2018.11.10 ON AIR
【Elton John】シンガーのKさん、風味堂 渡和久さん登場

今週のレジェンドミュージシャンは今年デビュー50周年!現在71歳のピアノマン。イギリスを代表する稀代のヒットメイカー『エルトン・ジョン』ゲストにはシンガーのKさん、風味堂 渡和久さんをお迎えしました。

■エルトン・ジョンとの出会い

K:高校一年生の頃、それまで男性のピアノ弾き語りっていうのは、ほとんど見たことがなくて、当時、おふくろがニュースかなんかでテレビ付けてて、そこにダイアナさんのお別れ会の映像が流れて『Candle in the Wind』が流れて、そのヴァージョンを聴いて、単純に男の弾き語りっていうのが衝撃的というか。。語っていくような歌い方とか、あんまり張らないカッコ良さというか。でもそこで僕のエルトン・ジョンは一旦終わってしまうんですよ。で、そこからビリー・ジョエルにいき、巡ってるうちに『ELTON JOHN』っていう昔のアルバムを手に入れて“あ、この人めちゃめちゃロック、凄い魂持ってる人だなって”ってそこではじめて思って、逆に登っていく感じだったんですね。でも、実は小学生のときライオン・キングを観に行きまして、そのライオン・キングの音楽があまりにも良くて、おふくろに“テープを買ってくれ”と。そのカセット・テープを買ってもらったのがエルトン・ジョンとの出会いだったんです。

渡:僕は順番で行くとビリー・ジョエルの方が先だったんです、高校ぐらいの時ですかね。“ピアノを弾き始めようかな”って思ってたぐらいに『Honesty』とか“めっちゃ
良い曲“って思って耳コピとかしてたんですけど、自分でバンドを結成して東京に出て、どうやってピアノでバンドをやるかっていう時、たしかにバンドってギターが居るもんだし、ピアノでバンドをやっていくやり方が分かんなかった。音圧や歪みみたいな音の迫力みたいなものがピアノで出せるのかと思って、ピアノのアーティストをいろいろ聴きあさったりして、例えばピアノ、ベース、ドラムっていう編成で上手くやってるのが、クラムボンだったり、ベン・フォールズだったんですけど、もうちょっと原点というか70年代を掘っていくとクイーンも居たし、その中で教科書みたいな感じがしたのがエルトン・ジョン。ピアノソロが派手とか、イントロがギラギラしてカッコイイとか、そういうピアノの人は居たんだけど、普通の歌を歌ってるあいだに、弾き語りの伴奏ってどうやってるんだろうって。それがいちばん分かり易かったのがビリー・ジョエルよりエルトン・ジョンだったんです。

■『Your Song』

渡:音楽ってなるべくシンプルで、曲の始まりから終わりまでが短くて、飽きずに終わるっていうのが理想的だと思ってて『Your Song』ってすごくシンプルなんだけど、後半はちょっと語りっぽい音程じゃないようなのが混じったりしてて、前半はキレイに歌い上げてたりでツルっと聴きたくなっちゃう。曲が始まって終わるまで、なるべく印象を変えながら最後までいく、そういうのが音楽はじめてから気づいた。素晴らしい名曲なんだなって思いました。

■バーニー・トーピンの存在。

K:彼の歌う楽曲ほとんどがポエムみたいな感じがするんですよ。バーニーが歌詞を書いたら、それをエルトン・ジョンがその部屋のアップライトピアノで曲を書いて、その間にまた歌詞を書いて、みたいなのをずっとやってたらしいんですよ。だから最初に手紙をもらってそれに名前をつけてあげるような、命を吹き込んでいくような作業をやってたわけなので、言葉のパワーというか、最初に表現しようとしてた物語をメインで考えて、その後に肉を付けていくっていう曲づくりの言葉が先にあったパワーなのかなと思います。メロディと歌詞のマッチングが凄いと思う曲は『Goodbye Yellow Brick Road』

渡:凄い良い曲だと思いますよ。インストとしても十分完成されてるんだけど、例えばこれメロディラインがバイオリンでも良い曲だなって思える。でも更にこれに言葉が乗っかってる。それに不自然さがない。流れるみたいに言葉が小節を滑らかに跨いでる気がして、よくこんな曲創れるなって。

K:どういう言葉を言ってるかによってアレンジを変えてる感じがポイントだと思うんですよ。だから言葉が解らなくても入れるのかなぁって思います。

■Kセレクト!思いっきり歌いたい!カバーしたくなるエルトン曲TOP3!

3位 Circle of Life
大自然に飛び込んで、上半身裸でライオン・キングのようなシチュエーションで歌えるなら一度やってみたい!爽快感凄いと思うんだよなぁ。

2位 Take me to the Pilot
憧れですよね。僕は割とブラック・ミュージック系の楽曲が多いので、こうやって叩く系のピアノが少ないんですよ。でも好きで良く聴いてきたので、こういう曲を思いっきりライヴでカヴァーしたらカッコイイなぁとか。ピアノの醍醐味ですよね。

1位 I'm still standing
凄い恥ずかしい話なんですけど、この曲知らなかったんです。『シング』っていうアニメでゴリラが歌ってるシーンがあって、こんな良い曲誰の曲だって思って調べたら、エルトン・ジョンの曲で・・とにかくこの曲がもう大大大好きで、これを中腰で歌いながらライヴで演奏したいなぁって。カッコイイすよね。


まだまだ続く『エルトン・ジョン』来週もお楽しみに!


■この収録は大手町パークビル内 三菱地所 新オフィスで行なわれました。

PLAYLIST

Circle of Life / Elton John

Your Song / Elton John

Goodbye Yellow Brick Road / Elton John

Candle in the Wind / Elton John

愛してる / 風味堂

I’m Still Standing / Elton John


※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。

■Kさんの詳しい情報はオフィシャルサイト

■風味堂 渡和久さんの詳しい情報はオフィシャルサイト

番組オリジナルステッカーをプレゼント!番組を聴いての感想、取り上げて欲しいレジェンド・ミュージシャンのリクエストも是非書いて、こちらからご応募ください!

次回は『エルトン・ジョン』のPart2!ゲストには引き続きシンガーのKさん、風味堂 渡和久さんをお迎えします。来週もお楽しみに。