Aug. 04 2017
創業130年になる老舗の呉服屋さんを直撃取材!
東京の今を支えている、オモテだけでなくウラの一面、意外な一面、ディープな一面を直撃!
今回伺ったのは、麻布十番商店街にある創業130年の老舗呉服店、「きものアートすなが」。お着物の反物はもちろん、仕立てられた既成品の浴衣や帯、帯留めや巾着などの和装小物まで、豊富に取り揃えているお店です。
◆「商いに飽きるな!」
店主は三代目の須永達雄。大学2年時にお父さまを亡くし、思いがけず、その店を継ぐことになったそうです。
そんな心もとないとき、ココロに甦るのがお父さまからの「商いに飽きるな、キチンとしろ」という言葉だったそうです。今思えばキチンとするということは、着物・呉服の基本。「着崩すのが粋」と思う人もいるけれど、「キチンと基本を知った上で着てから、その上で着崩す方が粋」と、今頃になってわかってきたそうです。
◆老舗だからこそ感じていること
街と共に育ってきた「すなが」だからこそ感じる、さまざまな変化や「気づき」もあるそうです。
たとえば、インバウンドの影響で、外国からのお客さまが増えたこと。ヨーロッパからのお客さまは、扱っている絹の「帯揚げ」を何枚も買い、それをスカーフとして活用しているんだとか。コレにはメカラウロコだったそうで、それ以来、訪れるお客さまに、スカーフとしてオススメしているそうです。
◆須永さん流浴衣選びのコツ
小柄な方は、柄の小さなもの、長身・大柄な方は、大胆な柄がオススメ。
白地や紺地、いわゆる藍色がスッキリ着こなせて、帯は、浴衣と反対色を選ぶと、失敗しにくいそうです。
きものアートすなが