2018.09.15 ON AIR
【ポール・マッカートニー】レキシ 池田貴史さん、シンガーソングライターでギタリストのReiさん登場!

今週のレジェンド・ミュージシャンは今年で76歳。今月、Newアルバムをリリースし、間もなく来日公演も開催される『生きるレジェンド』ポール・マッカートニー。ゲストには、レキシ 池田貴史さん、シンガーソングライターでギタリストのReiさんをお迎えしました。

■ビートルズとの出会い

池田:おれ、ギリギリねアナログの時代だったの。CDがちょうど小学校高学年ぐらいから出だして、レンタル屋さんに行くと片隅にCDが置かれ始めた。その時に何借りたらいいかわかんないって迷ってたら、母親が“じゃあコレにしなって”って決められたのがビートルズの『ラバーソウル』。その時は正直ジョン・レノンが好きだった。なんだろうね、ヒーロー感っていうか、カリスマ的な存在みたいな意味でもヴィジュアルとか。それで、偏っちゃいけないっていちおうポールのソロも聴いたりして。その時、初めて聴いたのが『ALL THE BEST』。 またそれがね、ちょっと言い方悪いんですけど、チャラいの。ジョン好きから見たら、なんかちょっとポップ過ぎるっていうか、そんなに聴き込まなかったっていうか。当時はピースマークのペンダントばっか付けて、ベルトのバックルまでピースマークでしたから(笑)それである程度音楽にグーッってなる思春期があって、高校に入ったぐらいにまでにブラック・ミュージックにも触れて、Pファンクを聴き、バンドもやるようになり。周りの同級生とかはビートロックのバンドとか日本のバンドをコピーしてる中、ブラック・ミュージックの大所帯のバンドやったりして。言い方悪いけど、スレたっていうか。で、なんかちょっとそっちばっかり聴きすぎてるなっていう頃に、ふと久しぶりにポールを聴いてみたの。そしたらなんかちょっと涙が…おれ疲れてたのかな(笑)虚勢を張ってた自分に、こんなにストレートに自然に、明るく楽しく歌ってるみたいな。なんか自分の中の音楽性をストレートに出してる気がしたの。抗ってないっていうか。アレンジするにしてもなんにしても今の自分を素直に出すみたいな。一曲目「Jet」最初聴いたときはあれ?って思ったの。でも違うのよ、むしろコレだと。自分に無かったものコレだなっていうのに気付いたっていう。

Rei:当時インターナショナル・スクールに通っていたんですが、ロックとかコンテンポラリーな音楽をやり始めるんだったらクラシック・ロックからじゃないかっていう思いもあったりして、60’sのロックを聴きはじめて、ビートルズを知った小学生の頃、2002年のポールのライヴに行きました。ハマったきっかけは『RAM』。そのアルバムが大好きになってそこからどんどんソロ作を聴くようになってWingsとかも聴くようになりました。「3Legs」っていうBluesがあるんですけど、ジョージがエリック・クラプトンと仲良かったんでビートルズから派生してエリック・クラプトンを聴いてクリーム。クリームからロバート・ジョンソンを聴いてっていう風に、BLUESが好きになっていた頃だったんで、ビートルズの中でも「Yer Blues」とか「3legs」とかそういうBLUES調の曲にも興味があった時期でした。小学校の発表会では「Honey Pie」を演りました。

■ビートルズの中のポールの存在

池田:最初はね、ほんとに出しゃばりだと。3人はすんとしててもポールだけカメラに愛想振りまくみたいな、最初はそういうイメージがあった。後々、あ、これポールがやらないと3人が無愛想すぎてしょうがなくやってたのかな?みたいな。だから凄く気配りの気遣い。みんなに楽しんでもらいたいっていう。後に音楽的にも楽しませようっていう、そうだったんだなって。アレンジもさ1曲の中であれだけ色んな要素を入れるっていうのはいろんな人に楽しんでもらうっていうサービス精神の人だなって思いますね。

Rei:ジョンと並ぶソングライティングのスキルはとんでもない事だとは思うんですけど、後半に仲違いが起き始めてすごくポールが暴走してみんな付いていけなくなったみたいな風に言われるじゃないですか。でも私は考えてるうちに、みんなの間を取り持って“もう一回がんばろうよ”ってみんなを励ましてたけど、気持ちのすれ違いがあって上手くいかなかったのかなって思い初めて、ちょっとチャラく見えるサービス精神とかも一生懸命で真面目な部分っだったのかなって。責任感が強い人なのかなって。

■ギタリストReiが選ぶ「ギターで弾きたい!弾くと楽しい!ポール曲」TOP3!

第3位「Three Legs」
拍子とか小節数が半端なところがちょこちょこ入ってて、普通の3コードBLUESじゃないところもポールの遊び心を感じますし、ちょっと卑猥な例えだってえいう説もあるんですけど、私は純粋な曲として歌ってるので歌詞そのままに受け取ってるんですけど、そういう比喩的な表現もポールの歌詞の醍醐味なのでいろいろ想像を膨らませながら歌える曲だなと思います。

第2位「My Brave Face」
これは弾き語りで歌うのが凄く気持ちいい曲でおすすめです。思いっきり歌いたい時に歌う曲、それこそ悩みがあった時に勇気づけられた曲ですね。

第1位「Black Bird」
ライヴで聴いたときは本当に泣いちゃいますね。憂いとかもそうなんですけど、曲の趣というか。途中でリタルダンドしてちょっとゆっくりになって小鳥の声が聞こえてきたりするシーンとかも情景が浮かんで美しいですし、とにかくフレーズですよね。この曲は指弾きで、広くネックを使って弾く曲で、ポールだったからできた運指だと思うんですけど、手ぐせで弾いたり創ったりしたらなかなか生まれないであろう運指だと感じていて、凄く新鮮に聞こえます。

池田:おれギター弾けないけど、憧れるからちょっと弾いてみようかなって思うよね。
なんか「Black Bird」を創ったときは弦が1本切れてて5本しかないときに創ったっていう話がありますよね?

Rei:あっ、そうなんですね、だから真ん中抜いてるんですね、なんかそれ納得ですよ!


まだまだ続くポール・マッカートニー、来週もお聞き逃しなく!


■この収録は大手町にあります次世代オフィス「3×3 Lab Future」で行なわれました。

PLAYLIST

Jet / Paul McCartney & Wings

Honey Pie / The Beatles

The End / The Beatles

Live and Let Die / Paul McCartney & Wings

GOEMON feat.ビッグ門左衛門 / レキシ

Blackbird / The Beatles


※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。

■レキシ池田貴史さんの詳しい情報はオフィシャルサイト

■Reiさんの詳しい情報はオフィシャルサイト

次回のレジェンドミュージシャンは『ポール・マッカートニー』のPart2。ゲストは、引き続きレキシ 池田貴史さん、Reiさんをお迎えします。お聴き逃しなく!