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2016.05.15

GOOD LIVING COLLEGE


GUEST:
株式会社「和える」の代表取締役、矢島里佳さん

矢島さんは「日本の伝統を次世代の子どもたちにつなげたい」と、2011年、大学4年生の時に「和える」を設立。伝統産業の技術を活かした、赤ちゃん・子どもたちの日用品の企画、開発、販売を手がけ、2012年には「0から6歳までの伝統ブランドaeru」を立ち上げました。

現在は、日本全国の伝統産業の職人さんたちと一緒に、様々な商品を手がけていて、赤ちゃんや子どもたちはもちろん、大人になっても使い続けられるようなモノばかり。 矢島さんご自身も、伝統産業に出会って暮らしが変わったとおっしゃいます。

「漆の職人さんを取材した時、漆のお箸を私にプレゼントしてくださいました。ご好意に甘えてそのお箸を頂いてから、私の毎日の食事の時間が変わりました。そのお箸で食べると、不思議とご飯がいつもよりも美味しく感じて、ただお箸を変えただけなのに、こんなにも自分の感じ方が変わるんだなと思った時に、これはもしかしたら、一つひとつ、暮らしの中で自分が普段使っているモノを見直すだけで、今までと感じ方の違う、豊かな暮らしが目の前に広がるのではないかな、と学生時代にすごく感じました。こういう暮らし方を、誰も教えてくれなかったというよりは、大人のみなさんも、こういう暮らし方を知らない世代になっていたのだろうなと思いました。ジャーナリストを目指していた私は、この豊かな暮らしを伝えるという事を、自分の一生の仕事にできたらいいなと思いました。」

「和える」では矢島さんを中心に、スタッフ全員でアイディアを出し合い、職人さんに相談することで形にしていくそうですが、全国各地の職人さんに納得してもらえるよう、実際に現地に足を運び、時間をかけてコミュニケーションをとりながら形にしているのも特徴です。赤ちゃん、子どもたち、そして大人が豊かに暮らすために、本当に必要なモノを丁寧に提案していらっしゃいます。

「大学時代に職人さんを取材させて頂いた時に、自分はモノを作るのがすごく好きだというお話をされていたんです。でも同時に自分がモノを作らなければゴミは増えないのに、とも仰っしゃいました。なんでそんな事を思うようになったんだろうって考えたんです。それはつまり私たちが消費者になっているからではないかと思いました。生まれた時から長く使い続けられるモノを送り届ける事で、職人さんも自分作ったものが長く役に立ち続けられる、そうすれば、それはきっとゴミ作りだとは思わないはずですし、使う私たちも愛着を持って、長く使うという気持ちでそれらと接する事ができれば、それは消費者ではなく暮らし手になれるのではないかと、私は思います。そのために私たち『和える』が企業としてできることは、そういうモノとの向き合い方であったり、お付き合いの仕方をお伝えすること。また長く使いたいと思っている方に、お直しなどの、長く使える方法を提案していくこと。こういったことが、これから必要になる企業のあり方ではないのかな、と思っています。そんな暮し手へのご案内ができるよう、私たち和えるは挑戦をし続けています。」

目黒駅から徒歩およそ3分、閑静な住宅街にある『aeru meguro』では、定期的にイベントも行っています。詳細は店舗ホームページをご覧ください。

<東京直営店『aeru meguro』>
営業時間:12:00から19:00(水曜定休)
https://shop.a-eru.co.jp

<京都直営店『aeru gojo』>
営業時間:10:00から18:00(水曜定休)
https://shop.a-eru.co.jp/gojo

和える