2018年12月18日
12月23日&30日は、TERROIR OF NAGANO WINE
世界が恋するとまでいわれるにいたった「長野ワイン」の
魅力を、小山薫堂さんとクリス智子さんが紹介。
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TERROIR、それはワインが育つ大切な環境なこと。
土壌、気候、空気、風、水、昆虫、しかし、
そんな中でも最も大切なこと、それは人の情熱。
ワインを愛する放送作家の小山薫堂さんが
長野県のワイナリーを回り、気がついたこととは?
1週目は12月23日放送
まず、薫堂さんが訪れたのは長野県の桔梗ヶ原にある
シャトーメルシャン桔梗ヶ原
今年、80年の歴史のあるワイナリーをリノベし、
近代的なんワイナリーに生まれ変わりました。
工場長の勝野さんは、ボルドー大学で学んだこともある
ワインづくりのスペシャリスト。
「まるで、プロバンスで飲んでいるかのうようなロゼ」
このワインを飲んだ瞬間、長野ワインがどれほど成長しているか
思い知らされたいっぱいでした。
勝野さんいわく、
「天候は変えられない、人がそれに順応してブドウを成長させていく」
まさに、情熱こそが重要なテロワールなんですね。
続いて薫堂さんが訪れたのは、
長野県の坂城にある「坂城葡萄酒醸造株式会社」
漢字が多い!昔ながらのワイナリーかと思いきや、
今年の7月にできたばかりのワイナリー。
次世代の長野ワインのリーダーといわれている、
オーナーの成沢さんは
「100年かけてこの地をワインの銘醸地へと変えていきたい」と
熱い想いを教えてくださいました。
今年できたばかりの巨峰のヌーボも、キリッとした飲み口で
とても美味しかったです!
ワイナリーの隣りにあるレストラン「ラ・ガッタ」は次週紹介します。
ぶどう作りに根ざしたワイナリーが次々とオープンする中、
「委託醸造」に特化したワイナリーも注目を集めています。
伊那ワイン工房
委託醸造、つまり、果実を渡して、それをお酒にしてもらうこと。
それをできたら全て買い取り、
お酒の販売免許があれば販売することもできますし、
なければ、配ったり、自身で飲むことができるそうです。
長野は果物が豊富な場所。
だから美味しい果物を使い、さまざまなワインの依頼があるそうです。
ちなみに、この伊那ワイン工房は、もとも病院をリノベしたワイナリーなんです。
今はご夫婦二人でワイン造りをされているそうです。
もともと地下駐車場として使われていた場所は、ワイン貯蔵庫として利用。
そして、スタジオにお迎えしたのは、長野ワインの育ての親、玉村豊男さん。
長野に暮らし、もとは自分が飲むためにワインを作っていた玉村さんでしたが、
日本のワイン界を牽引してきた麻井宇介さんや、
のちの自身のワイナリーの醸造責任者であり、
現在は玉村さんから引き継いで代表取締役社長を務める
小西超(こにし・とおる)さんとの出会いがあり、
本格的なワインづくりを決意します。
そして、2003年、東御市にオープンしたのが「ヴィラデスト・ワイナリー」です。
そのワインは、「洞爺湖サミット」の
ワーキングランチのワインに採用され、
その後も、次々と国際コンクールで賞をとるなど、
瞬く間に世界にその名が知れ渡ります。
さらに、ワイナリーであり、日本初の民間ワインアカデミーであり、
ゆりかごワイナリーと自身では呼ばれている
「アルカンヴィーニュ」を主宰し、
若手のワインを引き取り、そしてワイン造りを教えるなど
後進の育成にも力をいれています。
そんな玉村さんのワインづくりに憧れ、
長野県各地で、ぶどう栽培に根ざしたワイナリーが立ち上げられています、
現在県内には大小42のワイナリーがあります。
その一つが高山村にある「ドメーヌ長谷」
玉村さんの手がけるワイン学校の卒業生であり、
現在は、自然派農法のワイン造りにこだわり、無農薬でワインを造られています。
そんなドメーヌ長谷でつくられる白ワインは、
高山村で収穫されたブドウを11種類もとりくんだ、まさに「白ワインのデパート」のようなワイン。薫堂さんも、玉村さんもその味に感心されていました。
来週は、辰巳琢郎さんをお迎えして、
さらなる長野ワインの魅力をご紹介します!
お楽しみに!