2019.07.20 ON AIR
【Beastie Boys】RIP SLYME / TERIYAKI BOYZのRYO-Zさん、 餓鬼レンジャー ポチョムキンさん登場!

今週のレジェンドは、HIP HOPレジェンド、Beastie Boys!! ゲストにはRIP SLYME / TERIYAKI BOYZのRYO-Zさん、餓鬼レンジャーのポチョムキンさんをお迎えしました。

■Beastie Boysとの出会い

RYO-Z:僕ね、結構後発なんですよ。意識して聴いたのは『ill communication』。中学から高校に行くときに、いわゆるバンドのギター音をギャンギャン聴いてるのから、いきなりヒップ・ホップにいったから“ギターの音はもうわかった!”って感じる時期があって、ちょっと距離を置きたいなって(笑)最初ちょっと避けてた。でも周りの環境にはあるからさ、パーティに行くとちょっとやんちゃなお兄さんたちは「Fight For Your Right」で大暴れみたいな時期で、耳にはもちろん入ってきてた。

グローバー:そこからよく戻りましたね。

RYO-Z:でもビースティはバッチリなヒップ・ホップをやるから。で『ill communication』の「Get It Together」とかを聴いたときに“うぉ、バリバリヒップ・ホップやるじゃん!”で、カッコイイっていうね。「Get It Together」で言えばQ-Tipがいきなりラップ始めるっていうところもデカイんですよ。

グローバー:Q-Tipが居てくれると何かあるんですか?

RYO-Z:ま、神ですからね(笑)この頃の。そこにしっかりビースティが絡んでくるっていうところがね“あっ、もう間違い無えぞ”っていう風になっていったイメージかな、俺は。

グローバー:そうすると、いちばん好きだなって曲は?

RYO-Z:俺はやっぱヒップホップ軸で、ビースティにコレをやられて“うわ、それ僕らとかがやるべきことだな”って思うようなことを真っ先にやられたのが「Three MC's and One DJ」。あれがねぇ、ターンテーブルのセットがあるのみの、あんな低予算のビデオで(笑)

ポチョムキン:あれも潔くてカッコイイんですよね。

グローバー:ポチョムキンさんは年代で言うとRYO-Zさんの2コ後輩、ビースティボーイズとの出会いどんな感じでした?

ポチョムキン:10代だったと思いますね。でもRYO-Zくんと近くて、自分でラップグループ始めた頃に『ill communication』が出たんですよ。それまではどっちかって言うとミクスチャーとか聴いてる中のひとつみたいな感じで聴いてたんですよ、ミクスチャーロックみたいな感じで。だから、よりヒップホップとして参考にしたり、憧れる存在になったのは『ill communication』とかを聴き始めてって感じだったと思うんですよね。

グローバー:自分でやるようになって、聴こえ方は変わりましたか?

ポチョムキン:そうですね、で、当時は曲だけじゃなくて雑誌作ったり、服作ったり、そういうカルチャー全般がお手本になるっていうか、全部カッコイイ、憧れる感じだったので。

グローバー:センスとか色んなものがちょっと抜けてた感じがあったんですね。

ポチョムキン:やんちゃな感じとかも、ギャングスター的な悪さよりは自分にFeelできたっていうか、格好も含めてちょっと憧れやすかった。

RYO-Z:うん、“悪”じゃなくて、“悪ガキ”な感じが凄いイイ。でもどこからも愛されてるもんね。ヒップホップからもロック、パンクシーンからもミクスチャーからも。

グローバー:何なんでしょうね、その架け橋になってるところは。

ポチョムキン:ヒップホップサイドで言うと、さっきの「Three MC's and One DJ」もそうなんですけど、そういうマナーにちゃんとバシッと沿ってくるときがあるっていうか。

RYO-Z:そうなの、いきなり投げてくんのそういうのを。

ポチョムキン:で、DJもちゃんと超フィーチャーした見せ場もあって、そこが多分やられた要素のひとつではあると思いますね。

グローバー:真面目に音楽は聴いてるんでしょうね?

RYO-Z:どうかなぁ(笑)そのときに好きなことを、ほんと好きだから忠実にやっちゃうみたいなイメージだけどね。

ポチョムキン:たしかに。“好きなもの全部入れ込んじゃっていいんだ”みたいな。

RYO-Z:パンクバンドの一面もあるにも関わらず、ど真ん中のヒップホップとかやってきちゃうから、“やりたくてやってんだな”って伝わってくる。アルバムも結構、ひっちゃかめっちゃかなイメージだから。


■RYO-Zが選ぶ「BEASTIE BOYSのヤンチャ度MAX曲」TOP3!

RYO-Z:3位:Soba Violence 
これね、「Beastie Boys Anthology」にも入ってて、ライナーノーツに書いてあったんだけど、これ、渋谷の富士そばでの出来事をMCAが曲にしたらしいよ(笑)クラブの帰りかわかんないけど富士そば食ってたら、隣のおじさんが暴れ出したんだって。「Soba Violence」と思ったって(笑)

ポチョムキン:そのオヤジがいちばんやんちゃなんですけどね。

RYO-Z:そう!そこを見逃さなかったんだよ(笑)

ポチョムキン:ネーミングがやっぱ素晴らしいですよね。

RYO-Z:ね!

グローバー:第2位は!

RYO-Z:2位:Body Movin' (Fatboy Slim Remix) 
もうこれは言わずもがなの、いわゆるクラブヒットっていう感じですよね。どんな局面でもこれでとにかくブチ上がるっていうね。アンセムですよね。オリジナルの「Body Movin'」も凄い好きなんだけど、ここでFatboy Slimを起用して、そこでも軽快に余裕しゃくしゃくとできてしまう、ハマってしまうビースティ、それはもうとんでもない。

グローバー:ヤンチャ度MAXナンバーワンは!

RYO-Z:コレしかないです、「Fight for Your Right!」完全にMAXですよ。
これはクラブシーンだけではない。いわゆるロック畑やフェスみたいなところでも、どこでもみんな大騒ぎ。クラブでモッシュを作ったのは彼らじゃん。みんながやんちゃになっちゃう曲。

まだまだ続くレジェンド『Beastie Boys』来週もRIP SLYME / TERIYAKI BOYZのRYO-Zさん、餓鬼レンジャー ポチョムキンさんを迎えてお送りします。お楽しみに!


※この収録は大手町パークビル内、三菱地所の新オフィスで行なわれました。

PLAYLIST

Three MC's and One DJ / Beastie Boys

Shake Your Rump / Beastie Boys

Get It Together / Beastie Boys

Sabotage / Beastie Boys

キューバ・リブレ (feat. Mummy-D, RYO-Z, LIBRO & DABO) / 餓鬼レンジャー

Fight For Your Right / Beastie Boys


※放送後1週間は右のタイムフリーボタンでお聴きいただけます。

次週は、Beastie BoysのPart2!!ゲストには引き続き、RIP SLYME / TERIYAKI BOYZ RYO-Zさん、餓鬼レンジャー ポチョムキンさんをお迎えします。お聴き逃しなく!