今週のレジェンド・ミュージシャンは、『Wham! & George Michael』のPart2。ゲストにはノーナ・リーヴスの西寺郷太さん、そしてLiLiCoさんをお迎えしました。
「バラードやポップスもあればアッパーな曲もある、ポップスのベスト盤みたいなグループじゃないですか。黒人音楽だったラップを、もの凄く早い段階で白人がラップしたのが82年のジョージ・マイケルだと思う。その一年後、二年後にケアレス・ウィスパー、ラスト・クリスマスを出してるという速度。ポップスのいろんな旨味を取ってくる天才だったと思うんです。夏といえば?冬といえば?バラードといえば?というのが必ずあるのがジョージ・マイケルですよね。それもオリジナル曲が20曲しかないか中で」と話す西寺郷太さん。
実際のジョージ・マイケルにインタビューしたことのあるLiLiCoさん。会ったときの印象はシャイで静かな方だったと言います。「いちばんの魅力は可愛い。会うまえにイメージしていたエロスだったり、お尻だったり萌えの感じではなく、もしかしたらすごく切なさがいっぱい詰まってて、だから色んな曲が書けたり。。可愛いひとだなぁって思いましたね」『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』を観たときジョージ・マイケルの人生と繋がってるんじゃないかと思ったそうです。
「マイケル・ジャクソンやプリンス、マドンナというところとアメリカで勝負して、実際、音楽的な売り上げとかグラミーという意味では勝ったんだけど、ひとりの白人としては色々と葛藤があったんじゃないですかね。ただ、ジョージ・マイケルが頑張ったことで、後のジャミロクワイやジャスティン・ティンバーレイクみたいな白人男性がそうやって黒人音楽を取り入れたり、ブルーノ・マーズなんかはいろんな人種が入ってますけど、ポップでいろんなタイプの曲を作って、楽しく明るくスター性を持って観せている。そういう意味でもブルーノ・マーズはジョージ・マイケルの遺伝子を引いてるなと思うんです」と西寺さん。
Wham! & George Michaelのキャッチ・コピーを考えていただきました。
LiLiCoさんのWham! & George Michaelとは?『エロスのベールを纏った悲しき少年』
「芯はとても悲しい感じがする。でもそれを見せず世界とプロレスしてるんだよね」
西寺郷太さんのWham! & George Michaelとは?『英国が生んだポップミュージック史上最高の天才』
「ソロシンガーとしてイギリスのアーティストがあれほどアメリカで黒人白人すべての層にウケたという例はなかった。それはジョージ・マイケルというひとの凄さ」
最後の曲は、ヴォーカリストとしてのジョージ・マイケルの魅力が詰まった曲。
ジョージが天才であり、師であり、仲間だったフレディ・マーキュリーの死を弔って歌った『SOMEBODY TO LOVE』でした。
■この収録は新丸ビル7階(marunouchi)HOUSEで行なわれました。
PLAYLIST
Last Christmas / Wham!
Club Tropicana / Wham!
Freedom / Wham!
Monkey / George Michael
Sweet Survivor / Nona Reeves
SOMEBODY TO LOVE / George Michael & QUEEN
※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。
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