東京の裏側を支える仕事と人にフォーカス

WORK INSIDE

June 09 2017

繊細なべっ甲細工の世界へ潜入!

東京の今を支えている、オモテだけでなくウラの一面、意外な一面、ディープな一面を直撃!

今週は昭和14年創業のべっ甲細工の工房、「磯貝べっ甲専門店」へ行ってきました。
現在、磯貝べっ甲専門店を取り仕切っているのは、三代目の磯貝英之さんです。

◆伝統工芸品「江戸鼈甲」

磯貝べっ甲専門店の「べっ甲製品」は昔ながらの作り方そのままに、ひとつひとつ丁寧にほぼ手作りで、伝統工芸品である「江戸鼈甲」を仕上げていくそうです。
べっ甲細工は、デザインが決まったら、材料であるタイマイという種類のカメの甲羅部分に直接下書きし、下書き通りに糸鋸で切り出していきます。
べっ甲製品の特徴である、飴色の配色は職人さんのセンスが光ります。
どの部分の柄をメインに使うのかが決まったら、厚みを出すために黄色には黄色を濃い色のところには濃い色を納得がいくまで幾重にも重ねていきます。
これは「のせもの」と呼ばれる作業だそうです。

◆現代的なスタイルにも挑戦
英之さん曰く、「良い鼈甲製品とは、厚みがあって、妥協なくのせものが出来たもの」なんだそうです。
べっ甲製品は昔ながらの伝統工芸品ですが、英之さんは現代の暮らしやスタイルに合うような、ファッショナブルでスタイリッシュなデザインも積極的に考案し製品化しています。
また、べっ甲は軽くてたんぱく質で出来ているので、肌にも優しく洋服も選ばずに使えるのでオススメです!

今回取材では、べっ甲を糸のこで切り出す作業を体験させていただきました。
ぜひ動画でチェックしてみてください!

磯貝べっ甲専門店

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