今週のレジェンドは、
新型コロナウィルスと戦う人を讃えた楽曲を発表した、アヴリル・ラヴィーン!
ゲストには、クリス・ペプラーさん、シンガーソングライター 山本彩さんをお迎えしました。
■アヴリルとの出会い
山本:私は小学生の時に母から勧められて。小学5年生ぐらいの時に聴いてハマりました。それまでは邦楽しか聴いてこなかったので洋楽を聴いてめちゃくちゃ新鮮でしたし、まだロックが好きとかそういうものまで形成されてない状態だったので、一気にそこでロックとか海外のバンドだったりとかを知ったきっかけでした。
グローバー:クリスさん、その洋楽の入り口というのはアヴリル大きな役割あったかもしれないですよね。
クリス:やっぱりアヴリルの場合だと音楽だけじゃなくてルックスもすごいチャーミングじゃないですか。だからバランスが絶妙だったのかなっていう感じはしましたね。その歌だったり、パンキッシュな感じだったり、特になんかブロンドっぽい子がああいうダークなアイシャドウをガーンて付けてるのがえらいカッコいいなって思いましたけれども。
グローバー:山本さんもあのビジュアルはインパクトありました?
山本:私も当時髪の毛を明るくして同じセンター分けのロングヘアーにして、真似をしてネクタイをつけたりとかしてました。
グローバー:アヴリルラヴィーン登場っていうのはクリスさん覚えてます?
クリス:覚えてますね、結構鳴り物入りでチャートに入ってきまして、最初確かTOKIOにチャートインしたのは『Sk8er Boi』だったと思うんですよね。イメージはスケボーに乗ってるちょっとパンクな女の子っていうMVでもそうなんですけども、初来日しまして、あの結構有名なもうこれはレジェンドになってますけどもね、お台場の観覧車に乗った時に下のプレスの人たちに向かってお尻を出したと言うね、知りませんこの話?
グローバー:いやぁ僕初めて、山本さんは?
山本:いや、知らなかったです。
クリス:うそ、これってみんな知ってる話だと思ってた。そうなんですよ、彼女は当時よくあっかんべーの代わりにだいたい北米の人たちはお尻を出すんですよ。アヴリルはよく出していたっていうのは超有名な話ですよ。
グローバー:その来日の時まだ16、17ですか。
クリス:ですよね、だから結構おてんばな感じはしましたね。なんかちょっとなめんじゃねえよ系な感じのオーラはすごくかもしてた感じはしますね。だからそういう意味ではすごく当時の女の子達にはやっぱりものすごい影響があったんじゃないかな。やっぱりインパクトがあるっていうかちょっとしたたかな感じがウケた気がしますけどね。当時US の方では結構反ブリトニーって言われたんですよね。当時だとやっぱりブリトニースピアーズ的なちょっとこうブリっ子じゃないんだけれども、なんかキュートで女の子女の子してる感じがあったじゃないですか。どちらかというと踊って歌うというタイプだったんだけど、アヴリルの場合だともうメイクガンガン、アイシャドウガンガン、パンクな格好エレキ弾いてるっていうのが、それまでのちょっと憧れブリトニスピアーズのようなアイドルアイコンからまたちょっと違った一つのイメージですよねアイコンとして映ったんじゃないかなって気はしますよね。
■音楽シーンに与えた影響
グローバー:山本彩さんにとってはその小学校5年生で聴いて、洋楽、音楽の世界をバーっと広げてくれて、その後自分もプレイヤーとして音楽始めるきっかけだったっていう風にも聞きました。
山本:ギターを始めたのもアヴリルがきっかけでしたし、エレキギターから初めてアコースティックギターもやったんですけど、バンドスコアも全部買ってもらってコピーしたりとかしながら、本当にずっと歌ってたのでやっぱりその時からそういう音楽性が好きになっていったなと思いますし、今でもやっぱり自分がそういう方向の曲を作る時は何かこうルーツを感じる瞬間っていうのが常にあるなぁって思います。
グローバー:相当はまりましたね、今バンドスコアって話出ましたけど、サウンド的にグッとやられた部分ってありました?
