今週は『エド・シーラン』のPart2 ! ゲストには引き続き シンガーソングライターのAnlyさん、音楽ライターの田中宗一郎さんをお迎えしました。
来月、初の来日ドーム公演「Ed Sheeran DIVIDE WORLD TOUR 2019」開催
ーライブ・パフォーマンスの魅力、どんなところにあると思いますか?
Anly:やっぱりループペダル演奏で構成されたパフォーマンスが凄い魅力的だなぁというのを感じましたね。エドの鼓動というか、その時の緊張とか楽しさによってグルーヴが変わったり、その速度でラップできるのか?大丈夫か?ってぐらい速く入れちゃったりするし(笑)ときどき間違ちゃったりもする。逆に違うところで止めちゃったっていうのもカッコ良かったりっていう、そのスリルみたいなものは面白いなと思いますね。どれだけ重ねてもオッケーな機械なので、音が倍増していく時の快感は凄いなぁって思います。マルティプライのツアーだったと思うんですけど、映像を観たらずっとひたすら重ねまくるんですよ。お客さんが居るの忘れてんじゃないか?ぐらいの勢いで。そしてそれを消した時の余韻が凄い気持ちいいんです。お客さんもちょっとトランス状態みたいになってきて、会場との一体感を生むんです。
■もしも夢が叶うなら「Anly がエド・シーランとセッションしてみたい曲」TOP3!
Anly:すっごい悩みました。正直、夢が叶ったらエドシーランと沖縄で曲作りしたいと思いました(笑)
3位 Perfect
この曲の創りが掛け合いでも全然イケる曲だなって。女子と男子が歌ってもイケるなって思って。ただやってみたいんじゃなくて、どの場所でどういうステージで一緒にどうやって歌うかって考えた時に、グラミーのステージで二人で歌ってキレイなハーモニーが出そうだなっていうのは「Perfect」かなって(笑)
2位 Don't
この曲は私が初めてエド・シーランのループアレンジカバーを演った曲で、ここから始まったんです私のループペダル演奏というのは。この曲でラップというものに初めて触れたんです。エド・シーランを通してラップを学んだ。曲の内容も笑えるって言いますか、浮気されたみたいな(笑)高校生にとっては“面白いな、これ。大人の世界”みたいな。
1位 The A team
初めて知った曲。道端で歌いたいですね。渋谷とか国際通りでもいいな(笑)国際通り23時半ぐらい。いちばん沖縄の夜を感じられて人通りもちょっとづつ少なくなる時間にあのMVぽっくなるんですよ。そこでエド・シーランと一緒に歌ってたらもう感激ですね。だれか救えそうですよね。
■エド・シーランの曲が世界中の人を魅了する理由
田中:基本的にシンプルな上にダイレクト。尚且つ声の成分もそうだし、ギターの音色もそうだし、やっぱりリズムがあるんですよ。ブレるようなリズムっていうのが歌声にもギターのストロークにも、単音を弾いたときにもある。揺らぎのリズム。その揺らぎが本当に気持ち良くて「Shape of You」とかもスッと入ってきちゃうじゃないですか。でもよく聴くと凄いんですよ、細かいところが。
Anly:凄い難しいです、あの歌!歌ってみると、こんなところでこの言葉入れてるの?みたいな。符割りが難しかったです。やってみて分かる。
田中:本当に色んなものが細かくリズミカルに。そんなところがみんなヤミツキになるっていうのが大きいと思います。
■エド・シーランの影響
Anly:やっぱりジャンルレスな音楽の楽しみ方とか、創り方っていうのは、勇気を与えてくれる。私もロックで育って、離島で父が持ってたCDで育って、沖縄本島に出て行って、そこでYouTubeみたいなもので色んな音楽を知って、いま東京に居て、毎日街の騒音とかサイレンとか鳴ってるし、聴いた事もないような曲がトラックから流れてきたりするし、色んなものが混ざり合って、出てくるものがもうロックじゃないんですよ。ポップになってきて、私もそれが凄く楽しくて。その中でルーツをどうやって出して言ったら良いんだろう?って色んな葛藤がある中でエド・シーランが『DIVIDE』ってアルバムを出してくれた時に、このジャンルレス感は何?みたいな衝撃を受けて、何をやっても良い、その中に自分が信じるものがあればっていう事を教えてくれたアーティストがエド・シーランだった。今後もお手本と言いますか、憧れの存在として聴いていきたいです。
■キャッチコピー
田中宗一郎さんのエド・シーランとは…「2010年代のレッド・ツェッペリン」である。
一般的にはレッド・ツェッペリンってハードロックバンドだと思われてるんですけど、実はフォークがいちばんのルーツで、しかも彼らがルーツとしていたフォークミュージックっていうのは中近東だったりとか西アフリカとか、白人のカルチャー以外のものを取り込んでいた。それをハードロックという最新のフォーマットに置き替えたんですけど、それと同じような手つきでエド・シーランはフォークのルーツと多様性、色んなカルチャーの影響を取り込んで、いちばん新しいモダンなサウンドに落としている。ってことは2010年代のレッド・ツェッペリンでしょ!と。
Anlyさんの「エド・シーランとは… みんなの友人」
恋愛の話も、嫉妬したときの話も、嫌なときの話も全部聞かせてくれるし、私の話も聞いてくれてるかのような距離感でまた曲を創って返してくれる。そういう世界中に友達を作れるような人柄。自分の弱い部分も、強い部分も見せていけるからこそ、たくさんの人に共感を得てるんだなというところで、友人になってもらいたいなと思って。
最後の一曲はAnlyさんが“日本にJwaveからアイリッシュを広めて欲しい”というリクエスト『Galway Girl』で2週に渡る『エド・シーラン』は締めくくられました。
※この収録は大手町パークビル内 三菱地所の新オフィスで行なわれました。
PLAYLIST
You Need Me, I Don't Need You / Ed Sheeran
Boa Me feat. Ed Sheeran & Mugeez / Fuse ODG
Lay It All On Me feat. Ed Sheeran / Rudimental
The A Team / Ed Sheeran
MANUAL / Anly
Galway Girl / Anly
※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。
■Anlyさんの詳しい情報はオフィシャルサイトへ