今週は、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公開直前スペシャル!
作曲家、ピアニスト、指揮者・・そして映画音楽の巨匠『ジョン・ウィリアムズ』がテーマ。ゲストには蓮沼執太さん、DJ TAROさんをお迎えしました。
■ジョン・ウィリアムズとの出会い
グローバー:蓮沼さん、ジョン・ウィリアムズを意識して初めて出会った時っていつですか?
蓮沼:むしろ意識しないで身体の中に入り込んでる音楽で、ちょっと大人になって“この音楽誰がやってんだろ?”って思って調べてみたら全部ジョン・ウィリアムズだったって感じですかね。
グローバー:振り返ればその知った中で、ファーストタッチは何だったんですか?
蓮沼:小学生の頃とかテレビで名作やってるじゃないですか、そういった中ではもちろん観てたとは思うんだけど、初めて映画館で観たのは、僕の世代だと『ジュラシック・パーク』。そこでやっぱ音楽がカッコよくてガッとやられましたね。映画行ってパンフレット買ったりするじゃないですか、それと同時にサントラを買うような人間だったので、サントラを聴きましたね。なんか起承転結というかレンジが広いんですよね。ゾワゾワするところはゾワゾワさせてくれるし、音楽だけで物語を語っちゃうっていうか、ああいうサントラ体験っていうのはあんまり無い気がします。
グローバー:DJ TAROさん、入り口はやっぱり『スターウォーズ』でした?
DJ TARO:僕ね、実は入り口は『スターウォーズ』ではなくて、同年の公開なんですけど『未知との遭遇』だったんですね。両親が映画が好きだったので、日曜日は映画を観に行く。ただ両親が観にいく映画に連れていかれるだけなんで、けして自分の観たいものを観せてもらえる訳じゃない。『未知との遭遇』はタイトルだけじゃ宇宙人が出てくるとか親は全然わかってなくて行ってからそういう映画だったってことなんですけど。まあ“ちょっと怖い!”ってところもありつつ、すごいドキドキワクワクで。で、なんといってもタララララ〜の5音だけなんですよ。この5音で宇宙人との友好関係を表現してる。だからサントラの中でもあのメロディが流れてくるのはほんの一瞬しかないんですよね。その時は当然ジョン・ウィリアムズっていう人だってことは知らないので。
グローバー:TAROさんその時おいくつぐらい?
DJ TARO:僕、その時5歳。とにかく宇宙モノが小さい頃から好きだったので、『スターウォーズ』も結局、僕が好きそうだから連れていってあげようって、同じ年に連れていってはくれたんですけど。
■『スターウォーズ』でのジョン・ウィリアムズの存在
グローバー:来週12月20日金曜日には『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』も公開ということで、スターウォーズシリーズの中でのジョン・ウィリアムズの存在、蓮沼さんどうですか?
蓮沼:当たり前ですけど『スターウォーズ』って宇宙の話じゃないですか。僕たち人間は基本的に宇宙の音知らないじゃないですか。ていうか“音あんのかな?”みたいな。“無重力で空気振動あんのかな?”って思っちゃうじゃないですか。“じゃあどんな音がなっているかな?”と思って『スターウォーズ』を観直してみたんですよ。そしたらずっと音楽流れてるんですよ、ジョン・ウィリアムズの音が。だから僕が『スターウォーズ』を通して宇宙を想像する音、音楽っていうのは薄っすらもうジョン・ウィリアムズの旋律が入ってるっていうか。
グローバー:僕らが夜空を見上げる度に実はジョン・ウィリアムズの音楽が流れてるという
蓮沼:そうそう。
グローバー:TAROさんはいかがですか?
DJ TARO:もういわゆる作曲家っていうよりも音楽監督だなって思うんですね。僕、機械的技術で『スターウォーズ』冒頭のシーンの音楽を消してみるっていうのをやってみたんですね。そしたら全く別の映画になってしまう。目から見える視覚的表現っていうのは全く同じなのに、耳から入ってくる情報って記憶とか臨場感に対して本当に人間の中で大きな割合を占めてるんだなってことを改めて感じた部分なんですよね。
グローバー:特にこのシーンは音楽が物語を作ってるなって思うシーンは?
DJ TARO:メインタイトルはもう絶対なんですね。だって映画でね、映画のタイトルが“デーン!”って一番最初に出てくる曲なんて普通は無いでしょ!“デーン!”ですよ。もうあの衝撃にはかなわないですけど、でもシーンを表現するとするならば、エピソード1ファントム・メナスの中で、クワイ=ガン・ジンとダース・モールがNabooっていう星の中で戦うシーンがあるんですね。その時の曲が『Deul of the Fates』っていう曲なんですけど、曲を聴くともうあのシーンが浮かび上がる。『スターウォーズ』の曲にしては珍しくオペラ的な歌声も入ってたりするんですけど、“シーンがこうなるよ”っていうのを貰って“映像を観ながら曲を作ってるんだろうな”としか言いようがないぐらいピッタリなんです。
■音楽家 蓮沼執太が選ぶ、映画史に残る ジョン・ウィリアムズの傑作テーマ曲TOP3!
3位:未知との遭遇「Wild Signals」
蓮沼:やっぱりあのシグナルが凄くいいんですよね。一応ぼく電子音楽もやってますので、シンセサイザーとかチェックしてみたんですけど、あのシンセサイザーはARPの2500というタンスみたいなやつで映画もそれが使われてるんですけど、ただその5つのシグナルで未知のものとのコミュニケーションを音楽でやっていくんですよ、ジョン・ウィリアムズが。言葉じゃなくて音楽で会話をしている。そこが凄いなと。
DJ TARO:あの会話のシーンも後半一曲の音楽みたいな風になっていくんですよね。
蓮沼:そう、交互にやって最後オーケストレーションになっていく。
2位:Jaws テーマ
蓮沼:ジョン・ウィリアムズってチャイコフスキーとかのニュアンスに近いなって思っていて、Jawsのテーマってサメが出てる時にずっと鳴ってるわけじゃないですか、それ以外の音楽がすごく丁寧に、しなやかな音楽っていうのかな、だから全体的に好きなんです。
1位:スーパーマンのテーマ
蓮沼:そもそも映画として好きで、これはジョン・ウィリアムズだと思ってなかったです。それで聴いてみたら本当にメインテーマのハーモニーがすごい好きで“やられた”って感じでしたかね。
番組ではDJ TAROさんの『DJ TARO’s STAR WARS SPECIAL MIXX』もオンエアーさせていただきました。
まだまだ続く『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公開直前スペシャル!レジェンド『ジョン・ウィリアムズ』来週もお楽しみに!
■この収録は大手町にあります次世代オフィス「3×3 Lab Future」で行なわれました。
PLAYLIST
ジュラシック・パークのテーマ(Theme from Jurassic Park)
未知との遭遇のテーマ(Close Encounters of The Third Kind)
運命の闘い(Deul of the Fates)
DJ TARO’s STAR WARS SPECIAL MIXX
スーパーマンのテーマ(Main Title from SUPERMAN)
■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■蓮沼執太さんの詳しい情報はオフィシャルサイトへ
■DJ TAROさんの詳しい情報はオフィシャルサイトへ
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