山本:アヴリルもロックとは言ってもいろんなジャンルの曲があるので、それをコピーするのがすごく楽しかったです。読み方がわからないところとかは耳コピをしながらやってました。
グローバー:クリスさん、アヴリルラヴィーン登場でその後の音楽シーンに与えていった影響も結構大きそうですよね。
クリス:でかいと思いますよ、山本さん世代もそうですけど、山本さん以外にもゆいちゃんだったりとか影響を受けた日本のアーティストってすごく多いと思うんですよね。女の子でギターでシンガーソングライターを目指すっていう一つのきっかけになったケースは非常に多かったんじゃないかなっていう気がしますよね。あのスタイルで自分で曲を書いて等身大ですよね。実体験を曲にするっていう、それを自分で作曲し歌うっていうのがやっぱり皆さん多くの女性、特に女の子の間でハマったんじゃないかなって気はしますよね。
グローバー:女性が自分の心の内側を結構尖った部分とかもどんどん歌にして歌声も表情も含めてそういう表現していいんだっていうなんかヒントは山本さんあったんでしょうかね?
山本:ありましたね。すごい勇気がいることだとも思うので、そう言ったところを背中を押してくれる部分もあるなあと思います。
■カナダ出身のアーティスト
グローバー:クリスさん、アヴリルは世界中に影響与えてますけれども出身はカナダで、僕らカナダとして音楽を掘るって事あんまりしてないことが多いと思うんですけど、カナダという系譜で見た時にアヴリル・ラヴィーンに感じるものってありますか?
クリス:カナダって言ったら本当にもうニール・ヤングはじめジョニ・ミッチェル、k.d.ラング、アラニス・モリセット、デイヴィッド・フォスターだってそうだし、最近で言えばジャスティン・ビーバーそうだし、カナダってヤバイっすよ。当然アメリカのチャートでヒットを飛ばすけれどもその中でカナダ出身者って60年代第50年代からすごく多くて、北米の中でもアメリカとはちょっとこう一線を画すテイストは感じますよね。
グローバー:今クリスペプラーさんからざっと聞いたアーティスト、芯の強さみたいなものを感じますね。
クリス:USAに比べるとカナダの方がなんかより開拓者魂というかなんかパイオニアスピリットみたいなものは勝手ながら僕は感じるんですよ。なんかものすごい地平線だったり、山脈を見ながら巨大な森林に抱きながら曲を作ってるとか凄いじゃないですか、そこを考えるとその深い歌を歌うっていうカナダのシンガーソングライターは多くて、テイストは違うんだけれどもアヴリルはすごく今なタイプではあるんだけれども、彼女もどちらかというとケベックというかフランス系カナダの血を強く引いてる訳じゃないですか、その辺りがねまた何か一つアメリカのポップアイコンとは一線を画すところなのかなっていう気はしますね。でも今述べたカナダのアーティストの中でもやっぱりアラニス・モリセットには彼女はすごく影響を受けてるんじゃないかなっていうのを感じますね。アラニスのあの歌い方、ボーカルスタイルって日本で言ったら椎名林檎さんとか矢井田瞳さんだったりとか、結構ちょっと裏にくるっといきそうな感じってやっぱりアラニスの真骨頂っていうか十八番なんですよ。そこをやっぱり当然のことながらビッグヒーローなんでそれは継承しているんじゃないかなっていう気はすごくしますよね。
グローバー:なるほど、その精神性の部分もそうだし、そういテクニックとか音楽的なちょっとしたフックもアラニスの系譜も感じたりカナダのルーツを感じるということですね。
まだまだ続くレジェンド『アヴリル・ラヴィーン』来週もお聞き逃しなく!
PLAYLIST
Complicated / Avril Lavigne
Sk8er Boi / Avril Lavigne
Innocence / Avril Lavigne
Girlfriend / Avril Lavigne
Hello Kitty / Avril Lavigne
When You're Gone / Avril Lavigne
■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。