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2022.05.25
- 本当に悩んだ時、誰に相談しますか??
- 5月25日水曜日
今朝のテーマは『本当に悩んだ時、誰に相談しますか??』
今朝は、”心のモヤモヤの向き合い方”がテーマ。
心の問題解決を支援する臨床心理士で、
公認心理師でもある枚田香さんにお話を伺いました。
- メンタルヘルスとは?
- 「メンタルヘルス」という言葉を訳すと「心の健康」。
主に原因はストレスだったり、忙しさによる疲れだったりするんですが、
心の面での落ち込みや、不安を自覚することが結構あると聞いています。
はっきりと思い当たる原因がはっきりしないときもあります。
例えば、ある人に言われたことがグサッときたのに「こんなことで傷ついちゃいけない」、
「怒っちゃいけない」というような世間体や、自分の中にある理性が自覚を邪魔していると思います。
- 精神科、心療内科
- 精神科と心療内科、どちらを受診したらいいのという質問もよく受けるんですが、
大雑把な説明になりますが、ストレスが原因で心と体に不調が出ていたら心療内科。
とても不安が強くて、自分ではなんともできないといったことであったり、気分の落ち込みがひどい。
といったような心の症状が強い場合は、精神科を選ぶという方法もあります。
自分で判断がつかない場合は、精神科・心療内科と両方の看板が出てる病院も結構ありますので、
そういったところを選ばれると安心かなと思います。
かかりつけ医に相談をするのも一つの方法です。
- カウンセラー
- カウンセリングは人に相談したいと思った段階で、誰でもカウンセリングを受ける権利があります。
最終的に臨床心理士がカウンセリングで目指しているところは、
ご本人に「何で困っていて、不調が出たか」ということを話してもらいながら気づいていただいて、
「どうなりたいか、そのためには本人が何をすればいいか」を考えていただくこと。
カウンセラーも「病院で何とかなるかもしれないので、1回診てもらえませんか」というように
促すことはあります。まだ病院に行く決心はつかないけれども、何かモヤモヤするなという段階は、
カウンセラーに話を聞いてもらうというのもいいかなと思います。
- 大学院での実習
- 大学が大学院生のカウンセリングのトレーニングを兼ねて、地域の方の相談対応する
『臨床心理相談室』を設けているところがあります。不登校などの思春期の問題には特に強いですし、
主婦の嫁姑問題とか、お子さんのお悩みとかにも強いですね。
後ろに教授が付いているので指導しながらカウンセリングしてくれたり、
最初は教授クラスの人がカウンセリングしてくれることもありますね。
カウンセリングは、健康保険が使えないのでお金がかかるんです。
大学の中のトレーニングを兼ねた相談室だと1回3000円程度、相場の半額以下で
受けられることがありますので、金額的にも少し楽ですよね。
調べる方法は、皆さんが住んでおられる地域の、臨床心理士のコースがある
大学院の地域の方向け相談室で検索してみてください。
- もやもやに潰されそうな時
- 不安であったり、恐怖といったようなものがフラッシュバック的に出てきた場合に、
『それに飲み込まれない』ということがポイントになります。
飲み込まれなければ自分の状態を客観視できます。この客観視できるかどうかって、
結構重要なポイントなんです。自分自身に余裕がないと客観視はしにくいですから、
少しゆとりを残して生活をしていくことも大事です。
また、何か別のことに夢中になって、気を紛らわせることができたら、それも対処法になるんです。
するべきことに追われていない状態を意識的に作ると、心にゆとりは生まれやすいと思います。
上手にさぼっていただいて、ゆとりは残していただけるといいですね。
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