今回は、京都・大原野で新規就農した、30代から40代のメンバーで構成される『BNRファーム』代表の岡田哲郎さんにお話を伺います。
『BNRファーム』ではこの夏、夏の暑さを避けて夜間に農業体験を楽しめる「ナイトファーム」を始めました。この取り組みでは、涼しい夜に収穫体験を行い、その収穫物を使ったバーベキューやピザを楽しむことができます。きっかけは、朝から深夜まで続く作業中、ライブ配信中にリスナーから「野菜が綺麗だ」と言われたことです。その言葉に感銘を受け、多くの人にこの美しさや収穫の楽しさを知ってもらいたいと考え、このプランを実施することになりました。ナイトファームを通じて、野菜の旬や美味しさ、農業の魅力を再認識してもらうことを目指しているそうです。
『ナイトファーム』は、毎日午後6時30分から8時30分まで、2組限定で行われ、10月13日まで予約を受け付けています。体験者は、19種類の夏野菜の中から収穫して、その場で生で食べたり、ピザのトッピングに使ったりすることができます。この取り組みを通じて、自然の恵みや野菜の美味しさを再認識してもらうことが目的。例えば、オクラは小さめに収穫すると筋がなくなり美味しくなることや、トマトは完熟前に収穫されるため、流通によって味が異なることなどを伝え、参加者にも喜ばれているそうです。
現在『BNRファーム』では、ナス、トマト、キュウリ、オクラ、万願寺とうがらし、ピーマン、スイカ、マクワウリなどの主要野菜を栽培。特にこだわりの有機肥料を使用し、野菜本来の旨味や甘味を最大限に引き出す栽培方法を採用しているそうです。例えば、ナスは電子レンジで調理することでシンプルにその美味しさを楽しめます。ナスの皮には栄養が豊富に含まれているので、皮ごと食べることをおすすめしています。
『BNRファーム』では、野菜に合う塩を求めて「なすの塩」を開発。この塩は、ヒマラヤ岩塩「クリスタルソルフ」とナスの皮に含まれる抗酸化成分「ナスニン」を組み合わせたものです。ピンクやブラックのヒマラヤ岩塩に比べ、カリウムが少なく、まろやかな味わいが特徴です。紫色のこの塩は、アンチエイジングや夏バテ防止にも効果が期待でき、野菜を低温ローストし、軽く火を通した状態で振りかけて味を楽しむのがおすすめだそうです。
