今週のレジェンド・ミュージシャンは、『QUEEN』。
ゲストには、ROLLYさん、ビッケブランカさんをお迎えしました。
ROLLYさんとクイーンの出会いは中学のときの音楽の授業。「生徒が持ち寄ったレコードをみんなで聴く、という授業があったんです。クラスメイトの伊藤くんが持ってきたのがクイーンの4枚目のアルバム「オペラ座の夜」だった。レコードに針が落とされるとビロードに覆われた階段の地下室からピアノのアルペジオが遠くから聴こえてきて、コウモリが飛ぶような古城の地下室のような音楽が始まって、2曲目の「うつろな日曜日」が始まった瞬間、17世紀のポンパドールの貴婦人が小さい傘を持って、プードルを連れて散歩してる姿が見えた。ロック音楽でこんな映像が見えたのは初めてでびっくりしました」と。そしてアルバム一枚聴き終わるころにはクイーンにハートを打ち抜かれて放心状態になっていたそう。
「小学生、もしかしたら幼稚園年長だったかもしれない、母親が車で流していたのを聴いたのが初めて」というビッケブランカさん。「母親の影響で小学生のころからたくさん音楽は聴いていたので、それを学校に持っていってみんなに聴かせるようなことをしていました。クイーンに耳を奪われたのは、つぎに何が起こるかわからない雰囲気。なにが起こるかちゃんと聴いてないと置いていかれちゃう。それに乗れたときの喜びみたいなものがありましたね。予想を裏切り続ける曲の構成やコード進行が理解できたときの喜びがありました」と。
ROLLYさんがクイーンがら受けた影響は“ゲテモノ感“。「ふつうの人からみたら笑っちゃうと思うんですよ。凄く緻密な通好みなことをやってるけど、あくまでもそれを笑い飛ばせるようなショウマンみたいなところ。ただ美しいだけじゃなくて変態っぽさ、ありとあらゆる音楽をごちゃ混ぜにした闇鍋みたいなもの。
ビッケブランカさんがクイーンから学んだことは「ルールなんてなくてもいい」ということ。「自分のなかに蓄えたルーツとか音楽的な感覚をどんなふうに出しても、どんな順序で出しても、どれだけ大げさに出しても、少しだけ出しても、なにもかもが許されるんだなということを学びましたね」とおっしゃっていました。
フレディ・マーキュリーの魅力についてビッケさんは「奇抜である音楽をつくるというマインドもそうですし、映像で観たときの佇まいですね。」
「絶対出てきた瞬間に笑って欲しいんだと思います。芸人ですよ、ギョっとさせるのが好きなんじゃないかな。本当に凄いものを観たときって笑っちゃうんですよ。」とROLLYさん。
そんなROLLYさんがフレディ・マーキュリーの好きなところは「圧倒的に勝ち誇っているところ。自信に満ちあふれているんです。圧倒的なものっていうのはロックにとって必要で、その陰にはすごく孤独な寂しさみたいなものも見える。栄光の陰に隠れた孤独感みたいなところに人間的な魅力がある」とおっしゃっていました。
まだまだ続くクイーンのトーク。来週もお聴き逃しなく!
■この収録は「丸ビル コンファレンススクエアGlass Room」で行なわれました。
PLAYLIST
March of the Black Queen / QUEEN
Don’ t Stop Me Now / QUEEN
Seaside Rendezvous / QUEEN
Killer Queen / QUEEN
シャイニー / ROLLY
Under Pressure / QUEEN
※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。
番組への感想、メッセージ、取り上げて欲しいレジェンド・ミュージシャンなど是非お寄せください。メッセージはこちらから!
■ROLLYさんが音楽監督を努め、出演もしている「ロッキー・ホラー・ショウ」の詳しい情報はオフィシャルサイトへ!
■ビッケブランカさんの詳しい情報はオフィシャルサイトへ!
■今、丸の内エリアでは、
「Marunouchi Bright Christmas 2017-Blooming Anniversary〜花で彩るクリスマス〜」を開催中!詳しい情報はこちら!