今回は、日本初のベジタリアンライフスタイル雑誌 『veggy』の編集長である吉良さおりさんに、現在発売中の『veggy』のテーマ【最強の眠り】について、お話を伺いました。
【最強の眠り】をテーマにした理由は、秋は夜更かしが増えやすく、夏の疲れも溜まりやすい季節の変わり目のため、睡眠の重要性が高まる時期。近年、睡眠に関する研究が進んでおり、免疫力の向上やパフォーマンスの向上には質の良い睡眠が重要であることが言われてれています。睡眠前の準備や睡眠の質が心身全体に大きな影響を与えるため、今回の特集で新しい情報を提供したいという思いがあったそうです。
眠っている間も体の機能は無意識で働いていますが、眠る際には脳や体をしっかり休ませることが重要。寝る直前に心配事を抱えていると、朝にもそれを思い出してしまい、疲れが残ることがあります。脳は寝る前に考えたことを覚えているため、ポジティブなことを考えながら眠ることで、翌日を良い気分で迎えやすくなるそうです。例えば、明日の目標や今日が充実していたことを意識することが大切。眠りの質と同時に、寝る前の心の持ち方も、翌日に大きく影響を与えるという点で重要だと考えられています。
吉良さんは、寝る1時間前にはデジタルデトックスをされているそうです。外からの情報に引きずられ、朝まで影響が続くことがあるため、自分の好きな音楽やポジティブな内容のラジオを聴くと良い影響を与え、特にネガティブな影響を避け、前向きな気持ちで眠りにつくことが重要と仰っています。
吉良さんは「最強の眠り」を目指し、メラトニンやセロトニンを増やすトリプトファンを含む食材を自然に取り入れています。アボカドやナッツ、ヒマワリの種、カカオ製品（特にローカカオパウダー）は日常的に摂取しており、これらは睡眠の質向上に役立ちます。また、リラックス効果のあるGABAを含む食材や、ブロッコリーやコリアンダー、バジルなどのスプラウトも食卓に頻繁に登場しています。スプラウトは、サラダやパスタのトッピングとして使い、見た目も美しいため、冷蔵庫に常備しているそうです。さらに、自宅でムング豆やひよこ豆を使ってスプラウトを育てることもあり、海外でもプラントベースの生活を意識する人々の間で一般的な方法となっているそうです。
