2019.02.02 ON AIR
【ジャネット・ジャクソン】音楽プロデューサーの今井了介さん、 シンガーのMay J.さん登場!

今週のレジェンドは今月10 日・11 日に、20年ぶりとなる日本武道館公演を行う『ジャネット・ジャクソン』ゲストには、音楽プロデューサーの今井了介さん、シンガーのMay J.さんをお迎えしました。

■ジャネットとの出会い

今井:いちばん印象に残ってるのが某航空会社の当時のTVCMで「Rhythm Nation」が流れるんですけど、この曲のインパクトが凄まじかった。ご本人も出演してるんですよ。今の日本のCMだとなかなか考えがたいんですけど。いま見ると、衣装とかも今や今っぽくて、肩のパッドの感じとかジャケットのデザインとか、いま見ても逆にカッコイイなぁなんて思っちゃって。当時、“R&B”っていう言葉よりも“ニュージャックスウィング”というジャンルに限りなく近い時代、及びサウンドメイクだったと思うんですけど、これ以降ボビー・ブラウンとか踊れるっていうのが時代を象徴してた。洋楽が凄い踊れる時代だったと思うんです。もうダンスもキレッキレじゃないですか。なので子供の心にもの凄く響くというか...この後、急激に聴きましたね。

May J.:実は「ナッティ・プロフェッサー2」っていう映画。当時家族がアメリカに住んでいたので、夏休みになると毎年会いに行ってたんですけど、その夏休み中にL.Aでたまたま映画館でこれを観て、ジャネットが主役というかガールフレンド役で出ていたので、女優さんとしても素晴らしかったですし、なんと言っても映画の中で流れてくる『Doesn't Really Matter』が本当にメロディアスだし、R&BとPopを上手く混ぜている感じっていうのが...好きになりましたね。当時、この曲を学園祭で披露したことがあって(笑)6〜7人ぐらいのダンスグループみたいなのを作って(笑)やっぱり中学1年の女の子たちが踊るぐらい流行ってたんだなって、凄い影響力だと思いますね。

■ジャネットの魅力

今井:ダンスは言わずもがななんですけど、いわゆるソウルとかって、ある程度パンチーな声で歌うものだとずっと信じていたのに、こんなサウンドプロダクション、及び声のはめ方があるんだっていうのが凄い衝撃的で、日本人がこういうタイプのR&Bとかダンスミュージックとか、もしかしたらできるのかも知れないなってって事と、R&B,ヒップホップのサンプリングを通ってきた世代のプロデューサーより前の時代も知ってる人が、サンプリングのスキルを経て、その時代に合った歌とか、曲として仕上げていってるっていう、ミルフィーユを積み重ねていったようなサウンドプロダクション。シルキーな声と、太いサウンドプロダクションと、センスの良いサンプリングソースのレイヤー具合がまあ絶妙ですよね。

May J.:ヒーリング効果のある声って本当に唯一無二だなって思っていて、ジャネット以外に思いつかないですね。ジャネットはサラッと歌うことで逆に耳に入ってくる、そういう効果があるんですよね。

■音楽プロデューサー 今井了介が選ぶ、
「ジャネット・ジャクソン、珠玉のダンスナンバーTOP3!」

3位 All For You
ジャネットが新世代に入ったなって気付かされる一枚。このアルバムから色鮮やかさがグッと入ってきた。MVも衣装も華やかさがあるのと、R&B,ヒップホップの持ってるサンプリングマナーみたいなものもあるのに新しさもちゃんとある。

2位 Control
1986年。ジャム&ルイスとの最初の作品。この時代にこのサウンドが生まれている。圧倒的な音作り。この時代にこれだけの音を組み立ててダンスミュージックにしてる。

1位 Rhythm Nation
茶の間への浸透度。夜のダンスカルチャーの世界から茶の間へ飛び出してきたダンスミュージック。やっぱりコレは外せないのかな。


まだまだ語り足りないお二人。来週もまだまだ続きます。
お楽しみに!


※この収録は大手町パークビル内 三菱地所の新オフィスで行なわれました。

PLAYLIST

Rhythm Nation / Janet Jackson

All For You / Janet Jackson

Runaway / Janet Jackson

That's The Way Love Goes / Janet Jackson

嘘つき、嘘つき。 / May J.

Control / Janet Jackson


※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。


■May J.さんの詳しい情報はオフィシャルサイト

次週は『ジャネット・ジャクソン』のPart2。ゲストには引き続き、音楽プロデューサーの今井了介さん、シンガーのMay J.さんをお迎えしました。