2019.04.27 ON AIR
【岡村靖幸 Part2!】イラストレーター 安斎肇さん、ONIGAWARA 竹内サティフォさん登場!

今週は『岡村靖幸』Part2!ゲストには引き続きイラストレーター 安斎肇さん、ONIGAWARA 竹内サティフォさんをお迎えしました。

グローバー:岡村靖幸を語るときに、この歌詞の世界を紐解きたいということで
『竹内サティフォが選ぶ、この歌詞がヤバイ!靖幸ワールド全開曲TOP3!』

第3位 「はっきりもっと勇敢になって」
竹内:タイトルも好きなんですよ。めちゃくちゃ岡村ちゃんだなぁって思うし、Bメロで「窓をあけ朝まで祈れば天使に会えるぜ」って、こういう事が言えるのが素敵だなぁって思って。「天使に会える」っていうのが岡村さんのピュアさっていうか、そういうのが伝わる一文だなと思って。

第2位 「ペンション」
竹内:曲としてメロディも好きなんですけど、すごい振り回されてる感。「足が疲れちぇって」って言われて「こんな場所じゃおんぶできないよ」とか。いちばん好きなのは「あだ名から“さん”づけ呼びへの距離を測れない」っていう。絶妙な距離感っていうのがすごく伝わるじゃないですか。素晴らしいんですよ。

第1位 「だいすき」
竹内:凄いす。「女の子のために今日は歌うよ」って”言っちゃった!“って思って。”それ言っちゃうんだ!“と思って。それが凄いドーンってきちゃって。

安斎: いいよねぇー。女の子全員だよ!これは凄いよ。

竹内: 最高です。凄いシンプルなんですけどね、言ってることは。

安斎:「3週間ハネムーンのふりして」ってコレ僕すごい好きで、いつかこういう口説きがあったらって思ってるんですけど…(笑)

グローバー:いつかこれで口説こうと思って何年経ったんですか?

安斎:もう60年以上経つよ(笑)男の妄想みたいのがあるじゃないですか。“ふり”が良いんですよ、ふり!

■日本の音楽シーンに与えた影響は?

安斎:僕は最初デザイナーとして岡村靖幸というひとを見るようになったから、なんだか立ち会ったみたいにちょっとなってて、すごく心配でしょうがないんですよ。でもそこから30年近く経って思うのは、今も心配だなぁって思って。あの人が抱えてるものっていうのが、僕にはまだよく解らない。抱えてる劣等感とか。それは何に近いかなぁ?って思ったら、僕が高校に入って、友達があんまりできなくっていろいろ抱えてた頃に、鬱屈して日記ばかり書いてた頃の、その感じなんですよね。でも学校へ行ったら、プロレスやったり、前の日に観たサッカー番組の真似したりすげえ明るかった。でも帰ると辛くって夜までずっとラジオ聴いてた、みたいな。なんかその青春というものの光と影をずっと岡村靖幸っていうひとに見てるんだと思うんだ。だから僕の中では、あの人がずっと青春のわだかまりっていうか、引っかかるものなんですよね。なんかまだゴックリ飲み込めてない感じで、その飲み込めてないわだかまってる感じが心地よいっていうか、せつないっていうか、その感じがすごく好きで。もうね、心配でしょうがない。音楽的なことで言えば、すごく時代に乗ってきて、ちゃんと時代時代でアレンジも変えたりなんかして、ちゃんとまったく新しいライブですよ。青春を逆行して観てる感じですよ。だから眩しくてしょうがないですけど。

竹内:僕もそれあって、25とか26ぐらいの時にハマって聴いてたんで、岡村ちゃんを聴いたときに“青春”とか“思春期”の感じがすごいあって。その取り戻せないものを必死に歌ってて、僕ももちろん若返れないし、バンドもちょうど解散した時期で“この後どうなっちゃうんだろうな?”みたいなときによく聴いてたので、安斎さんの言ったような悶々としたものがその時にマッチしてすごい影響を受けたので。でもどういうシーンにどういう影響を与えてきたのかって言われると・・・

グローバー:もうね、いまお二人の話しを聞いてて、こういうものが岡村靖幸さんの影響なんじゃないかと思いましたね、もう客観的になれないっていうか。

安斎:そうなんだよね、もうさオンリーワンだからね。

グローバー:もう自分と岡村ちゃんになっちゃうっていう、こういう音楽があるんだっていう。

竹内:若い子からの支持もすごくあるので、やっぱいまの音楽シーンにもちゃんと影響は与えてるとは思いますけどね。

■キャッチコピー

竹内サティフォさんの岡村靖幸とは「遅れてきた青春」である!

竹内:岡村ちゃんのおかげで、高校生のときに好きだった子を思い出したりとか、それにインスピレーションを受けて何曲か書いたりとか。

安斎肇さんの岡村靖幸とは「日本のプリンス」

安斎:僕のプリンスって言ったほうがいいかもしれないですけど、王子様で居て欲しい。いつまでもね。なんか詩にさ「無難なロックじゃ楽しくない」って。ロックが無難な時代なんんですよ。

グローバー:そっかロックってあれだけ不良で、触っちゃダメだよって親が言うようなものだったんだけど。

安斎:それを打ち破るロックとして僕は聴いてるし、そういう中では“貴公子”“王子様”だと思いますよ。ぜひともですね、王様になって欲しい(笑)

最後の一曲は「愛はおしゃれじゃない」で2週に渡るレジェンド『岡村靖幸』は締めくくられました。


■この収録は大手町にあります次世代オフィス「3×3 Lab Future」で行なわれました。

PLAYLIST

ビバナミダ / 岡村靖幸

あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう / 岡村靖幸

Out Of Blue /岡村靖幸

だいすき / 岡村靖幸

バカになるほど恋したい / ONIGAWARA

愛はおしゃれじゃない / 岡村靖幸


※放送後1週間はRadiko タイムフリーでお聴きいただけます。

■ONIGAWARAの詳しい情報はオフィシャルサイト

次週は、5/3〜5/5の3日間に渡り、丸の内エリアで開催されるクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2019」にフォーカス!ゲストには、別所哲也さん、クラシックソムリエの田中泰さんをお迎えします。