今週は『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公開記念スペシャル!ジョン・ウィリアムズのPart2!ゲストには引き続き、蓮沼執太さん、DJ TARO さんをお迎えしました。
■スター・ウォーズEP4の曲は2週間で書き上げた!
DJ TARO:ルーカスはスピルバーグからジョン・ウィリアムズを紹介されて、一応“こんなサウンドがいいんじゃないかな”っていうモチーフになるあるアーティストの曲をジョン・ウィリアムズに渡してるんですよね。そんな中でジョン・ウィリアムズは“いや、僕はもっとクラシカルなこういう方がいいと思う”って、テーマを投げかけてから2週間で全部の曲を書き上げてるんですね。
グローバー:映像もスカスカですよね、その2週間でバッっと生まれた音楽がもう何十年も世代を越えて国境を越えて愛され続けてると。去年、ジョン・ウィリアムズのベストアルバムみたいな『JOHN WILLIAMS A LIFE IN MUSIC』っていうアルバムが出ましたよね。このアルバムは音も良くて、チャートアクションも凄かったですよね。
DJ TARO:そうなんですよね。5月4日スター・ ウォーズの日にロンドン交響楽団の最新録音でリリースされまして。今までいろんなリイシュー的な形のベスト盤っていうのは当然たくさん出てるんですけど、その中でも全英のクラシックチャートでこのアルバムが一位を獲得するっていう。いわゆる現代音楽で、しかも映画の音楽がほぼほぼメインなのに、クラシックのカテゴリーの中で一位を獲得するっていうのはなんかすごく素敵なことだなって思って。
蓮沼:そうですねー。
グローバー:蓮沼さんも現代版フィルハーモニックポップオーケストラ、蓮沼執太フィルをコンダクトしてますが、オーケストラという視線、アレンジだったり、ほんと飛べるよなぁっていう感じとか、具体的にどんな部分なんですかね?
蓮沼:映画音楽っていう視点で語られがちですけど、彼はボストンのポップオーケストラで指揮者をやっていたりとか、いわゆる現代音楽というより少しポップな、今生きている大衆の人にも壁なく聴いてもらえるポップさっていうのはすごい持っているなって思っていて、“どこからきてるのかな”って思って僕も調べるというか考えてみたんですけど、なんかジュリアードでピアノと作曲を勉強してて、その時にヘンリー・マンシーニと交流があったみたいで、音楽の持っている柔らかさみたいなものとか、シリアスさとかっていうのを意見交換したりしてその後に映画音楽に入っていったていう経緯があるみたいで、やっぱりただただ映画音楽を作るだけじゃなくて、その時々の音楽仲間と意見交換して、ジョン・ウィリアムズ流の音楽が出来上がっていく感じがあるんだなって思いましたね。
グローバー:あまりにポピュラー過ぎて、自然に耳に入ってくる、実はこれもジョン・ウィリアムズだったの?っていうのもやっぱりいっぱいあって、そんな“これもそうだったの?”って改めて驚いた曲ってありますか?
蓮沼:実は恥ずかしながら『ハリー・ポッター』もそうだったんですよね。なんか固定概念として派手な音楽っていうのがあったんですよ。だけど、よくよく考えると『E.T』とか柔らかいワクワクするような音楽もあるんだけど『ハリー・ポッター』のあの方向性っていうのかな、あのマジカルさはちょっとジョン・ウィリアムズの方法論じゃ無いかなって思ってたらジョン・ウィリアムズだったということで、その幅の広さに“うーん”と唸ります。
■DJ TARO が選ぶ、『テンション爆上がり!スターウォーズの名曲』TOP3!
3位:EP4:The Throne Room&End Title
DJ TARO:フォースのテーマっていうのをもっとマーチング的にね、力強いエンディングに結び付けてる、あそこの高揚感“アガルわぁ”っていうね。で、当然聴いたことのあるメインテーマのフレーズとかいろんなものを散りばめてるんで、いちばん豪華版、スターウォーズの幕の内弁当的な一曲なのかなと。
2位:EP4:ben's death and tie fighter attack
DJ TARO:これben's deathなんで最初はふわふわって入ってくるんですけど、具体的に言うと2分04秒のところからアガリますね。ここから戦闘シーンで、スターファイトが展開されるところの音楽なんですけど、ここがもうね心拍数がこちらも上がって掻き立てられる。戦ってる音なんですよね。ジョン・ウィリアムズの曲は大体2分04秒から2分06秒の間にすごい展開が変わるって言うのがあるんです。だから一曲の中に大きく分けて2つの展開になるみたいなものが多いのかなっていう気はしてるんですけど。
1位:EP4:Mein Titile
DJ TARO:この一曲のなかに“スターウォーズってどんなもの?”っていうのが全部込められてるんですよね。このEP4の場合は最後もすごく壮大な感じでハッピーに閉まるんですけど、そうじゃないメインテーマもあるんですよね。そういう意味ではこのEP4のメインタイトルがいちばんかなと思います。
■キャッチコピー
蓮沼:ジョン・ウィリアムズとは…『メロディで語るストーリーテラー 』である。
強いメロディ、強い旋律がたくさん重なって音楽になっていて、それがやっぱり物語を語っているなと、映画を語っているなっていう風に思います。
DJ TARO:ジョン・ウィリアムズとは… 『宇宙人である!
蓮沼さんがおっしゃってましたけど、宇宙って音が無いよねって。宇宙に音を付けちゃうような人ですから、SFフィルムスコアの天才だと思うんですね。ただこの『SF』っていうのは僕の中ではサイエンス・フィクションではなくて、スペーシー・ファンタジー。宇宙的ファンタジーの世界におけるフィルムスコアの天才なんだと。無いものを表現するってことなのかなと。
2週に渡る『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公開スペシャル、レジェンド『ジョン・ウィリアムズ』。最後の一曲はダースベーダーのテーマ『帝国のマーチ』で締めくくられました。
■この収録は大手町にあります次世代オフィス「3×3 Lab Future」で行なわれました。
PLAYLIST
『フック』より ネバーランドへの飛行 / The Flight To Neverland (From "Hook")
ハリーポッター ヘドウィグのテーマ (Harry Potter Hedwig's Theme)
E.T.のテーマ(Flying Theme From E.T.)
スターウォーズのテーマ(Main Title from Star Wars)
LAW TOWN / 蓮沼執太
ダース・ベイダーのテーマ(The Imperial March)
■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■蓮沼執太さんの詳しい情報はオフィシャルサイトへ
■DJ TAROさんの詳しい情報はオフィシャルサイトへ
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年内ラストとなる次週のテーマは、4年ぶりのフルアルバムをリリースした『COLDPLAY』ゲストは、the telephones 石毛輝さん、ハリー杉山さんをお迎えします。お聞き逃しなく!