2018年01月24日
WAGNER PROJECT〜9日間のラップの学校〜
2月4日のJ-WAVE SELECTIONは、表現とは何かを追求する54分間。
2017年10月20日から28日の9日間にわたり、KAAT神奈川芸術劇場で
上演された「ワーグナー・プロジェクト-ニュルンベルクのマイスタージンガー」
にフォーカス。
創作ユニットPort Bを率いて、これまでも演劇の枠組みを飛び出し様々な表
現活動を行ってきた高山明による表現の可能性を追求するプロジェクトです。
楽劇王ワーグナーが1867年に創作した歌合戦から芸術が生まれる過程を
描いたオペラ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」を、歌合戦をラップバト
ルに置き換え、筋書きのある演劇ではなく、リアルな学校として上演。
そこには一般から募集してオーディションを通過した「ワーグナー・クルー」が
9日間にわたって生徒として参加し、演出家、ラッパー、詩人などが講師とな
るワークショップが行われたのち、9日目にMCバトルを開催、その結果は上
演するまでわからないという予定不調和のプロジェクトです。そしてその9日
間を一般の観客は、一緒にワークショップに参加しながら、また、ラッパーの
ライブを観賞しながら、学びの過程を目撃することができます。
9日間のプロジェクトの上演は、ワークショップとLIVEで構成され、ここで語ら
れるワークショップの内容は講師に、ワークショップで何を学ぶかは「ワーグ
ナークルー」に託されています。つまりこのプロジェクトは結末の見えない中
でスタートした実験のようにも思えます。最終的なアウトプットはラップバトル
になっていますが、それはあくまで方法にすぎず、そこで学ぶものは「表現す
ること」にほかなりません。
公演の収録音源、構成・演出を手掛けた高山明さん、講師をつとめた詩人の
管啓次郎さん、GOMESSさん、ワーグナークルーへのインタビューを通して、
今を生きるわたしたちにとって表現とは何か、表現はなぜ必要か、表現を学
ぶことはできるかという根本的な問題を考えていきたい思います。
ナビゲーター: DJAIKO62
出演: 高山明 (演出家)
管啓次郎(詩人)
GOMESS(ラッパー)
【ワーグナークルー】
MC幸・玉名ラーメン・なみちえ
高山明さん (C)河野翔太
(C)畠山直哉
(C)ワーグナー・プロジェクト
(C)ワーグナー・プロジェクト
管啓次郎さん
GOMESSさん
【ワーグナークルー】MC幸さん
【ワーグナークルー】玉名ラーメンさん
【ワーグナークルー】なみちえさん