今週のレジェンド・ミュージシャンは、PerfumeのPart2!ゲストは引き続きギタリストのマーティ・フリードマンさん、アーバンギャルド 松永天馬さんをお迎えしました。
■Perfumeのライヴ
松永:パフュームはよくチームという事を言われますよね。メンバーだけではなく、音楽を作ってる中田さん、振り付けのMIKIKO先生、そして映像チームがあって、その連携がすごく取れてるなぁって事を感じて、本当に映像とダンスが一体化してるカッコ良さがあるんですよね。でも、MCは凄くダラダラしてる(笑)横浜アリーナとか埼玉スーパーアリーナ、東京ドームレベルであんなにダラダラ喋っても大丈夫なんだ!っていうギャップが良いですよね。
バンドのライヴっていうのは、当然音を聴きに行く訳じゃないですか。でもアイドルやダンスグループのライヴっていうのは演奏感で出すフィジカルさではなくて、ダンスをしたり映像を見せたりすることによって、ちょっとだけズレる、でもほぼ一致してるっていう肉体性みたいなものが出ることによってライヴに来たなぁって思わせるんだと思うんですよね。そういう意味ではパフュームのライヴっていうのはダンスが欠かせないものだと思いますね。
■音楽シーンに与えた影響
マーティ:プロデューサーたちは中田さんを聴いて冒険的になった気がする。2010年とかを越えたらみんな中田さんの音に慣れてきた。だから若いプロデューサー達はその影響を掴んで、自分なりの新しいさらに冒険的な音楽を創ってる気がします。中田さんの曲を聴いたら、マイクとアンプの間の空気とか、リバーヴの使い方とか、ナチュラルな音とか、自然な響きとか一切無い気がする。だからすごくバキュームな世界。圧縮されてるドライな世界で、それはそれで圧倒的な印象が残るんですね。
松永:「テクノポップ」という言葉のナツメロ的な部分とか、古いとか、80'Sだっていうのを現代にアップデートしたっていうのと、2000年代前半ぐらいまでアイドル冬の時代って言われてたんですね。AKBが2005年ぐらいに出てくると思うんですけど、それよりちょっと先にパフュームが出てきてて、実はサウンド的な部分で今のアイドルを牽引したのは完全にパフュームだなって事を思ってますね。アイドルが歌って良いサウンドっていうものの意味合いを、もの凄く広くした。
■松永天馬さんが選ぶ、「日本のテクノポップ史に残したい!残すべき曲」TOP3!
3位:「シークレットシークレット」 Perfumeの魅力がサウンドにも歌詞にもMVにも詰まった一曲。パフュームっていう言葉とかテクノポップっていう言葉をみんながイメージするものが詰まってる。代表曲だなぁって思ってます。
2位:「FLASH」水墨画のようなイントロから、サビでめちゃめちゃパワフルになるっていう流れが水墨画からどぎつい油彩画に突然飛んじゃったようなカッコ良さがあってビックリすると思います。
1位:「レーザービーム」和メロでテクノポップ!の最高峰。
■チャッチコピー
マーティ・フリードマンさんのPerfumeとは…「ギャップ萌え」である!
曲も静かなピースフルなところから、爆発みたいなメリハリのギャップが大好き。ライヴでは凄くカッコイイパフォーマンスが終わった瞬間に、いきなり隣のお姉ちゃんになる。いろんなギャップがあるんです。
松永天馬さんのperfumeとは「TOKYO GIRL」である!
パフュームって凄くグローバルな音楽をやってるとは思うんだけれども、ある意味で日本でしか生まれ得ないような音楽をやっていて、しかも現代の日本に生きている女の子の空気感であったりとか、気持ちっていうものを凄く代弁してる部分もあるなぁって思って。
最後の一曲は「Dream Fighter」で2週に渡る『perfume』は締めくくられました。
■この収録は大手町にあります次世代オフィス「3×3 Lab Future」で行なわれました。
PLAYLIST
ジェニーはご機嫌ななめ / Perfume
マカロニ / Perfume
Edge / Perfume
レーザービーム / Perfume
鏡屋さん / アーバンギャルド
Dream Fighter / Perfume
※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。
■マーティ・フリードマンさんの詳しい情報はオフィシャルファンサイトへ
■アーバンギャルド 松永天馬さんの詳しい情報はオフィシャルサイトへ