今週のレジェンドは、日本の音楽シーンを代表するポップ・エンターテナー!星野源!
ゲストは、お笑い芸人のレイザーラモンRGさん、モデルでタレントの三原勇希さんをお迎えしました。
■星野源との出会い
グローバー:レイザーラモンRGさんは、星野源さんのライブでVTR出演をされていますが。
三原:見てますよ会場で。あれが楽しみなところもありますからね。
グローバー:雑誌の対談もあったりして、プライベートでも仲良くしてるとは思うんですが、星野さんの音楽に初めて触れたのって覚えてますか?
RG:最初はYOUR SONG IS GOODのサイトウ "JxJx" ジュンさんがラジオに呼んでくれて仲良くなって、ライブに呼んでいただいたんですね。その時に出ていらっしゃったのが当時まだSAKEROCKの星野源さんでしたね。それまでは大人計画のお芝居を観に行った時に出演されてたりしたので、なんとなく知ってたんです。でもまずはマリンバ捌き。バチを4本ぐらい持って演奏してるのを観て“スゲー”ってなって。歌い手というよりは海外の超絶ギタリストみたいな気持ちで出会ったって感じですね。
グローバー:そこから星野源というシンガーソングライターを認識したのって別のタイミングですか?
RG:その後ですね、歌より先にぼくのバービーボーイズさんとか佐野元春さんのモノマネとかを気に入っていただいてDVDに出ましたね、ニセ明さんと。
グローバー:ニセ明さんという方がいらっしゃるんですね。
三原:そうですね、星野さんとは別人の。
RG:そのニセ明さんとただただふざけるVTR撮ったんですよね。DVDの特典映像か何かですね。
三原:そうですよね。かなり前ですよね。
グローバー:ニセ明さんが居てRGさんは何をするんですか?
RG:ベストテン形式で曲を発表していって、それをちょっとずつニセさんが歌っていくんですけど、ぼくはバービーボーイズのKONTAさんの真似でずっとサックス持って“イイね!”って言う。“最高だね!”とか、ただただ言うっていう。スタジオで2時間ぐらい“これいつ終わるんだ?”って思いながら、ずっとネタやったんですよ。だから歌より先にそういう出会いでした。
グローバー:三原さんは最初の出会い、いつ頃でした?
三原:2010年ですね、19歳だったんですけど、私がMCをやっていたテレビ番組にゲストで来てくださったのが最初で、その時は「バカの歌」っていう曲のリリースで来てくださったんですけど、全然音楽の話はしなかったですね。
グローバー:そこお二人とも共通してますね。どんな話したんですか?
三原:ラジオじゃ言えないようなワードしか今浮かばないんですけど“とにかくモテない”みたいな話をしてたのは印象に残ってますね。
グローバー:その時、曲を聴いた印象っていうのはどうでした?
三原:すごく素朴で生活感があって、でもなんか世界の捉え方が面白いなぁっていう風に思いました。
グローバー:その出会ってお喋りして曲の聞こえ方が変わったり、どんどん惹かれていく部分が変わったりってありました?
三原:やっぱり、こういう人だからこういう曲が書けるんだなっていうのは凄く思いますね。ほんと飾らないから曲も飾ってないし、当時の曲は特にアコースティックなものが多かったので“温かいなぁ”って思いましたね、人間性も曲も。
グローバー:アレンジは色々変遷してきてますけど、そういう真ん中の飾らない裸の部分は一貫してるかもしれないですね。
RG:でもよく聴くとキツイこと言ってたりするんですよね。でもこの柔らかい感じだからイージーリスニングとしても聴けるしっていうのはある。
三原:そうそう、さらっと流して聴くこともできるんですけど歌詞がやっぱ深いですよね。悪いこととかマイナスなことから這い上がってやるっていう曲も多いと思うんですよ。
RG:そう、あんな明るい多彩な男が一回“戻ってこれないんじゃないか?”っていうご病気をされたっていうのがよりドラマティックに一曲一曲思ってしまうというか。
三原:ね、もう病室で書いたとか、そういう曲もたくさんありますし、でもすごいユーモアがあって。
グローバー:そういうポイントで好きだなっていう曲ありますか?
