時代の気になるキーワードを解説
2018.03.15
例えばオリンピックの公式スポンサーにとってアンブッシュマーケティングはすごく驚異なんですね。ナイキとアディダスの戦いが一番有名ですね。例えばアディダスが公式スポンサーだった2012年のロンドンのオリンピック大会はナイキがアンブッシュマーケティングを仕掛けました。どういう事をやったかというとYouTubeなどに、ロンドンとナイキの関係を連想させるような映像を流すわけですね。見てる人はナイキが公式スポンサーだと思うわけですよ。ところがアディダスが公式スポンサーだったと。そういったアンブッシュマーケティングはよく知られています。大海主催者であるIOC、あるいはロンドンの組織委員会などが入念にチェックするわけですけど、YouTubeに出た画像って規制できないですよね。だからナイキもぎりぎりのところでアンブッシュマーケティングを仕掛けてくるという事ですね。それを守ってくれるのはIOCでありJOCであるという事で、公式スポンサーはアンブッシュマーケティングに対しては何も出来ないというのが一点目です。アンブッシュマーケティングを仕掛ける企業にとってはIOCやJOCが様々な規制を引いてくるのでそれを上手くかいくぐりながら公式スポンサー料を払わずにメガスポーツイベントを使って何か自分たちの企業にとって利益になることをやろうとするそういう立場の違いってありますね。そうですね、やはり勉強しなければという事ですね、あとは申請すれば、応援プログラム・公式プログラムでオリンピックムーブメントに参加できると。ただその時は五輪マークは一切使えないです。使えるのは応援プログラムのロゴマークだけと。無料です。だけどビジネスには使えません、公的なイベントですね。公式応援プログラムとか公式プログラムがあるのでぜひチェックして下さい。(お話:早稲田大学 スポーツ科学学術院 教授の 原田宗彦さん)