今週のレジェンドは、日本のロック・シーンに燦然とその名を刻むバンド『L’Arc-en-Ciel』ゲストには、BREAKERZ ボーカルのDAIGOさん、音楽ライター 大前多恵さんをお迎えしました。
■L’Arc〜en〜Cielとの出会い
DAIGO:ミュージックステーションに初めて出た時に「Vivid Colors」っていう曲を歌ってて、それまで僕、L’Arc〜en〜Cielを知らなくて、最初“女性なのかな?”って思って。とんでもなくキレイな方が歌ってるなっていう印象で、一気に惹き込まれました。hydeさんも髪が長かったので、危うくもう女性として好きになっちゃいそうなぐらい。なんかこう神秘的な美しさがある方だなって思って。歌い方もすごく特徴的というか。hydeさんの魅力もそうなんですけどkenさんもtetsuyaさんもすごく魅力的で、ギターを弾き始めた時期でもあったので「Vivid Colors」のギターのイントロとかギターソロとかをもうめちゃくちゃ弾き倒してコピーしまくってましたね。
グローバー:クラスにもkenさんが何人も居たというか、弾き方を真似するじゃないですか。タバコをどうするかとか色々あるじゃないですか。
DAIGO:そうそう。個性的にどんどんなられていってkenさんがそういうスタイルになってからは僕も割り箸くわえてみたりとかエアーでやってましたねカラオケとかで。
グローバー:大前さんはいつですか?
大前:私はライターの仕事を始めたのが2001年ぐらいからなので、いわゆるL’Arc〜en〜Cielの初期の活動というのはお仕事としては全然追えていませんでしたし、他の仕事をしていたので音楽を熱心に聴くという環境じゃなかったんですけれども、そんな中でも「winter fall」がヒット曲として聴こえてきたときに“この曲なに?すごい!”っていう衝撃を受けたんですね。すごく複雑なことをやっているのにキャッチーで芸術的だけどポップみたいな。なかなか他のバンドにはないバランスで作られた曲だなっていう風に感じまして、なので聴き飽きることもないんですね、ただ耳に気持ちいいだけではないので。繰り返し聴くうちに“すごいバンドなんだな”っていう風に思うようになっていったことを覚えてます。そこからはCDを買って自分が不勉強だった初期の頃の音源も遡って聴いてどんどんハマっていくという感じでしたね。
グローバー:時代を遡って聴いた時にどんな発見がありました?
大前:よりダークな部分っていうのが聴き進めるうちに見えてきた気がしまして、暗鬱というか、神秘的という風にDAIGOさんは仰ったですけども、パッと聴いたときに“これなんだろう?”って言葉にはすぐできないんだけどすごく惹き込まれていくような魅力というか、入り組んだバンドサウンドのアレンジだったりとか、歌だけではなくて音全体の編み上げ方が素晴らしいなって。「winter fall」はkenさんは夏をイメージして音を作ったという風に仰っていて、それを聞いてでもhydeさんが冬の歌詞をつけられたというところのバンドマジックというか、それもすごくユニークだなと思って、そんな曲の秘密がいろんなところにあったりするバンドだなっていうのも魅力に思えました。
■ラルクは攻め!
グローバー:時代を創った、人気を不動のものにしたいちばんのポイントって何でしょうね?
DAIGO:ある種ロックってチャレンジしていくこと、誰もやってない事をやるとか、そういう事をやり続けてたなと思いますよね、攻めてたなって。攻めるべき時期に自分たちが思い付かないようなとてつもない攻めを見せてくれたっていうのはありますよね。カッコ良かったですね。昨年末のサブスクリプション解禁の時のショッキングな感じの宣伝方法も攻めててすごい好きですし、僕もBREAKERZっていうバンドやってるんですけどラルクさんがサブスク解禁したから、それはウチらもやんなきゃだろって思って速攻やりましたね(笑)
グローバー:そういうとこまで影響与えまくってる。
DAIGO:ほんとに与えられてますね。
■「BREAKERZボーカリスト DAIGOが選ぶ、カバーでもカラオケでもなんでもいいから、とにかく熱唱して欲しうぃっしゅ! L’Arc-en-CielナンバーTOP3」
3位:叙情詩 <from Album「AWAKE」(2005)>
DAIGO:この曲ってすごく甘美でラルクさんの魅力が詰まった曲だと思うし、正直カラオケオンリーで決めちゃってるんですけど、ボーカルとして歌い上げる部分とか、Aメロの言葉の伝え方とかすごく感情的に表現が難しい曲だと思うんですけど、kenさんの楽曲にhydeさんの美しい言葉の調べが本当に素敵な楽曲なのでhydeさんになり切って歌っていただきたいなって思いますね。
2位:HONEY <from Album「ray」(1999)>
DAIGO:これはめちゃくちゃカッコイイ曲ですから、ドライブ感もあって盛り上がる曲でもあるので、これはもう勢いよく、カッコよく歌って欲しいなって思いますし、途中のtetsuyaさんのベースのフレーズも口ずさんで欲しい(笑)
1位:瞳の住人 <from Album「SMILE」(2004)>
DAIGO:この曲はキーがマジで高いんです。最後の方とか高すぎてヤバイ、もう出ないっす。
グローバー:出ないのはカラオケだったらキーを下げていくっていうパターンもありますけど。
DAIGO:いや、ここは挑戦して欲しいす。僕もですね最後の方の超高いとこは5年に一回出るか出ないか(笑)オリンピックより貴重ですよ。
まだまだ続くレジェンド『L’Arc〜en〜Ciel』来週もお楽しみに!
■この収録は「有楽町 micro FOOD&IDEA MARKET」で行なわれました。
PLAYLIST
Vivid Colors / L’Arc〜en〜Ciel
winter fall / L’Arc〜en〜Ciel
HONEY / L’Arc〜en〜Ciel
trick / L’Arc〜en〜Ciel
Anemone / L’Arc〜en〜Ciel
瞳の住人 / L’Arc〜en〜Ciel
■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
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■大前多恵さんの詳しい情報はオフィシャルサイトへ