8月4日(日)のJ-WAVE SELECTIONはLicaxxxのナビゲートで今年のフジロックを
振り返る「FUJI ROCK FESTIVAL '19 REPORT supported by ZOJIRUSHI」を
お届けしました。
J-WAVE ナビゲーター/スタッフが選んだ フジロック’19 NO.1ステージ
■自分的にフジロックのベストアクトは金曜日グリーンステージの
The Chemical Brothers です。2002年に初めてフジロックに行った時に見た
ケミカル。一番前のブロックで踊り倒してへとへとになった事が昨日の事の様に
思い出せます。今年も17年前と同じように最前ブロックで盛り上がりました。
「ヘイボーイ、ヘイガール」が演奏された瞬間、17年前一緒にケミカルで踊り倒
した友達はもうどこで何をやっているかわからないけど、ケミカルは相変わらず
同じ曲で今も自分を躍らせてくれているんだ・・・そう思うと涙が流れ、泣きな
がら踊る「泣き踊り」を気づいてらしていました。2019年7月26日のグリーン
ステージのThe Chemical Brothersにこの夏の全てをぶつけてきました。
(落合隼亮)
■フジロックNo1はSiaです。ずっと見たかったSiaのステージをついに見られた
喜び。大雨降る過酷な滝行のような修行をする環境でしたが(笑)、それを上回る
パフォーマンスに感動しました。ステージ横に映し出される映像が実は事前に
収録されている映像でそれと完全にシンクロしたマディージグラーほかのダン
サー達の踊りが完璧すぎて魅了されました。そしてなんといってもそのダンスに
彩られながら、顔を見せずにステージの隅で歌うSiaの歌が迫力ありすぎてノック
アウトされました!こんなステージみたことない!もっと見たい!単独コンサー
トでまたみたい!!
(サッシャ)
■フジロックNo.1ステージは3日目、28日日曜日のnever young beach@GREEN
STAGEだったと思います。5年前は苗場食堂という小さなステージで、今年は一番
大きいステージでの出演、というのもあり、メンバーがとにかく幸せそうで、ボー
カル安部くんが思わず客席にダイブするところなど、本当に喜びと感動を爆発させ
ている姿、そしてサポートするスタッフも涙してメンバーを見守るという、フジロ
ックという舞台で彼らが評価され、大きなステージへと駆け上がっていくストーリ
ーを観客と一緒に共有できる、まさにフジロックサクセスストーリー、、メイクド
ラマと言いましょうか、、、。ここは本当に特別な場所なんだな、と、見ている側
も感じることができました。
(藤田琢己)
■The Lumineers2日目、Field of Heaven
アメリカ・コロラド州を拠点にしているフォーク・ロックバンドです。彼らの
ステージはオーディエンスを巻き込む力が半端ないんです!優しく包みこんで
くれる時もあれば、ドラム強めに観ている者を煽ってくるような時もあったり
と気づいたら一緒に叫んでいるような一体感のあるライブでした。
Field of Heavenの会場も木々に囲まれた空間ということで彼らが拠点にしている
コロラド州デンバーに似ているところもあるらしく苗場にいるけれど、彼らの
ホームタウンにいるような感覚にもなりました。同じ時間にケミカル・ブラザーズ
やトム・ヨークもあって物凄く悩みましたが、、、最高の気分になったので悔い
なしです!!(山中タイキ)
■個人的なNO.1ステージは、初日、7/26 (金)のGREEN STAGEでライブを行った、Janelle Monaeです。圧倒的な歌唱力と、ほぼ女性のみで構成されたバンドとダン
サー達のクオリティの高さ。それだけでも、十分、見応えのあるステージでしたが、
曲によって、女性、黒人、LGBTQI、移民などの権利を力強く主張したり、一転し
て、会場を包み込むような優しい愛の歌を投げかけたり、時にコケティッシュに
オーディエンスを魅了したり、ステージを通じて、女性の強さと優しさ、チャー
ミングな部分が、ギュッと詰まったライブでした。
■Mitskiの机を使ったパフォーミングアーツ、Janelle Monaeのドファンクなエンタ
