EVERY SUNDAY 18:00-18:54 ON AIR
2016.08.14
最果タヒさんの思い出の街は「吉祥寺」。もともと最果さんは東京があまり好きじゃないそうですが、吉祥寺は行くたびに砂漠のオアシスのように、人が住む街っという感じで、建物も比較的低くて古い建物も残っているところが癒されるそうです。
そんな吉祥寺の中でも最果さんはアーケードを歩く事が好きだそうで、あの辺りを歩いて喫茶店に入って、本屋さんに寄ってという事が多いそうです。
そして最果さんが今気になる街は「渋谷」。今絶対にどこか工事をしていて、どこか毎週変わっているところが凄く今の時代のように感じるそうです。
また、その瞬間、瞬間の渋谷を詩と写真で切り取る連載をしている事もあり、よく渋谷には立ち寄るそうで、渋谷にはその時代の若者像が一杯いて、それが行くたびにジワジワ変わっていくのが面白いそうです。そして渋谷は駅を出た瞬間に3方向くらいから音が聞こえて賑やかなところが、最果さんにとっては詩を書くのにはいいそうで、うるさい中にいるとギュッと音で押し込められて、歯向かうように言葉がポンと出てくる事があるそうで、渋谷に行くとよく詩が書けるそうです。
最果さんのお家の中のお話を伺うと、シンプルで白い壁と木目の物ぐらいしかないお部屋だそうです。あまり物が置いていないお部屋で、どういう物が並んでいるかで、鏡を見るように自分がどういう人間か分かってしまうのが嫌だそうです。なので出来る限り自分がいない、自分っぽいものがない状態にしていたいそうです。
最果タヒ.jp
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」
日本の経済、政治、文化の中心、東京。
その中心地からもほど近い場所に、私の心を癒してくれる街がある。
東京都武蔵野市、「吉祥寺」。
ここは、私のほっとスポット。
好きな街で打ち合わせをする時は、いつもより1時間早めに行く。
お気に入りのカフェの、いつもの席へ・・・
「ご注文は?」
「アイスカフェラテ、お願いします。」
暑さで乾ききった喉を潤しながら、お店の外を行き交う人を眺める。
会話を楽しみながら歩いている女性たち。
急いで、どこかへ向かっているスーツ姿の男性。
小さな妹の手をしっかりつなぎ、ママの後をついていく男の子。
街の人の空気を、窓越しに感じた瞬間、『言葉』が一つ一つ、ゆっくりと私の頭の中に浮かんでくる。
ふとした瞬間に生まれてくる詩・・・
生まれたての子供を抱きかかえるように、大切に包み込む。