Sep. 22 2017
江戸時代から続く将棋盤店へ。七代目に直撃!
東京の今を支えている、オモテだけでなくウラの一面、意外な一面、ディープな一面を直撃!
今週は、1866年創業、江戸時代である慶応2年(!)の超老舗、将棋盤と碁盤のお店「平井碁盤店」へ行ってきました。
創業151年の平井碁盤店では現在七代目の平井康彦さん(59歳)が、代々のご先祖さまの想いを継いでお店を守り、その名の通り碁盤と将棋盤そしてその碁石と駒を取り扱っています。
◆平井碁盤店の歴史
五代目である先先代のおじいさまは、昔気質の職人さんでした。カヤやヒバ、桂の木など、将棋盤に向いている5~6種類の木を吟味し、ひとつひとつ丁寧に碁盤や将棋盤を手作りし評判を得ていました。その後、時は流れてバブル期。先代である六代目のお父さまは職人さんにはならず、営業職に。見事な采配を振るって顧客を増やし、お店を大きくしたそうです。康彦さん曰く「当時は、経済流通が大きく変化していたこともあるが、父は上手く時代の流れに乗ったんだろう」と仰っていました。
そんな康彦さんご本人は、大学卒業後に広告代理店に勤務。およそ4年後、長男だったこともあり半ば強制的に跡を継ぐことに。代理店時代を活かしつつ時代の変化に寄り添いながら、先代のお父さまのように職人ではなく経営に専念されています。
◆一流の将棋盤、碁盤を味わってほしい
平井碁盤店では、碁盤や将棋盤の材料となる木の年輪の向きや幅、節のアリナシ、樹齢などから判断し、より優れたモノが仕上がるよう職人さんにオーダーしています。今でこそスマホやアプリなどゲームで将棋や碁を楽しむ人も多いですが、康彦さん曰く「ゲームでは絶対味わえない、人と人との対局を、自然の木や自然のハマグリなど自然の産んだもので作った、ホンモノで楽しんでほしい。それこそが日本の伝統だと思ってます。将棋を指してるときって、指し方で性格が見えるのでたのしいんですよ」とのこと。
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平井碁盤店