2018.07.07 ON AIR
【Guns N' Roses Part2】GLIM SPANKY の亀本寛貴さん、音楽ライターの増田勇一さん登場!

今週は『Guns N' Roses』のPart2。ゲストには引き続き、GLIM SPANKY の亀本寛貴さん。音楽ライターの増田勇一さんをお迎えしました。

増田さんは音楽ライターとして、これまでガンズのインタビューをされてきて、2016 年には、貴重なお話やレポートをまとめた著書「ガンズ・アンド・ローゼズとの30 年」を発売されています。今週はその貴重なエピソードじっくり伺いました。

■印象に残っているエピソード
88年12月の初来日の時、その頃は割と取材とかも受けてたんですけど、アクセルができると思わないでね。ってマネージャーにも言われました。結果できたんですよ。それでもその日3時間ぐらい待たされたのかな。アクセルが待ってる部屋に行きました。彼はですね、日本のビールを飲みながらとんがりコーンを美味しそうに食べてました。(笑)
その時に自分が死んだときに棺桶の中に入れて欲しいアルバム3枚っていうのをSEX PISTOLSの『NEVER MIND THE BOLLOCKS』と『Queen II』それと自分たちの『APPETITE FOR DESTRUCTION』を入れたいと言っていたんですね。で、その当時まだクイーンの初期の作品ってCDではアメリカ盤が出てなかったんですよ。日本では再発されたばかりだったので、取材の前に1枚買って持っていったんです。彼は普段『It’s So Easy』を歌ってる時と同じように低い声で喋るんですね。でもこれを渡した途端ウワーッってキーが1オクターブ上がるところも僕のインタビューテープに記録されています。

いちばん印象に残ってるのは、イジーとの不思議な縁ですね。91年の5月の末にアクセルとイジーの生まれ故郷インディアナでライヴを観てるんですね。その時に本当は加入したばかりのマット・ソーラムのインタビューを申し込んでいて、これは予定通り録れたんです。そしたらたまたまイジーが僕のことを覚えていて“君たしか日本で会った人だよね。そうだよ”って話しをしたときに“ぼくいまインタビューできるよ”って。で慌てるじゃないですか。でマネージャーに確かめたら“いまイジーは誰もコントロールできなくて、彼が自分からそんなこと言い出すなんて奇跡だから絶対やってくれって“言われたんです。でそれをやった時”ぼくはアルバムを2枚同時発売するなんて嫌だった“とか”アクセルが何時間も遅れてくるのが好きじゃない“とかそういうことを明言してるんですね。その後ガンズでのイジーのインタビューっていうのは読んだ事がないですね。その時に僕が偶然できちゃったインタビューっていうのが彼にとってガンズでの最後のインタビューだったかもしれない。

■ライヴの魅力
「映像でしか観たことないですけど、やっぱり曲が始まった瞬間の凄さ。
いま大きなステージで大衆を熱狂させる音楽ってロックのアーティストでは少なくなってきていて、僕らみたいな若い世代からは本当に出なくなってしまっている。なので、そういうのができるアーティストのライヴは絶対に観たいと思います。そういうライヴを代表するアーティストじゃないですか。ビッグネームは居ますけど、大きな会場で演るロック=ガンズ。ぐらいのポジションに居るバンドなので観たいですね」と亀本さん。

「初来日のとき、最終公演で日本武道館で「Sweet Child O’Mine」の導入の部分、突然アクセルがアカペラで歌いはじめた曲がグランドファンクの「Bad Time」って曲だったんです。自分が中学の頃から好きだった曲だったことに気づいて、やっぱりオレたち世代のバンドだ!みたいなことを感じさせられて号泣に近いところがありましたね」と増田さん。

■今でも音楽ファンに愛される理由
「冷凍保存されていた初期衝動が未だにあって、それが成熟した状態っていうのがあり得るんだっていうのを証明している気がする。そういう素晴らしさと同時にちょっとでも目を離しちゃうと何が起こるかわからない。どうなっちゃうか分からないハラハラ感。そういうある種のスリルを楽しませてもらってる気はしますね」と増田さん

■ロック青年亀本さんの主張
色んな音楽が出てきたりして、色んなものを聴くんですけど、やっぱりロックの高揚感だったりキャッチーな楽曲で、みんなでウォー!ってなる感じの根本的なところに僕は常に戻ってきたいと思います。ガンズ見たりすると“やっぱロックだよな”って思うんです。そういうところが自分の根っこにあるなっていつも思って見てますね。こんなトップスターでも音楽愛に溢れてるところが大好きで、スラッシュとかこの人本当にロック好きなんだな、ブルース好きなんだな、音楽好きだなって伝わるんで、自分もそういうギタリストになりたいと思う。

■キャッチコピー

亀本寛貴さんのガンズ・アンド・ローゼズとは…
「ロックキッズの永遠の憧れ」

増田勇一さんのガンズ・アンド・ローゼズとは…
「目を離すことを許さないロックンロールの現実」


2週に渡るガンズ・アンド・ローゼズ
最後は「Knockin' Heaven's Door」で締めくくられました。




■この収録は大手町パークビル内 三菱地所 新オフィスで行なわれました。

PLAYLIST

Civil War / Guns N' Roses

Live and Let Die / Guns N' Roses

Estranged / Guns N' Roses

Sweet Child O’Mine / Guns N' Roses

All Of Us / GLIM SPANKY

Knockin' Heaven's Door / Guns N' Roses



※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。

【番組オリジナルステッカーを5名の方にプレゼント!】
番組を聴いての感想、取り上げて欲しいレジェンド・ミュージシャンのリクエストも是非書いてこちらからご応募ください!

次回のレジェンドミュージシャンは、今年、フジロックフェスティバルのヘッドライナーとして登場!ボブ・ディラン!お聞き逃しなく!