新年の幕開けは、イギリスを代表するモンスターバンド『COLDPLAY』のPart2。ゲストにはthe telephonesの石毛輝さん、ハリー杉山さんをお迎えしました。
■コールドプレイのライブであるはずのないカップルが生まれる!
COLDPLAYといえば、ライブ・パフォーマンスも人気!日本には、2000年のSUMMER SONICをはじめ、FUJI ROCK FES.や、単独ライブで度々来日しています!今回のNEWアルバムでは「環境に配慮した対策が整うまでプロモーションツアーを中止する」という発表があり、その再開が待たれています。
グローバー:石毛さんが、彼らのライブで印象に残っているのは?
石毛:僕は初めて観た2008年のサマーソニックがとても印象に残ってます。まあライブDVDは観てたんですけど実際はどんなもんか、ちょっと斜めの目線から観てたんですよ。自分もサマソニ初めてで調子乗ってたんですよね、若かったっていうのもあって。
グローバー:自分もプレイしてるサマーソニックでですね。
石毛:僕らは当時オープニングアクトだったんですけど。
グローバー:でもねぇ、きたぞ俺たち!っていうとこでね。
石毛:圧倒的敗北感でしたね、“凄い!”って思って。やっぱ凄かったですね感動しました。「Yellow」と「Fix You」は日本でも大合唱が起きて、もうその光景に感動しましたよね。紙吹雪が似合いますよね。フレーミング・リップスかコールドプレイかっていう幸せをくれるあれ、凄いなって思いますけどね。
グローバー:あれが似合うっていうのは凄いですよね。でも彼らって行儀良いだけじゃないっていうね。
石毛:そうですね、ちゃんとバンドマンなんですよね。特にクリスとか寝転んで歌ったりとか、意外とドラムのウィルが好きなんですよね。彼がいちばんバンドマンっぽいっていうか彼がコールドプレイのライブ感を出してると思うんですよね。そのウィルのドラムから始まる「In My Place」をライブで聴いて、もう自然と手が上がってました。
ハリー:僕は2009年『Viva La Vidaツアー』の埼玉スーパーアリーナのライブなんですけど、一緒に行ったのが中学ぐらいから友達の女の子のだったんですけど、まあ中学からの友達だから、もちろんお互いに対してフレンドシップしかないはずなのにコールドプレイのライブを観てると、ふと気がついたら“あれ、なんか手繋ぎそうになっちゃってるかも?”みたいなところがあったりとかして(笑)
石毛:あははは、めっちゃわかる(笑)
ハリー:何なんですかね?!あの魔法って。
石毛:何なんすかね、好きになっちゃうんですよね(笑)
ハリー:コールドプレイのライブであるはずのないカップルが生まれる気がするんですよ。
石毛:吊り橋とかより確率高いですよね。
グローバー:コールドプレイ効果(笑)じゃあハリーさんのコールドプレイのライブの魅力はそこですか。
ハリー:そうですね(笑)でも違うところも色々あって、コールドプレイのライブって気がついたら心が赤裸々になると思うんですよ。日頃みなさんお仕事とかいろんな人間関係がある中で隠してる自分のハートのいちばん奥の何かしらの感情ってあると思うんですね、それを全部こじ開けてくれていて、もし人生が真っ白なキャンバスだとしたらいろんな色を自分なりに染めていくのが人生の最大の目的だよねって言われてるような気がするんですよね。それはアルバムとか曲の中でも感じられるんですよ色というものを。
グローバー:いろんなレンジ、年代、趣味問わず惹きつけてるコールドプレイですけど、ライブも含めたサウンドの魅力はどこでしょうね?
