。」
山根さんが手がけているものの1つに、『濃いシルクのボディウォッシュ』があります。このボディウォッシュは、手のひらサイズほどの丸型、ハート形、鳥型に編まれています。このボディウォッシュを編んでいるのは高齢者の方々なんです。
「今は、大体70代後半の方たちに編んでもらってるんですが、その方たちは若い頃に丹後ちりめん関係の仕事をされてたんです。自分で機を織ったり、糸を巻いたりなど、丹後ちりめんは50年ぐらい前まではとっても大きな産業で、とても栄えていました。ですので、あの丹後に住んでらっしゃる女性の多くは、丹後ちりめん関係の仕事をされたんです。ですので皆さん手がものすごく器用なんです。今回『濃いシルクのボディウォッシュ』を思いついたときに、編んでくれる人はたくさんいらっしゃると思いました。またシルクは美容関係にいいんじゃないかと少し前から感じていたので、あとはその創業100年の工場の女社長の方も美容関係であったり、タオルなどを作っていらっしゃるなど、やはり美容関係で注目されていました。その糸を使って編んで、そういうコスメではありませんが、そういった美容関係のアイテムを作ったらどうかと考えました。最初はシルクでちょっとかわいいボディウォッシュができればいいなと思ってったんです。ボディウォッシュでも普通のシルクのタオルではなく、かわいい形だったらいいなと思ったんですが、出来上がったものを使ってみると、こんなにツルツルになるのにはびっくりししました。機能的な面でもとても優秀だと思ったので、この商品を作って売りたいと思いました。皆さんに知っていただきたいなと思います。」
このボディウォッシュの使い方も聞きました。
「乾いた状態では少し硬い風合いですが、お湯や水につけるとだいぶ柔らかくなります。硬いのは【セリシン】がついてる証拠なんです。あとは普段お使いの石鹸やボディーソープなどと一緒に、普通に手を洗ったり、体を洗うなど、使用していただけます。私は顔を洗うん時にも使います。ちょっと硬いなと思うんですが、ゴシゴシではなく、洗顔石鹸をつけてちょっと軽く顔を洗うだけで、ツルッっとした感じに洗い上がります。鼻の横は脂分が多くゴリっとした感じですが、この『濃いシルクのボディウォッシュ』で洗うと、そのゴリっとした部分が取れ、ツルッとスッキリした感じになります。最初に自分で作って使ってみて、びっくりしました。お風呂から上がった後に化粧水をつけると、化粧水の入りがとても良くなると感じていますし、翌日はファンデーションのノリがとても良く感じます。余分な角質をしっかり取り除いてくれているのであろうと思います。体を洗うために使うのか、洗顔のために使うのかは、皆さんそれぞれだと思いますので、少しても興味を持っていただいた方に、使っていただけたなら嬉しいなと思います。」