今週のレジェンド・ミュージシャンは今年結成30周年を迎えた『スピッツ』ゲストには「スピッツのファンで、好きでいたらプロデュースのオファーがきたんです。15年ほどニヤニヤしています」という音楽プロデューサーの亀田誠治さん、「ただのファンです。27~28年ニヤニヤしています」という女優の奥貫薫さんをお迎えしました。
奥貫さんがスピッツと出会ったのはインディーズ・アルバムの『ヒバリのこころ』“その頃すでにスピッツはメジャー・デビューしてたんですよね、でもそれを知らずにたまたま見つけた『ヒバリのこころ』から好きになって、地元のCDショップに注文して取り寄せていたんです。それぐらいまだ浸透してなかったんですね。だからスピッツが売れたとき、CDショップのおじさんが「スピッツ売れてよかったね」って言ってくれたんです” 最初に聴いた時の印象は?“草野さんの声が素敵だなぁと思いました。ハスキーでピンと伸びるハイトーン・ヴォイスなのにつつみ込まれるやさしさとか深みがあるし、あとやっぱり詩ですよね”と。
2001年の「さわって・変わって」からプロデュース・ワークで関わっている亀田さん。
いちばん始めに彼らと会ったときの印象は“すごく普通の、純粋な音楽少年だった。音楽の話ばかりしていた。そこらへんの街のスタジオに居る音楽好きの高校生みたいだった”と言います。“彼らは良い意味でメンバーとメンバーがリスペクトし合ってお互いを大事にしている。いろんな意見を出し合うけれど、最後には詩と曲を書いているマサムネくんとその楽曲に乗っていく、それが30年間変わらず同じ立ち位置に居させる理由だと思う“と。
奥貫さんがいちばん回数を聴いたアルバムは2000年にリリースされた「ハヤブサ」”実家を出てはじめて一人暮らしをはじめて、とても心細かったんです。だからいつもこのアルバムを聴いてた。だからこれを聴くと当時のちょっと寂しかったり不安だったり心細さも含めて思い出すんですよね”と。
亀田さんは“スピッツにはだれの心にも重なっていく普遍性みたいなのがあって、でも全部が重なるわけじゃなくてすごくフワッとやさしく重なっていく。それが彼らの魅力だと思う“と。
“草野さんがあまり直接的な表現を使わないから、草野さんの物語と私の物語がうまくシンクロするんですよね”と奥貫さん。
いちばんオススメしたいアルバムはお二人とも最新作『醒めない』
「新しいアルバムが出るたびに、好きな気持ちとかが更新されていくので、最新作を選びました。そしてはじめて聴く方にはぜひ最新アルバムから遡っていって欲しいと思って」と奥貫さん。
「常に向上心を持って、ひとつ作品をつくると、やり遂げて、そして反省会をするんです。次はもっと良い音で録りたい、楽器の数を減らしたい、できればメンバー4人で出してる音だけ。音の隙間をつくってメンバーそれぞれ、ひとつひとつの弦の振動であったり、声のトーンであったり、全部をしっかり届けたいというモードに入ってます」
醒めないの歌詞の中で「アタマん中で ロック大陸の物語が 最初ガーンとなったあのメモリー」っていうのが出てきたときにぶっ飛びました、50 歳越えのボクでも少年にもどるんですよ。ここでぼくは泣きました」と亀田さん。
熱いトークはまだまだ来週も続きます。お楽しみに!
■この収録は丸の内にあります「COTTON CLUB」で行なわれました。
PLAYLIST
ヒバリのこころ / スピッツ
春の歌 / スピッツ
ホタル / スピッツ
空も飛べるはず / スピッツ
夢追い虫 / スピッツ
醒めない / スピッツ
さわって・変わって / スピッツ
※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。
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