働く女性の生活をさらに輝かせるナチュラルな情報をピックアップ

CHOYA NATURAL BEAUTY

Dec. 23 2022

サステナブルな紙皿『WASARA』

今日は、土に還る素材から作られたWASARAという紙のお皿、カトラリーをご紹介します。お話を伺うのは、WASARA発案・プロデューサーの田辺三千代さんです。
このWASARAは、田辺さんが伊藤景パック産業株式会社から依頼を受け発案されました。そしてそのデザインは、今パリに『OGATA Paris』というお店を出店している、クリエイティブディレクターの緒方慎一郎さんが担当されたという、とてもオシャレな紙皿です。
田辺さん、どうしてこのWASARAを思いついたのでしょうか?

「伊藤景パック産業株式会社は、元々100年前に経木と割り箸から始まった会社なんです。その伊藤社長が私におっしゃったのが、今までずっと黒子のようなものばっかりを作ってきて、「例えば準主役?ぐらいになるものを何か考えてもらえないでしょうか。」と言われました。私とすると、今までずっとファッション業界で仕事をしていたので、こういったプロダクツは全くやったことがありませんでした。ただライフスタイルとして、今まで様々なパーティーなどを仕切ってきたりしていたので、例えばパーティーで、たまたま素敵なガーデンで、男性の方がドレスアップした素敵なスーツで、ヘニョヘニョな紙皿を落ちそうな感じで持っていたんです。それが私の頭の中にはしっかりとインプットされいて、格好悪いし台無しだなと思いました。そこから数年経ってこのお話が来たので、そうだ!と思いました。伊藤社長に言われたとき、そういえばそういう素敵なものがあって、それがやはりちゃんとSDGsと今言われてますけれども、そういったナチュラルな繊維で形状が素敵なデザインだったらいいんじゃないかなと思ったわけです。」

今ではSDGsが叫ばれていますが、その言葉もできていない17年も前に、なぜこういった素材を思いついたんでしょうか?

「私は昭和の生まれの人なので、小さいときにお豆腐は鍋を持って行って買うという時代でした。いつの間にかプラスチックが徐々に主流になっていき、今では全部プラスチックのパッケージで売られています。それは便利ですし、とても衛生的ではあると思うんですが、私の中では何か矛盾を感じていました。WASARAには一つ一つ全てに型があるんです。型に流し込むために、その形状が難しいんですが、そういうものはある意味、陶器みたいなもので、ナチュラル素材で作った紙コップや紙皿など、このWASARAに関するもは完璧に土に還るんです。私は昭和の生まれの人なので、小さいときにお豆腐は鍋を持って行って買うという時代でした。いつの間にかプラスチックが徐々に主流になっていき、今では全部プラスチックのパッケージで売られています。それは便利ですし、とても衛生的ではあると思うんですが、私の中では何か矛盾を感じていました。WASARAには一つ一つ全てに型があるんです。型に流し込むために、その形状が難しいんですが、そういうものはある意味、陶器みたいなもので、ナチュラル素材で作った紙コップや紙皿など、このWASARAに関するもは完璧に土に還るんです。」

WASARAには18タイプのアイテムがあるんですが、田辺さんが特にこだわったアイテムにはどんなものがあるのでしょうか?

「角皿や丸皿があります。右利きの人の想定ですと、手が下から支えられて一片にウェーブが入ってるので、それを使い親指でつかむことができます。そのためユラユラしませんし、普通の紙皿ではふにゅふにゅしで落ちそうになることがあります。でもWASARAはそうではなく、支えることができます。これは一つ一つのプロダクトに金属の型があり、上からドロドロの繊維を落として乾かします。そういうものはある意味普通の紙コップや紙皿などよりも値段は高いんです。価格に関しては、安ければいいという考え方もあると思いますが、例えばハレの日として、お正月や何かのパーティーでとても素敵なお料理を作るのに、紙皿を使っても素敵に見えるものが一番いいんじゃないかなって思い、これを考えました。」

このWASARAは、介護のシーンでも使えるんだそうです。

「3月にビッグサイトで「ケアテック」という、介護の現場の様々なアイテムの展示会があったんです。食べるということは、生きるということじゃないですか。ですので高齢者の方などは、食べるということをとても楽しみにしているんです。毎日これを使うというわけではないんですけど、例えばお雛様のときや、誰かの誕生日の時、年末の何か特別な時にWASARAを使っていただいて、紙製品ですから名前も書けるので「何々さん」など、ちょっとしたメッセージなども書いていただけます。そして軽量。お年寄は段々と力もなくなっていき、手で持つことも少々困難になっていきます。例えば転がっても割れない、危なくない、ですのでその思いもありケアテックに出展しました。今後もそういった施設でのイベントや、面会に行く時に持って行って使っていただくことで、高齢者やご家族、施設の職員の方にも喜んでいただけるんじゃないか、という考え方はWASARAにもあるかなと思っています。」

WASARA   詳細 >>

バックナンバーはこちらから