2017年08月06日
Canon EOS 6D MarkII TALK ABOUT PHOTOGRAPHY 〜竹沢うるま 旅情熱帯夜〜放送後記
今夜は、写真家の竹沢うるまさんとクリス智子さんが、
銀座のキヤノンギャラリーで開催中の特別企画展『果ての、その先へ。』の会場で、
写真、旅、人生について語り合った模様、そして、竹沢うるまさんによる文章を、
内山昂輝さんのモノローグでお届けしました。
今までに世界140カ国以上を旅してきた竹沢さんにとって、大切なキーワード、
「旅情」。
「旅先の街中に漂う旅情みたいなものをパッケージ出来ないか?」と考えたとき、
ポルトガル語の“サウダージ”(郷愁)に「旅情」と重なる部分を感じた竹沢さんは、
5年ぶりにポルトガルを訪れ、10日間程の旅で7000枚もの写真を撮ったそうです。
「旅情」は客観ではなく主観であると捉える竹沢さん。
なにかの瞬間や風景に触れた時、自分の心の中に起きた反応こそが「旅情」。
それを写真に落とし込むことを意識し、
今回の企画展はテーマに合わせ、スナップ的な写真を中心に構成されています。
ふとした瞬間がパッケージされた写真たち。
「(見た人に)旅情みたいなものが伝播していく感じ、
それが今回の写真展の特徴なんじゃないかな」
特別企画展『果ての、その先へ。』は銀座キヤノンギャラリーで8月10日(木)まで。
その後は、名古屋、大阪、札幌と巡回します。
是非会場を訪れて、写真を見て貴方の中に生まれる旅情を感じてみてください。
そして二人のお話は、写真とカメラについて。
今回、竹沢さんと一緒に旅をしたカメラはCanon EOS 6D MarkII。
「写真家にとって、カメラは身体の一部であって欲しいんです」
新しく使うカメラも段々馴染んでくると、頭で考えなくても、
心の反応がカメラを通して写真に写るようになっていくのだそう。
そんな竹沢さんがこのEOS 6D MarkIIを使ってみて一番いいなと思ったのは、
フルサイズで機動力があること。
そしてその機動力の一番の特徴がバリアングル。
モニターが稼働式になっているので、ファインダーを覗かなくても、
高いアングルや低いアングルの撮影が可能で、ネコが多い港街ポルトガルでは、
ネコを見つける度にバリアングルで撮影されていたんだとか。
アングルの自由度が増すことで、自分の今までと違う視点の写真が生まれやすく、
更に35mmフルサイズで描写されることにより、非常に緻密で且つ躍動感がある
イメージで撮れると話されていた竹沢さん。
直感的に使えること、フルサイズの高画質は、今回の旅でも実感出来たようです。
また、この番組を聴いて頂いた皆さまにプレゼントがあります。
今回の特別企画展で展示中の写真も多数収められた、
竹沢うるまさんの最新の旅の報告書、特別版「旅情熱帯夜〈00〉-Portugal-」
を5名様にプレゼントします。
B4の大型版で、沢山の写真と竹沢さん手書きの日記を楽しめます。
ご希望の方は、この番組サイトにある「メッセージはこちらから」から
必要事項を記入の上、ご応募ください。
旅は人生だと、誰が言った
世界を旅して夢を発見した奴は、どこにいる
東の果てにあるという絶景を、誰が見た
西の果てにあるという桃源郷に、誰が辿りついた
地平線の先に、何がある
水平線の先に、何がある
旅がおまえに自由を与えるのか
自由がおまえに旅をあたえるのか
それは誰の言葉だ
それは誰の心だ
眠れぬ熱帯夜におまえは何を思い、何を願った
その旅路で、おまえは何を見た
ポルトガルの風は、おまえに何をささやいた
打ち寄せる波は、おまえに何を語りかけた
果ての岬に立ったその瞬間、そこに存在していた旅人は一体誰だ
それは、過去のおまえか
それとも未来のおまえか
過去と未来の違いは何だ
写真とは何だ
旅とは何だ
果てとは、限界なのか
果てとは、幻想なのか
それは終わりか
それとも始まりか
おまえはどこへ向かう
おまえとは誰だ
果てのその先で、おまえは何を見る
(語り:内山昂輝)