三原:『地獄でなぜ悪い』です。
■サブカルのキング
RG:ご病気になる前ぐらいは「ミスター・ヴィレッジヴァンガード」って思ってたんですよ。下北のヴィレヴァンめっちゃ星野源推しじゃありませんでした?
三原:そうかも
RG:あの時期、本もめちゃめちゃ出してる気がして。
グローバー:ヴィレッジヴァンガードっていうといわゆるサブカルチャーの大海原みたいな遊べる本屋さんがあって、そこを好きな人たちが“待ってました!”っていうキャラクターっていうか。
RG:そうなってたと思いますよ。そのサブカルのキングで居るって気持ち良いんですよ、でももっと上へ行こうとしたんですよ。行ったじゃないですか実際。それがかっこいいなって。
三原:その意識がすごくある人だとは思いますね。もっとこれをポップに、多くの人に響かせるにはどうしたらいいのかっていうのを凄く研究されてると思いますし、とにかく分かりやすく、明るく意識されてたんだと思うし、日本の風土のものを言葉に選ぶことが多い人だと思うんですけど、それって凄く肌馴染みがいいし、実感が湧くし情景が浮かぶし、でも鋭い目のつけどころで面白さもあるっていうのはすごいなぁって思います。
RG:そして大衆音楽を背負ったっていう。それがカッコイイ。
■ブラックミュージックとJ-POPの融合
グローバー:三原さんは『SUN』が大好きなんですよね。
三原:そうなんです、『YELLOW DANCER』っていうアルバムが特に好きで、やっぱりこの曲で星野源さんのサウンドって確立されたなと私は思っていて、モータウンだったり70年代80年代のブラックミュージックとJ-POPを絶妙に融合させた星野源サウンドっていうのがこのアルバムで始まったなって思ってて『SUN』はエッセイでも読んだんですけどマイケルジャクソンへの賛歌でもあり、歌詞をとにかく分かりやすく、みんなに届けようっていう思いがすごくある曲だなぁって。
■「三原勇希が選ぶ、この曲、男子に歌われたらきゅん?としちゃうかも!? 星野源曲TOP3」!!
3位:肌 <from Album「POP VIRUS」(2018)>
三原:カラオケとかで歌っても楽しい、いい感じに明るい曲なんですけど、すごく色気のある曲で、“触れ合いたい、もっと知りたいあなたのことを”っていう曲なんですよね。それを男子に歌われたらキュンとしちゃうし、いちばんエロいなって思う歌詞が“胸に口づけを”っていうところですね。
RG:胸ね。付き合ってるってことなのかな?
三原:いや、どうなんだろ。直接的なことなのか...
グローバー:気持ちのやりとりなのか...
RG:歌詞読んでるんですけど、いやらしいですね。
三原:そうなんですよ、イヤらしいんですよ、そこが好き。
2位:フィルム <from Album「Stranger」(2013)>
三原:これはラブソングではないんですけど、これを歌われたら選曲のセンスにグッときちゃうなっていうところですかね。あと歌ってて声の温かみが伝わる曲だと思うので、これを素敵に歌ってくれたらキュンときちゃいますね。
1位:くだらないの中に <from Album「エピソード」(2011)>
三原:もう歌詞が愛おしいですね。星野源さんならではの“髪の毛の匂いを嗅ぎあって くさいなって”っていうところとか“首筋の匂いがパンのよう”とか、もう生々しい。けど愛おしいっていう。でもいちばんグッとくるところは“僕は時代のものじゃなくて あなたのものになりたいんだ”っていうこの後に出てくる歌詞。最初にグッと掴んでおいてここを歌われた時、もう落ちますね。
RG:なるほど。で一個だけ見つけたんですけど、なんと三原さんあるある。3位2位1位、全部アルバムの4曲目。♪三原勇希アルバムの〜4曲目を選びがちさ〜♪
まだまだ続くレジェンド『星野源』次週もお楽しみに!
PLAYLIST
アイデア / 星野源
地獄でなぜ悪い / 星野源
Crazy Crazy / 星野源
SUN / 星野源
歌を歌うときは / 星野源
くだらないの中に / 星野源
■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。