今週は、ついに!明日・明後日、日本武道館で来日公演を行なう『ジャネット・ジャクソン』のPart2。ゲストには引き続き、音楽プロデューサーの今井了介さん、シンガーのMay J.さんをお迎えしました。
■ジャネットのライヴの印象
今井:素晴らしいですよ、ピースですよね。誰かのどこかの扉は必ず開けてくれてスーッと入っていける。ジャネットのアルバムって扉がいっぱい用意されてて、誰かの心に必ず通じるような色んなギミックがあるんですよ。ライヴもそういう感じで色んな人に届く要素とか、視覚的にも音的にも凄く良くできてるなって思いました。
-いよいよ明日です。聴きたい曲は?
May J:やっぱり「RHYTHM NATION」の人数感。あのダンサー達とジャネットの踊りを生で観たいですね。シンクロ性の高い、質の高いパフォーマンスですよね。それであの歌声だから生で観て“やっぱり凄いなって”感じたいですよね。
今井:どの曲でも基本的にはめちゃめちゃ嬉しいと思うし、武道館のあの距離ですよ、近い。アーティストがかなり等身大な感じで観られるっていうのは絶対良いですよね。
■ジャネットが与えた影響
今井:彼女の声っていうのが、色んなタイプのヴォーカリストが居て良いんだっていう証明にもなったと思います。ビヨンセとかアギレラみたいなパワー系のシンガーが居れば、アリーヤとかジャネットみたいなソフトに歌う人が居て、それはそれで凄いクールな作品が出来上がるんだっていうのを証明した人だと思うんですよね。だからそれに伴うプロダクションも含めて、この声によって新しいスタイルを得たとか、私の声でもこういう事できるかもしれないっていう若手のアーティストやシンガーに何かの道を開いたりとか、自分に合ったプロダクションとかトラックとか曲を探すようになったりとか、そういうシンガーの在り方みたいなもの、そういう可能性を切り開いたというのが音楽シーンに与えた影響なのかなと思います。
May J.:彼女の良いところって、自分のスタイルを残しつつも、その時代に合わせたラッパー、「So Excited 」だったらKhiaだったり最近だとDaddy Yankeeとコラボすることで自分と時代を合わせていく。それをいつまでもできることが凄いなって思います。
今井:その時代を切り取る人との合致具合が確かに凄いかも知れないですね。
■May J.が選ぶ「カバーしたいジャネット曲」TOP3!
3位 Call On Me
Nellyとコラボしてて、サビでジャネットが歌った後にNellyがアンサーみたいに歌う入り方とかスタイルっていうのは最近あまり無い。
2位 All For You
バラードとかも名曲だらけで好きなんですけど、今あえてカバーするんだったら、こういうダンサブルな曲が良いなって思いますね。
1位 Doesn’t Really Matter
メロディにちょっとアジアンなテイストがあるんですよね。音階が凄く好きなんです。エキゾチックな雰囲気が好き。
■キャッチコピー
今井さんのジャネット・ジャクソンとは?「クイーン・オブ・人の琴線に触れる天才」
声質も言葉もリズムも吐息もハートにタッチしてくるんですよ。やっぱりその人のパーソナリティとか、自分の曲を聴いてくれてるグローバルな人たちへの思いとか圧倒的なピースなマインドとかソウルが無いと、その人の心にタッチするような歌とか言葉とかになっていかないと思うんですよね。
May J.さんのジャネット・ジャクソンとは?「歌手の鏡」である。
もちろん唯一無二の声っていうのは彼女のいちばんの強みなんですけれども、ずっと活動を続けられることっていうのが、やっぱり凄いことだと思いますね。ホイットニー・ヒューストンの映画を観て、やっぱりどこかで何かが狂ってしまうものが当たり前みたいになってるじゃないですか。お兄さんの死もあって、家族のこともたくさんあるし、特にいろいろあるはずなんですよ。なのに、今でも人にたくさん勇気を与えてくれる存在っていうのは、彼女自身の芯の強さっていうのを凄く感じますね。
最後は最新曲『Made For Now』で締めくくられました。
※この収録は大手町パークビル内 三菱地所の新オフィスで行なわれました。
PLAYLIST
Scream / Michael Jackson, Janet Jackson
So Excited / Janet featuring Khia
Any Time, Any Place(Remix) / Janet Jackson
Doesn’t Really Matter / Janet Jackson
Beautiful Woman / Blue Vintage
Made For Now / Janet Jackson & Daddy Yankee
※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。
■May J.さんの詳しい情報はオフィシャルサイトへ
■今井了介さんがプロデュースするBlue Vintageの情報はオフィシャルサイトへ