京都で作る国産の空心菜!
今回は、京都府久世郡久御山町で井戸水を使った水耕栽培で空心菜を作る、株式会社 Kawau Farms代表の川﨑継太さんにお話を伺います。
カワウファームスはどんな農場なんでしょうか?
「僕は4代目で農業をしているんですが、昔は普通になっぱ類のほうれん草であったり水菜でなどを作っていて、父親の代に変わるときに生産性を上げることと、働きやすさを向上するというところで水耕栽培に目をつけ、今から35年ぐらい前にシステムを導入して、スタートしたのが水耕栽培の始まりになります。やはり導入コストが水耕栽培にはかかるので、そんなにたくさんの方はやっていない印象です。水だけで栽培することで野菜が綺麗なのが一番です。土で作られた野菜よりも断然柔らかく、弊社が作っている『京のくうしん菜』に関して言えば、空芯菜はほとんど生では食べられないんですが、弊社の空芯菜は生でもサラダとしても使っていただけるといった、葉の柔らかさが特徴の野菜になります。私が住んでいる久御山という地域があって、井戸水の栄養が豊富だと聞いています。それも影響していい野菜ができているのではないかと、感じてます。空芯菜は夏の野菜なので、春から秋終わりぐらいまでは普通にハウス栽培でも栽培できるんですが、ハウスの中であっても12、1、2月は、空芯菜にとっては耐え難い温度になっています。そこで弊社では温水を回しながら暖房を使って空芯菜が育ちやすい環境を作って、安定的に一年中出荷できるように形を整えて、安定供給を強みに営業しています。」
川崎さんは、現在4代目!どうしておうちを継ごうと思ったのかも聞きました
「小学校から大学まで、約15年ぐらい野球をやらせてもらっていて、父母には小さい頃からずっとどんな時も応援してもらっていました。送り迎えであったり、お弁当作りであったりする中で、大学の就活するっ時に、何が一番いいのか考えた結果、やはり自分は長男として生まれてきて、4代目でもあるので継ぐのが一番かなと思いました。これが転機というか、継いだきっかけになります。やはり手間ひまかけて大きくなったものを持っていって、市場に出荷しますし、直売所などで一般のお客様に食べていただいて、美味しかったという声をいただける時が、やっていてよかったと感じる機会になります。いかに美味しい状態で出せるようにするかを日々考えながらやっていますが、ベストな状態でいかに多くの人に食べていもらえるのかということをポイントに拡大も踏まえて、今考えています。」
ここからは、『京のくうしん菜』のおいしい食べ方について!
「水耕栽培で作られた弊社の『京のくうしん菜』は、柔らかいということが特徴的ですので、サラダでなどで食べていただいてその違いを感じてほしいと思っています。それに加えて、栄養価も高いので、様々な人に食べてほしいという思いがあります。ごま油で強火でさっと炒めて、塩コショウで味を調えて食べていただく、半生な感じで食べてもらうのがいいと思います。『京のくうしん菜』と対話しながら料理していただければ一番わかりやすいと思います。それに加えてそこに豚肉であったり鶏肉などを加えると、その油が絡まってさらに美味しい味になります。また、天ぷらにしてもらっても良いですし、お浸しとしても食べていただけます。さらにホルモン鍋などでも結構使われるというのは聞いていますので、慣れの具材としても使っていただければ、楽しんでもらえるではないかと感じでいます。基本的にはこれだけを生で食べてサラダにするというのはあまり聞かないんですが、空芯菜をとっていただいている飲食店では、レタスや色々な野菜、ベビーリーフ、きゅうりの刻んだやつに和風ドレッシングで食べるっというのが生の食べ方かなと思います。」
最後に、こんなお話も聞きました!
「父親の代からスタートましたが、それまではほうれん草をメインで作っていたと聞いていました。ほうれん草はセンシティブな野菜のため、ずっと井戸水を使ってやってるんですけども、それでも雨が多く降ったりすることなどで水位が変わったりすると水質が変わってしまって、繊細なほうれん草の対応はうちでは出来ませんでした。そこで当時入ってた組合に、どうしたら良いのか相談したところ、空心菜ではどうかということが、空心菜をやった始まりです。最初の方は認知度も低くて、販売しようとしても何それという感じで、嫌がられるまでは行きませんが、スーパーなどでも扱いを苦手とするというか販売には繋げにくいというところで、販売に関しても相当苦労してたのではないかなと聞いてます。特に食物繊維、鉄分、葉酸が特化して多いところとが特徴的で、この三つ栄養素は、女性が特に必要な栄養素です。そういうとこを皆さん知らないからこそ、もっと知っていただきたいし、食べても美味しいので、こんな弊社が日本を代表するっというのは少し恥ずかしいのですが。もっと事業を拡大し多くの方に『くうしん菜』を楽しんで欲しいという思いがあります。」