メステージ、いくつか見れた中で、このどちらかが、NO.1かなーと思っていたら、
振り返ってみて、いちばんハッピーな気持ちになれたのは、Jason Mrazのグリーン
ステージをNO.1にします。フジロックは、いろんな音楽に出会えるので、新たな
発見や、意外性や、トンガリを求めたくなりがちですが、最後に見た、ジェイソン
のライブは、、、二日酔いのカラダに染みるシジミ汁のような、滋味溢れるステー
ジでした。完璧なポップミュージックと、鉄壁なバンド、笑顔の音楽、山の中で大
きく深呼吸しながら、音楽を味わいました。
■やはりケミカルブラザーズが一番でした!新旧織り交ぜたセットリストでとにかく
楽しかったです。やはり映像と演出が素晴らしく、没入感が最高でした!雨にも降
られなかったので苗場の夜風も気持ちよく、楽しむことができました。あと2日目
のホワイトステージで観たZOOも良かったですよ!ボーカル、ギター、打ち込み、
パーカッション、トロンボーン、サックスという変わった編成で、初見でしたがと
てもノリやすい音楽で、周りのお客さんもとても楽しんでいるようでした。
■27日土曜日 久保田リョウヘイ @GYPSY AVALON
J-WAVEにもゲスト出演していて馴染みがあるアーティスト。スティールパンを素手
で叩いて演奏するハンドパン奏者。柔らかい音色が山の中のステージと見事に調和
して貴重な2日目の晴れ間、心地よい時間でした。(その後大雨)ラスト曲、彼の
代表曲Rising演奏前のMCで、高校生の頃、登校前にスーパーカブでハンドパンを背
負い山の中で練習していた時にできた曲というエピソードを披露してくれました。
■今年のフジロックのNo.1ですがほんとに選べませんが・・・あえて選ぶならばと
いうところで。「TAKKYU ISHINO」最終日レッド5時30分前日の大雨でのパフォ
ーマンスの中止もあり、オーディエンスも待ちに待った最終日27時。相変わらずの
ぶち上げ選曲に汗乾く暇もなく、テンションは上がり続けながらも、だんだん空も
白けてきてフジロックロスを感じ始めたその時!目の前に「富士山」が現れ、さら
にそこに「虹」がかかりました。その美しさに鳥肌が止まらず、幻かと思うほど。
あの景色は一生忘れられません。
■NO.1ステージは、THE CHEMICAL BROTHERSです。サマソニで、一度見ていま
したが、その時以上に、迫力のある映像、音圧でした。彼らの代表曲GOでスタート
し、オーディエンスを盛り上げ、新旧織り交ぜた彼らの楽曲をあの広いグリーンで
見られたのは、幸せでした。
■2019は、REDが充実していたように思います。TENDRE、tempalay、DOMICOと、
若手日本人勢が軒並み良いパフォーマンスを見せてくれました。フジロックマジッ
ク的なモノもありオーディエンスも盛り上がっていました。この3組は、見る事が出
来て良かったと思います。これを超えて良かったのがオリジナルラブ。ベテランの
安定感という次元を超越した素晴らしいパフォーマンス。REDを揺るがすシンガロ
ングとアバンギャルドに攻めたアレンジが交差する、秀逸なステージ。日本のバン
ドならいつでも見られるというなかれ。このステージは、まさに一期一会。フジロッ
クならではの多幸感に包まれた2019、個人的には1番のステージでした。
■ジャネル・モネイ(7/26 グリーンステージ)
スタジアム級のステージ用に作り込まれた演出が、巨大なグリーンステージに映えました。そして本気のパフォーマンス。受け継いだプリンス魂をも十二分に見せつけた、ファンクでポップな最高のショウでした。こういう一級品のライヴショウが見られるのも、フジロックの魅力のひとつだと、改めて思いました。待望の初来日。
エゴ・ラッピン(7/27 フィールドオブヘヴン)
フジロックのエゴにはずれなし。雨のエゴにもはずれなし。そして、初めて担ったトリという重責。いくつもの要素がステージと客席に火をつけて、爆発的な盛り上がりになりました。フジロック用のアレンジ・選曲も功を奏して最高のパフォーマンスでした。それにしてもこの時、すごい雨だった。
No.1は甲乙つけがたく、2つ選びました。もちろん他にもたくさん心に刺さったライヴがありました。やっぱりフジロックは特別です。