今週のレジェンドは、先週に引き続き最新アルバム「ファザー・オブ・オール…」がリリースされ、来月には、8年ぶりとなる来日公演が開催されるGREEN DAY。ゲストには引き続きTHE STARBEMS 日高央さん、IMALU さんをお迎えしました。
■ライブの魅力
グローバー:遂に来月!東京と大阪で、8年ぶりの日本公演を開催!!最初にアナウンスされた2日間は、即SOLD OUT!追加公演も決定!
GREEN DAY のライブ、最大の魅力はどんなところにあると思いますか?
日高:最初の頃のGREEN DAYってなんて演奏荒いんだ、下手だなぁって言われてた印象があったのに、いつの間にか凄く上手くなってんだよね。インディ盤の頃のライブ映像って今観たらめっちゃ荒いんだけど、やっぱ「American Idiot」ぐらいからなのかな、スタジアムを引き受けるようになってから、なんか凄いタイトになったよね。結構ねCDの再現度が高いんだよね。ちゃんとサポートで鍵盤入れたりとか、あとテックのおじさんがギター渡して引き取った後、自分で弾くみたいな、あれはもう昔からやってたから、その様も面白い。なんかそういうエンターテイメントもあるし、初めての人にも全然楽しめるんじゃないかなって思うんですけどね。
グローバー:特にアガっちゃうなって曲は?
日高:オレはねえ、「American Idiot」とか「Minority」みたいな大きめなリズムのやつ。もちろん速い8ビートもカッコいいし盛り上がるんだけど、なんかちょっと大きめなリズムの曲になるとシンガロング煽ったり、ビリー・ジョーが所狭しと走り回ってお客さん煽ったりするじゃないですかギター持ってね。この人タフだよね、明後日48歳とは思えない若さだよね。
グローバー:IMALUさんも「American Idiot Tour」行ったんですよね。
IMALU:行きました中学生の時に。GREEN DAYってやっぱライブをまず観て欲しいなって。煽りも楽しいし、コールアンドレスポンスも凄いするし、もうお客さんをステージに上げてギター渡して弾かせたりとか、マイク渡して歌わせちゃうとか、もう自由なんですよね。でも全部歌える人とサビしか歌えない人とか居るじゃないですか、それでパーフェクトに歌うと、また会場が”ウワーッ“って盛り上がるみたいな。ビリー・ジョーの歌声じゃないのに(笑)これで逆にひとつになっちゃうみたいな、なんかほんと盛り上げ上手と言うかエンターテイナー。
グローバー:IMALUさんはステージに上がっても良いぐらい準備していくんですか?
IMALU:そうですね“誰かいるか!”ってビリー・ジョーに言われたらすぐ手を挙げるんですけど、今まで当たった事はないですね。
グローバー:特にこの曲ってあります?
IMALU:やっぱ「Welcome to Paradise」とか「Hitchin’ A Ride」とか「Minority」「Know Your Enemy」とか盛り上がるなぁなんて思いますね。GREEN DAYの曲ってワンフレーズ覚えとけば一緒に歌えて絶対誰もが楽しめるって言うところも魅力かなっって思いますね。
■ジャパニーズ・ロック界で走り続けるバンドマン、日高央セレクト!
「パンク・シーンに多大な影響を与えたGREEN DAY の名曲 TOP3」!
3位:Basket Case <from Album「Dookie」(1994)>
日高:その頃のGREEN DAYのイメージってあくまでもポップ・パンク界の新人で、結構まあオレみたいにディスクユニオンとかに入り浸ってる人間にとってはパンク・ロックって偏見と歴史に満ち溢れたジャンルなので、ちょっと頭の固いオジサマが多いじゃないですか、自分もそうなんですけど。そういうおじさん達を一夜にしてひっくり返したのがこの曲。しかもサブカルっぽくB級ホラームービーのタイトルを引用してるからぐうの音も出ないと。それをお茶の間のトップ10レベルに引き上げた功績はデカイですよね。
2位:Minority <from Album「WARNING:」(2000)>
日高:「Dookie」でメジャーブレイクした後のGREEN DAYって本当に苦しそうだなって思ってたわけ。しかもニルヴァーナの悲劇を忘れるためにオレ達はGREEN DAYに夢中になってたのに、また繰り返すのかアメリカよって。だから『WARNING:』ぐらいまでのGREEN DAYはほんとねビリー・ジョーが辛そうだったの。曲調もタイトルも暗いし『WARNING:』に至ってはジャケットも暗いから“大丈夫か?”って思ってたわけ、だけど「Minority」は明るいし、ちょっと跳ねるシャッフルっぽいリズムでアイリッシュ・トラッドっぽい感じを狙ってんのかな、歌詞は相変わらず暗いんですけど、ここで一個その暗闇を抜けそうだなっていう予感があったんだよね。こうやってアイリッシュ的な事を引用したことで、この辺からトラッドっぽいテイストのパンクバンドも増えてきたし、アンセムをまたやろうっていう風になったことに安心感はあったよね。
1位:Wake Me Up When September Ends <from Album「American Idiot」(2004)>
日高:これね、9.11があっての「American Idiot」じゃないですか、日本も3.11があった時に、これがあったおかげで我々も焦らず慌てずに音楽を使ってお手伝いしましょうっていう風に道筋も立てられたし、この曲でバラード的なアプローチを見せてくれて“パンクスもバラード歌って良い”みたいなことを納得させた。そしてグラミー賞も獲って社会的評価も得てる。この時のGREEN DAYはカッコよかったよね。
■キャッチ・コピー
日高:「GREEN DAY とは…3ピースバンドの鏡」である!
やっぱり3ピースって最小かつ最強な編成ではありますよね。GREEN DAYが指し示したお手本っていうのは世界的に見ても大きいかなと。
IMALU:「GREEN DAY とは… 私たちのリーダー」である!
引っ張ってくれる、ひとつにしてくれる、そして私も昔の自分に戻してくれるっていう、駆け込み寺じゃないですけど、なんかあると“またGREEN DAYに一回戻ろう”みたいな、そういう気持ちにさせてくれる。ライブ中は夢のような時間でいろんな発散をして、終わった後、スッキリして現実に戻れる。なんかほんと引っ張ってくれるリーダー的な存在っていう風に思います。
グローバー:もうすぐリーダー来ますからね、楽しみですね。
2週に渡るレジェンド『GREEN DAY』最後の一曲は『Stray Heart』で締めくくられました。
※この収録は大手町パークビル内、三菱地所のオフィスで行なわれました。
PLAYLIST
American Idiot / Green Day
Welcome to Paradise / GREEN DAY
21 Guns / GREEN DAY
Wake Me Up When September Ends / GREEN DAY
New Surrender / THE STARBEMS
Stray Heart / GREEN DAY
■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。