今週のレジェンド・ミュージシャンは『松任谷由実 Part2』。ゲストは先週に引き続き、作曲家・編曲家で音楽プロデューサーの武部 聡志さん、一青窈さんをお迎えしました。
武部聡志さんは、ご自身がプロデュースするコンサート「SONGS&FRIENDS」で100年後も聴き続けてほしいアルバムに、荒井由実「ひこうき雲」を取り上げていらっしゃいます。
「間違いなくその後の日本のポップスを変えた一枚だと思います。サウンドもそうでしょうけど、シンガーソングライターとしての表現とか、曲のつくり方、歌詞の世界、あれがなかったら日本の音楽は変わっていたと言えるぐらい影響を与えたアルバムだと思います」
「自分の内面をもの凄く掘り下げてつくってる歌詞だったり、曲のつくりもユーミンにしかつくれないようなコードとメロディとの関係。そこにはまるワード。そういう風に自分を掘り下げていくシンガーソングライターがその後生まれるきっかけになったと思います」とおっしゃっていました。
「ひこうき雲」の曲について一青窈さんは「どこまでいっても想像するしかないんですけど、ユーミンさんは誰を想像しながらこの詩を書き、曲を書いたのかっていうのが…あの子はいま生きてるのだろうか、どうなのだろうか。その周りの家族にも思いをはせたりとか。とにかく一本の映画を観たような後味なんですよね。で、それがやはりオシャレなんですよね。答えはこうでした、って教えてくれる訳じゃなく、こういう物語でした。あとはあなたが紡いでください。みたいな」と。
ユーミンが時代を越えてくる理由は?
「いまのモノだけじゃなくて、古いものにもそうだし、あらゆるジャンル、音楽以外のもの。映画でも小説でも旅でも。なんでももの凄く好奇心旺盛だよね」と武部さん。
「そして少女を感じます。いろんなものにときめきを持ち続けていられる少女性はどうやってキープしてるのかわからないんですけど、それがイヤな感じでもなく、可愛らしいなって先輩に対しても思えてしまう」と一青窈さん。
「そうだね、可愛らしいって思える瞬間あるよね。そこはすばらしい事だよね」と武部さん。
キャッチコピーのお時間
武部聡志さんが考える松任谷由実とは・・・『永遠の探検家』
「なんかね、いろんなモノを探してる気がするんです。それはたぶん実際に手に入るモノとか以外にも、自分の心の中にある事だったり、自分の前世だったり、いろんな事を探してる感じがしますね」
一青窈さんが考える松任谷由実とは・・・『カメレオンである』
「なんとなく普通の人は食べない物でもシュパッ!と食べて、居ると思わなかったけど居たー!みたいな(笑)」
キャッチコピーを受けてのラストの曲は『砂の惑星』で締めくくられました。
■この収録は「丸ビル コンファレンススクエアGlass Room」で行なわれました。
■松任谷由実 45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』は2018年4月11日発売!9月からはユーミン史上初のベスト選曲によるアリーナツアーを開催。詳しくはオフィシャルサイトへ
PLAYLIST
ひこうき雲 / 荒井由実
時のないホテル / 松任谷由実
カンナ8号線 / 松任谷由実
リフレインが叫んでる / 松任谷由実
雨とrendez-vous / 一青窈
砂の惑星 / 松任谷由実
※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。
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