今週は、Beastie Boys Part2!!ゲストには引き続きRIP SLYME / TERIYAKI BOYZのRYO-Zさん、餓鬼レンジャーのポチョムキンさんをお迎えしました。
■ビースティボーイズのライヴパフォーマンス
ポチョムキン:やっぱDJを滅茶苦茶フィーチャーするっていうのは凄いカッコイイなと思ってて、ミックス・マスター・マイクの見せ場があって、それがヒップホップのライヴ観てるなって気持ちになるんですよ。ちゃんと掛け合いがあって、ジャグリングとかしてる上でラップしたり、どんどんクイック・チェンジしたり、その当時流行ってる自分たちの曲じゃないのも入ってきたりして。ぼんぼんイントロが変わっていくだけでも“わーっ”ってなり続けるし。
RYO-Z: THE ROOTSっていうバンドスタイルでヒップホップをやるすげえバンドの初来日を観に行って、演奏もラップも、とにかくやる事なす事ぶっ飛んでて、“オレいくら頑張っても、あそこに行けない..”っていう気持ちになって落ち込んだのよ。“もうダメだ…”って。そのうちにビースティとかトライブとかのライブ観ると、ただ単に楽しそうなのよ。普通にレコード2枚だけでプレイして、ただ単に”ノリで!“みたいな感じで楽しそうにやってるのを観て、”あ、オレもまだやってて大丈夫“っていう風に自信をね、取り戻すわけ。
ポチョムキン:超わかるっす。そういう楽しむっていうモットーがあると、いろいろ飛び越えられるんですよね。“それが伝わるといいな”っていう風になって、ライブも曲作るのも楽しくやれる。
RYO-Z:リップスライムはポップスのシーンにも居るわけじゃない、僕らの曲の後にジャニーズの曲がかかったり、アイドルの曲がかかったりする流れの中で、“どうやってキャッチーにしていこうかなぁ”って歌謡曲の頭になっていくんだけど“どうしよ...どういう風にこのサビ展開していこうかな...”なんて考えてると、ビースティ新曲出ました!『チェ、チェケラー!』みたいな。“なんだそれ!それでいいのかよ!”みたいな(笑)感動したもん。“コレじゃん!なんだよ、なに悩んでたんだろう”って思うじゃん。
ポチョムキン:タイトルがまんまとかも結構あるんですよね。“それでいいのか、それだけか”とか。
RYO-Z:ほんと“直球でいいんだ”っていう。
■餓鬼レンジャーポチョムキンが選ぶ、Beastie Boysのクールなトラック」TOP3!
3位:Three MC's and One DJ
ポチョムキン:MVの面白さは避けて通れないと思うんですけど、お金が掛かってないし、あのタイミングでこういうビデオを出すっていう行為がクールだなと。
2位:So What'cha Want
ポチョムキン:自分たちの曲でも、ビースティボーイズのフレーズを引用して曲に使ったりとかは結構あるんですけど、『ばってんLingo 』っていう自分たちの曲でサビが“So What'cha What'cha Want”って曲なんです。
RYO-Z:ちなみにリップスライムの『ONE』って曲でもイントロで“So What'cha Want”っていきなり言ってますね。
ポチョムキン:あ、そうだ!
グローバー:みんな好きだから言っちゃうんだ!
RYO-Z:ビースティから持ってきてましたね。
グローバー:音楽ファンはそういうの好きなんですよね。
ポチョムキン:そうなんですよね、カスタムの仕方が違うだけっていう。
第1位:『Sure Shot』
ポチョムキン:トラックがクールだなと。問答無用で好きなトラックなんですよ。それと最近知ったんですけど、歌詞の内容が“今まで女性に悪態ついてきたけど、心改めたぜ”みたいな事を歌ってるらしいんですよ。そこもいいなぁて思って。(笑)
■ビースティボーイズの影響
RYO-Z:全てとまでは言えないけど、今の現行のバンドだったり、ヒップホップであったり、90年代から今までの音楽の本当の意味でのクロスオーバーを果たした人たちっていうイメージですね。
グローバー:リスナーのクロスオーバーは本当に作りましたよね。
RYO-Z:いちばん大きい功績だと思いますね。
ポチョムキン:それに加えると、DIY精神みたいな自分たちでやっちゃえみたいなのは結構影響受けたっすね。自分で着たい服を自分で作ってみたりとか。レーベルもそうですけど、雑誌作ったりとか色々やってるじゃないですか。それ自体がカッコイイなって思って、やりたくなっちゃうんですよ。
■キャッチコピー
ポチョムキン:Beastie Boysとは…「驚き」である!
そこにヤラレまくってきて、こう出たかこう出たか、この時期にこういう事やりますか、とか、そういうのずっと貰って、ずっとフレッシュで、だからこそずっと好きで居れたっていうか、自分もそれをヒップホップに求めるところが驚きでもあるんで、自分もそういう驚きを提供するアーティストで在りたいなと思って。
RYO-Z:Beastie Boysとは…「クロスオーバーそのもの」である!
音楽の全てを内包している、体現しているバンドですね。色んなものと色んなものが混ぜ合わさってこうなった、みたいなことがビースティっていう名前になるんじゃないかな。“ビースティっぽいことやろうよ”っていうのは自由形の代名詞みたいな。
2週に渡ってお送りしたレジェンド『ビースティボーイズ』
ラストは『PASS THE MIC』で締めくくられました。
※この収録は大手町パークビル内、三菱地所の新オフィスで行なわれました。
PLAYLIST
CH-CHECK IT OUT / BEASTIE BOYS
INTERGALACTIC / BEASTIE BOYS
SURE SHOT / BEASTIE BOYS
DON'T PLAY NO GAME THAT I / BEASTIE BOYS
(CAN'T) "BAKE" THAT "FAPE" feat.TAKAGIKAN & ADROCK / TERIYAKI BOYZ
PASS THE MIC / BEASTIE BOYS
※放送後1週間は右のタイムフリーボタンでお聴きいただけます。