石毛:どんな国の人でも共通して心が揺さぶられるものがあるんじゃないですかね。時代によって音楽スタイル変えるじゃないですか、それで時代にフィットしてるのはわかるんですけど、根本的にどんなサウンドでも結局クリスの歌声が心に入ってくるんですかね。それがやっぱり凄いんですかね。
ハリー:最近は英語だけじゃなくいろんな言語で歌うようになったと思うんですけど、気がついたらそれこそイスラム圏とか“こんなところで聴かれてるの?”っていうぐらい世界中で聴かれてるモンスターバンドじゃないですか、そういう何かしらの魅力っていうのが溢れてるバンドなんですよね。
■J-WAVEの貴公子ナビゲーター ハリー杉山が選ぶ
『UKミュージックシーンを変えたCOLDPLAY曲』TOP3!
3位:A Sky Full Of Stars
ハリー:当時のクリス・マーティンって“大丈夫なのか?”っていうところがあったんですよ。やっぱミュージシャンって自分のプライベートによってちょっとした悪循環、スパイラルにハマってしまう方が多い中、ある意味コールドプレイを化けさせたアルバムが『GHOST STORIES』から次のアルバム。だから音楽の歴史とも繋がってくるんですよね。このポイントで“もしかしたらコールドプレイって死んだのかもしれない”って思ってたんですよね。なのでコールドプレイの次のチャプターに向かう曲として。あと解りやすい4つ打ちのダンス的な要素をコールドプレイが入れてきたっていうところも“ワオ!”って思いましたよね。
2位:Yellow
ハリー:やっぱり新しいとんでもないバンドきたのかな?っていう。イギリスのバラエティ番組でこのMVがめちゃめちゃいじられてたんですよね。でもそういういじられ方するとバンドであろうと芸人さんであろうと政治家であろうと、なんかこの人たち歴史作っちゃうかも知れないなっていう期待感が生まれていて、そこをよく覚えてるなっていうのがありますよね。
1位:Viva La Vida
ハリー:これはもうね、圧倒的超絶アンセムソング。結構イギリスの男子女子、ストリングスに対し<て偏見があったと思うんですよ。“それってロックじゃないよね”みたいな。だけどこれストリングスとクラシック的な要素を取り入れてるじゃないですか。こんなにみんな一体感を感じてる。コールドプレイのライブを通して“好きになっちゃう説”とか“親友ができる説”っていうのがあるんですけど、これでハグしてるカップルも居れば、肩を組む人たちが居る。気がついたらラグビーのスクラムみたいなものができてるっていう現象があるんですよこの曲で。それで解りやすく4つ打ちのリズムとともにみんなジャンプするっていう。これをライブで観たときに“やってくれたなぁ”って。
■キャッチコピー
石毛:COLDPLAYとは…「夢」である。
バンドマンが体現したいことを全部やってる気がするんですよね。音楽性が違えど、コールドプレイみたいなあのヤンチャなライヴとかやりたいなっていうバンドは多いと思います。バンドマンの夢です。
ハリー:COLDPLAYとは…「虹色」である!
虹色っていうのは、音の色っていう意味もあるんですけれども、人間として日々生きてる中で味わう喜怒哀楽っていうものを、赤裸々に、ローラーコースターのように音を通して展開していると思うんですよね。新しいことにチャレンジするということは相当リスクがある事だと思うんですけど、今回のツアーはやらないという環境保護のメッセージもそうですし、新譜の中でも環境問題から移民問題、難民問題というものを掘り下げる事っていうのが今の時代が求めてる事、常にそこに居るような気がするんですよね。そうするためにはいろんな色を持たない限りできないと思うので、虹色でありながらカメレオンでもあるような気がしますね。この先どういう風に化けるのかなぁっていうのが楽しみで仕方ないです。
2週に渡るレジェンド『コールドプレイ』最後の一曲は「The Scientist」で締めくくられました。
■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
PLAYLIST
In My Place / Coldplay
Green Eyes / Coldplay
Every Teardrop Is a Waterfall
Viva La Vida / Coldplay
Light Your Fire / the telephones
The Scientist / Coldplay
■the telephonesの詳しい情報はオフィシャルサイトへ