2019.11.23 ON AIR
【ユニコーン&奥田民生 Part2】フジファブリック 山内総一郎さん、マカロニえんぴつ はっとりさん登場

今週は、ユニコーン&奥田民生のPart2。ゲストには引き続きフジファブリック山内総一郎さん、マカロニえんぴつはっとりさんをお迎えしました。

■ユニコーンのライヴの魅力
山内：上手い！本当にざっくり言いますけど、歌も演奏も上手い！同じステージに立たせてもらって思ったのは、ステージに上がって演奏するんですけど、バンドっていきなりまとまれないというか、ガッツリいくまでに少しタイムラグがあるというか、でもユニコーンは本番直前までみんなバラバラな事してて、ワイワイなんかスタッフとやってたりされてるんですよ。１曲目が何かっていうのをマネージャーが言ってるんですけど、誰も聞いてないような。ワーッてやりながらステージ行って、ほぼ1音目から完璧にまとまってるんです。でもあの演奏を観せられたらやっぱり凄いんだなって思うしかない。
はっとり：音がいいっていうのは本当に思いますね。この間の武道館も観に行ったんですけど、出音がバチクソに良くて。みんなが出す音を把握してるんですよ。だから俺はこのぐらいにしておこうとか、単体でいい音というよりはバンドとして下げたり上げたりデコボコを埋めあって、結果いい音になってるんじゃないかなって。
山内：『WAO!』で使うようなカウベルとかも、民生さんどれがいちばん良い音だとか100個ぐらい試してるんじゃないすか？100個は言い過ぎかも知れないですけど、タンバリンもめちゃめちゃ持ってらっしゃるんですよ。それもコレクターじゃなく音で選んでる。センスですよね。
はっとり：阿部さんのショーとかが面白くって、マイクショーが見所だったりもしますね。
山内：あれすごいすねー、ついつい僕はあの阿部さんのクオリティをバンドメンバーに求めちゃうんですよ、酷ですね。阿部さんじゃないと無理なんですよ（笑）

■フジファブリック山内総一郎が選ぶ、ユニコーン＆奥田民生の『ギターで弾き語りカバーすると魅力が倍増する曲！』TOP３！

３位：手紙 ＜奥田民生 from Album「股旅」1998 年＞
山内：これ弾き語りで聴くと、詩の美しさがストレートに伝わるっていうのと、歌っても聴いてもロングトーンが気持ち良い。“最近、民生さん『手紙』やってくんねぇな”って思ってたんで、やって欲しい曲でもありますね。

２位：働く男 ＜from Album「ケダモノの嵐」1990 年＞
山内：これ弾き語りでやると原曲のアレンジの巧みさがわかるというか、凄いコード進行だし“こんな変な曲だったんだ！”って。リフを弾きながら歌えるとするなら、凄い絡み方をするというか、誰かにチャレンジして欲しいですね。
はっとり：夏フェスで民生さんけっこうやってませんでした？
山内：やってましたね、それを聴くと“なんちゅう曲だ！”って感動しましたね。

１位：スタウダマイヤー ＜奥田民生 from Mini Album「comp」2005 年＞
山内：この曲は原曲がフルアコ系のエレクトリックギターでアルペジオがずっと鳴ってる曲なんで、弾き語りに近い形なんですけど、右手の親指でずっとコードのルートを弾けるんですよね。なのでベースラインをギターでも弾けて、アルベジオも弾けるっていう。弾き語りでやるとギター１本でアンサンブルが完結するので、魅力が倍増するんじゃないかなと。今からコピーしてもいいんじゃないかなって思える曲ですね。

■ユニコーンが音楽シーンに残したもの
はっとり：バンドの面白さを教えてくれてると思います。真面目にふざける手段と手法、それから面白さっていうのを提示して、その道を切り開いてくれたのはユニコーンだと思います。ちょっとズラすカッコよさ。変な例えですけど、あえてフォークでチャーハンを食べるカッコよさみたいな。すっげえきれいに食べきるんですよ、スタイリッシュに。“え？フォークじゃないの？チャーハンって”って顔しながら。見てる人に“フォークだったっけ？”って思わせちゃう。あと洋楽ライクなオマージュとかを楽曲に要所要所取り入れていて、、、
グローバー：音楽好きはニヤニヤさせてもらえますよね。山内さんいかがですか？
山内：道に例えると、時代時代にメインストリートがあったとしたら、その隣にユニコーンのみなさんしか走れない道を作って、たまに合流したり、また自分の道へ戻ったりして、バンドとしてそういう道を作ってくれたところが凄いところだなぁと。組み合わせとしても、“ココとココはダメでしょう“みたいな無しだったものを有りにしてくれた。そういうユニコーンのみなさんに気付いてもらった事だったり、気付かせてくれたところっていうのはたくさんあるんじゃないかなって思いますね。

■キャッチコピー
はっとり：ユニコーン＆奥田民生とは…『正義』である！
指針というかね、立ってくれているでかい灯台のような感じで、たまに手を出してくれて、居場所を作ってくれて、助けてくれて。もう正義としか言いようがない。そもそも僕はユニコーンに憧れてロックバンドを始めたので、これからもずっと続けていてください。っていう思いです。

山内：ユニコーン＆奥田民生とは…『たしなむ事を教えてくれる大人たち』である！どっぷり浸かってる方々だと思うんですけど、それを結果アウトプットしたときに、その人と、そのルーツと両方混ざったものが出てきてると思うんですね。ユニコーンのみなさんのルーツというものを聞かせてもらった時に、自分たち色になってることがすごく重要だなって。真似事のようで真似事ではないという事は、そういう風に“嗜んでいけばいいんだよ”っていう風に教えてくれるんだな、ってところですかねー。

２週に渡ってお送りした『ユニコーン＆奥田民生』ラストは『私はオジさんになった』で締めくくられました。


■この収録は大手町にあります次世代オフィス「3×3 Lab Future」で行なわれました。

PLAYLIST

おかしな二人 / ユニコーン

ロボッチ / 奥田民生

PTA〜光のネットワーク〜 / ユニコーン

スタウダマイヤー / 奥田民生

ヤングアダルト / マカロニえんぴつ

私はオジさんになった　/ ユニコーン


■放送後１週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
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