2019.11.16 ON AIR
【ユニコーン&奥田民生】フジファブリック 山内総一郎さん、マカロニえんぴつ はっとりさん登場!

今週のテーマは、今年、100周年のアニバーサリーイヤー!!?ユニコーン、そして奥田民生。ゲストには、フジファブリック山内総一郎さん、マカロニえんぴつはっとりさんをお迎えしました。

■ユニコーン、奥田民生との出会い
山内:中学1年の頃ですかね、ソロデビューシングル「愛のために」ですね。あの赤いジャケット覚えてますよ、縦長のシングル。その次の「コーヒー」とかソロが最初でした。
グローバー:入ってきた時はテレビ?ラジオ?どんな時でした?
山内:Mステとかだったかなぁ、やっぱ違和感はありましたよね。当時は小室哲哉さんのファミリーが全盛期の頃、ジーパンにTシャツにレッドウィングみたいな、異質な感じでしたね。歌詞の内容もそうですけど、歌い出しとか特徴的ですよね。“となりの席ではフケた男が”って。なんですか?なんですか?って引き込まれますよね。
グローバー:そこからもっと掘っていったりしました?
山内:そうですね、当時はカラオケとかにも行きますんで、友人が「大迷惑」とか歌って、それで知っていくんですけど、その友人があんまり歌が上手い方じゃなくて「大迷惑」ってすごく難しいじゃないですか、“ん〜なんか凄く早口だなぁ”ぐらいにしか感じてなかったんですけど、本物聴いたらめちゃめちゃカッコ良くて、それでまたハマっていくというか。
グローバー:マカロニえんぴつ はっとりさん、お名前のはっとりは…
はっとり:ユニコーンのアルバム『服部』から拝借しまして。
グローバー:そこから取ってるんですもんね、でも世代で言うとリアルタイムでってことじゃないでしょ?
はっとり:生まれるより全然前ですね。ユニコーンが解散した93年に生まれたんです。中学1年の時、スキマスイッチが好きで、ある音楽番組でスキマスイッチが学生時代にコピバンでカバーしてた曲を紹介するっていうコーナーみたいなのがあって、そこでユニコーンを立て続けに5本ぐらいMVを流してくれたんですよ、それが最初の出会いでした。「Maybe Blue」「ペケペケ」「大迷惑」「ブルース」「開店休業」全部違うバンドが演奏してるような感じだったんですよ、曲調が。それまではロックバンドって“このバンドはこういうカラーで”っていうのがあって然るべきものだと思ってたんですよ。それが“こんな自由なんだ!”って衝撃を受けました。その中の「開店休業」のMVがユニコーンが活動してた頃の映像を紡いでMVにしてるんですけど、ユニコーンの結成から解散までの映像を観たときに“ロックバンドっていいなぁ”っていうバンドへの憧れというか。
山内:ありますねー、そういうのね。
グローバー:ユニコーンを観てバンド始めたってもの凄く多かったと思うし、今も多いでしょうね。

■ユニコーンに惹かれる理由
山内:全員メインを取れるヴォーカリストであるということ。誤解を恐れずに言うと、ものすごくビートルズっぽいと言うか、唯一無二なところに最初惹かれました。あと冷静に考えて、いま対バンさせていただいたり、ライブを観せていただいたりすると、音がとにかく良い!みなさんの音がめちゃくちゃ良い。それなのに、みなさんどこでふざけようか全力で考えてる、隙をうかがってるところがもう本当にカッコカワイイと言うか、素敵なところだなぁって思いますね。
はっとり:ビートルズっぽいって言うのは本当に僕も同意見で“和製ビートルズだな”と言う風には思ってますね。それぞれ歌を歌って、他のメンバーが曲を作るっていうところだったり、全員が詩も書いて歌も歌うっていうとなかなか居ないと思うんですよね。またその歌詞も良いんですね、それぞれ。なんか真面目に書かない。どこかでちょっとふざけたくなるっていうか戯けた感じ。だけどすごく真を捉えたことを言ってるんですよ、すごい優しい歌で。なんか照れ隠しをしてるような感じが僕はするんです。真面目に歌いすぎると伝わらないものが、ちょっとおちょけることによってスッと入って来やすいのかなって。ちょっと他人事なんですよね、俯瞰で見てる。

■マカロニえんぴつ はっとりが選ぶ「センスが光る!歌詞に注目して聴いて欲しい」ユニコーン&奥田民生楽曲TOP3!!

3位:人間 <奥田民生 from Album「29」1995 年>
はっとり:ソロデビューのファーストアルバムですよ。明るい曲を詰め込むはずじゃないですか、普通は。“広島の人は僕のこと覚えてるかな”って言うんですよ、いきなり。
山内:これグッときますよね。
はっとり:グッときます。この曲は民生さんの本音が凄く見えてる曲のひとつのような気がして、“こんなことを考えるんだ、民生さん”って。声のトーンも抑え気味で呟くように歌ってくれてて凄く好きです。悩んだり落ち込んだりしたときに聴くと、凄く浄化されます。

2位:雪が降る町 <from Album「THE VERY BEST OF UNICORN 」1993 年>
はっとり:一言で言うと歌詞が素敵。ユニコーンの中ではロマンティック。もちろんサビあたまも印象的なんですけど、最後の“世の中は色々あるから どうか元気で お気をつけて”って。凄く話し言葉に近いから親しみやすいし、なんかクールでカッコいいなって。

1位:息子 <奥田民生 from Album「29」1995 年>
はっとり:いつ聴いても素晴らしすぎて怖いなって思うぐらいの曲で、全てを知り尽くしてる人のような…居酒屋のトイレに“親父の小言”みたいなのがたまに貼ってあるじゃないですか。民生さん流の“親父の小言”なのかなって。アウトロのフェードアウトしていくところでずっと歌ってるんですけど、段々なんて言ってるのか聞こえづらくなっていくんですけど、ずっとひたすらなにか言ってるんですよ。そこが何て言ってるのかな?って。息子に対する言葉になりきれないメッセージですよね。ツラツラと言ってしまう親父。この歌は愛が凄く強いなって思います。

まだまだ続く『ユニコーン&奥田民生』次回もお楽しみに!


■この収録は大手町にあります次世代オフィス「3×3 Lab Future」で行なわれました。

PLAYLIST

大迷惑 / ユニコーン

開店休業 / ユニコーン

すばらしい日々 / ユニコーン

Maybe Blue / ユニコーン

B.O.I.P / フジファブリック

息子 / 奥田民生


■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■フジファブリックの詳しい情報はオフィシャルサイト
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次週は、ユニコーン&奥田民生のPart2。ゲストには引き続き、フジファブリック 山内総一郎さん、マカロニえんぴつ はっとりさんをお迎えします。お聞き逃しなく!