今週のレジェンド・ミュージシャンは『Whitney Houston』ゲストには、ゴスペラーズの村上てつやさん、そして、女優でシンガーの新妻聖子さんをお迎えしました。
村上てつやさんがホイットニー・ヒューストンと出会ったのは中学生の時。はじめてホイットニーの歌声を聴いて“世界にはこういう方がいらっしゃるのね、ごめんなさいっていう感じでした」と。「でもルックスも大きかったですよ。日本盤のファースト・アルバムのハイレグの水着のジャケット。このルックスであのとんでもない歌を歌うっていうのが。。。」中学生だった村上少年はこの曲のタイトルを見て辞書で調べて突然という意味を勉強したという『All At Once』を選曲。
新妻聖子さんとホイットニーの出会いは1992年の映画「ボディガード」のサントラ。当時、ご家族のお仕事の関係でタイのバンコクに移り住んだ新妻さん。「それまでは洋楽を聴いたことがなかったんです。タイでインターナショナル・スクールに編入することになって、英語の勉強をしなくてはと洋楽を聴き始めて、最初の一本目がタイの露店で売っていた「ボディガード」のサントラのカセットテープだったんです。声の倍音とか迫力とか英語の子音がつくるシャープなリズムとかが自分にとって初めてのことだったので、姉とふたりで夢中になってずっと聴いてました」と『I Will Always Love You』を選曲。
「この曲は、いちばん良かった時期のホイットニーの旬の絞り立ての果汁みたいなものがギュっと濃縮還元されている」という新妻さん。対して「キャリアの全盛期は絶対にこれなんだけど、俺の意見で歌の全盛期はファースト・アルバムなんです。この曲はいちばん小さいアカペラのところからあそこまで膨らますっていうのは元々書く絵がデカイっていうか、スクリーンサイズ。グランドデザインがそういうもんなんだと思う。音楽ファンとしては、それがちょっと大形すぎるって感じがしてた(笑)ファーストは思いっきり背伸びして歌ってる感じが可愛いらしい」と村上さん。そんな視点で音楽ファンに聴かせたい一曲は『Saving All My Love For You』
「ホイットニーは生まれも育ちも音楽一家で血管に音楽が流れているようなひと。だから良くも悪くもあんまり歌詞の世界に入り込み過ぎないシンガーだと思うんですね。例えばアデルなんかは歌詞の持つ切なさが全面に出るけれども、ホイットニーってすごくカラッと明るく陽のディーヴァだと思うんです。すごく悲しい歌詞を歌っててもなんかポジティブエナジーが出てる。それはホイットニーがスターだからできる」と新妻さん。「彼女は成り上がる必要がなかったんですね。もともとセレブだし、才能が有り余ってて、子供のころからチャカ・カーンみたいな人ですら知ってるわけだから。そこは例えばマライアキャリーの前に出ようとする感みたいなのとはちょっと違う。マドンナとかはどんな小さなステップも大切に生きてきただろうから。ホイットニーはそういうステップが無いんですよ。だからある意味、歌詞とかよりも全部サウンドっていう、ちょっと別の惑星なんじゃない?(笑)」と村上さん。
まだまだ盛り上がるホイットニー・ヒューストン。来週もお楽しみに!
■この収録は丸の内にあります「3×3 Lab Future」で行なわれました。
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PLAYLIST
All At Once / Whitney Houston
I Will Always Love You / Whitney Houston
Saving All My Love For You / Whitney Houston
I'm Every Woman / Whitney Houston
Exhale (Shoop Shoop) / Whitney Houston
アライブ / 新妻聖子
※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。
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