2018.05.04 ON AIR
【忌野清志郎/RCサクセション】クラムボンの原田郁子さん、音楽ライターの今井智子さん登場

今週のレジェンド・ミュージシャンは『忌野清志郎/RCサクセション』ゲストにはソロ楽曲の「銀河」で清志郎さんとコラボされていますクラムボンの原田郁子さん。そして忌野清志郎やRCサクセションの30年間の活動を追ったインタビュー&ルポ「Dreams to Remember 清志郎が教えてくれたこと」を執筆されています、音楽ライターの今井智子さんをお迎えしました。

原田郁子さんが忌野清志郎さんとはじめて出会ったのは中学一年の頃。タイマーズが出演した『夜のヒットスタジオ』。「なんかもう、もの凄いことが起きていると。騒然としていましたよね。それは子供心にもわかって…なんじゃこれは???」と。
「それでレンタルレコード屋に行って、タイマーズのアルバムとRCの『カバーズ』というアルバムを借りてきて、それをひたすら聴くという。意外と小さいときに読んだ絵本とかって気持ち悪かったり、怖かったり、タイマーズの曲ってお話っぽさがあるんですよね。チャーミングでもあったり、かわいい感じの部分もあったり、でもなんかぜんぜん意味がわからないって事とか。その頃、ぜんぜん学校が楽しめなかったり鬱屈としていたので、余計にそこに入り込んでいったんじゃないかと。」

今井智子さんがはじめて清志郎さんと出会ったのは深夜放送。『ぼくの好きな先生』を聴いて「なんておもしろい曲なんでしょう」と思ったそう。「落ちこぼれの自分のことも理解してくれる先生みたいなひとが居たらいいなぁって気持ちをほんとにうまく歌にしてくれてるって感じがして、もういっぺんで好きになりましたね。シンプルなメロディなんだけれどもキャッチーなメロディを彼は昔から作ってたんですよね。いま聴いても色褪せない感じの曲がたくさんありますし。当時それが自分の中にどんどん染み込んでくる感じがして、一回聴いたらもう忘れられないみたいな、そういう曲が多かった気がしますね。歌詞と曲が常にセットになっていて一回聴いたらすぐ覚えられちゃう。そんな感じがしてました」と。

原田さんがいちばん好きな曲は『スローバラード』。「もう何回聴いただろうか..というぐらい好きですね。自分は車の中とか、市営グラウンドの駐車場とか、そこに行ったことなんかないのに聴きすぎて、自分の記憶だったっけ?っていうぐらいの(笑)凄い鮮明にその情景が歌を聴いてるだけでありありと伝わってくるのが本当にすごいなぁと思って。シンプルであればあるほど、なにかそこにこもってる熱量みたいなものが強いんだなってことを感じますね」と。

今井さんが音楽ライターとして清志郎さんと再会したのはRCが6人になった頃の日比谷野音。「ぜんぜん違うバンドになっていたのでビックリしたんですけどね。頭のなかにあったのは3人組のRCサクセションだったんですけど、そこに居たのはチャボさんや小川銀次さんがメンバーで6人編成。で、忌野さんはデタラメなメイクをして赤いスーツを着て歌ってるっていうね。なんかもう「え?!何この人?!」みたいな(笑)それこそ一発で心をもっていかれちゃって、うわぁこんなバンドいるんだ!取材しなきゃウソ!みたいな気持ちになっちゃって…」と。
いちばん聴いた思い入れのあるアルバムは『BLUE』「自分たちがいつも使ってるリハーサルスタジオにレコーディング機材持ち込んで、エンジニアさんも自分たちのライブのミキシングをやっているエンジニアにレコーディングさせて、自分たちが求める音を出してくれる人を使うっていうことでこのアルバムはレコーディングされているので、もの凄いガサガサした音なんですけれども、当時の彼らの空気みたいなものをものすごく捕まえてるような感じがしていて大好きなんですよね」とおっしゃっていました。

そして今週最後は原田さんが2008年にリリースされたソロアルバム『銀河』で清志郎さんとコラボレーションされたときの貴重な制作秘話を聞かせていただきました。


■この収録は大手町パークビル内三菱地所新オフィスで行なわれました。


PLAYLIST

デイドリーム・ビリーバー / THE TIMERS

ぼくの好きな先生 / RCサクセション

スローバラード / RCサクセション

雨上がりの夜空に / RCサクセション

ロックンロールショウ / RCサクセション

銀河 / 原田郁子


※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。

次回のレジェンド・ミュージシャンは『忌野清志郎/RCサクセション Part2』。ゲストには、クラムボンの原田郁子さん、音楽ライターの今井智子さんをお迎えします!お聴き逃しなく!