2020.05.23 ON AIR
【アヴリル・ラヴィーン Part2】クリス・ペプラーさん、山本彩さん登場。

今週はアヴリル・ラヴィーンのPart2。
ゲストには引き続き、クリス・ペプラーさん、シンガーソングライター 山本彩さんをお迎えしました。

男の子いじめ的な歌詞って女の子にとっては快感?

グローバー:アヴリルのリリックにも注目したいと思います。山本彩さんはライブで印象に残ったのがみんなで歌う場面なんだっていう話もありました。言葉の強さ、彼女の歌詞の部分どんなところ好きですか?
山本:飾らないし、包み隠さず本音で言ってるっていうところが一人の人間としても女性の意見としても言ってるってところがすごくかっこいいなと思います。
グローバー:出てきた時ティーンエイジャーでしたからティーンの女の子に対する言葉の投げる強さとありましたよね。
クリス:「Complicated」となんかそうじゃないですか、どっちかって言うと“なんでみんな物事を複雑にしなくちゃいけないんだ、素でいいじゃん”みたいなところがあったと思うので、それはやっぱり当時の彼女の世代に対して“素で行こうよ”みたいなとこがあったのかな。やっぱりどうしても友達によく思われたいとかクラスでよく思われたいとか、なんかそういう本来の自分じゃないものを演出しなくちゃいけないっていうプレッシャーって特に中学高校ってあるじゃないですか。そういう意味で“もっと素になれるんじゃないの?”みたいなところが共感を得たんじゃないかなって気はしますし、でもね、あとはそこの延長上で彼女の蓮っ葉な感じがあるわけじゃないですか、だから男子から見るとその歌詞は痛いですよね“おいおいそうなのかよ!”男のハートをグサッみたいな、エグってきますよ。だからそういう歌詞も女の子的にはやっぱりその男の子いじめ的な歌詞っていうのは多分女の子にとっては聴いてて快感なんじゃないかなっていうのはあると思いますよね。でもなんだかんだ言ってバツ2じゃないですか、だからねそのあたりもやっぱり深いですよね。色々その部分っていうのは。
グローバー:色々感じることあって思うことあって、それこそ自分はこうだと思って生き方選んできてるアヴリルラヴィーン、山本さん今特にこの歌詞やられるなっていうのはありますか?
山本:私もやっぱりグループからソロになって、自分がこれからやっていく音楽とか自分自身と向き合っている時に共感したのが「Who Knows」のワンフレーズなんですけど“自分自身を見つけて 私にはできないから 自分らしくね あなたって誰? 自分自身を見つけて 私にはできないから 自分を持って あなたって何?”ていうこの言葉自体は第三者とか周りの言葉だと思うんですけど、それに対して自分自身って自分が一番わからなくなる瞬間とかもあるなぁと思うし、それを気にし過ぎてはやりたいことができなくなるんじゃないかなみたいな葛藤を抱える時もあるので、アヴリルもそんな風に思う事もあるのかなぁっていう共感性というかを感じて同じ音楽をやる人間としてはすごく救われる歌詞だなって思います。

「アヴリルがいなかったら、今の自分はなかった!?」
シンガーソングライター山本彩が選ぶ『カバーしてみたいAvril Lavigne 曲 TOP3!!』


グローバー:アヴリルが居なかったら今の自分は?と言う気持ちってあります?
山本:ギターも音楽もやってなかったかもしれないと思うと本当に怖いなあと思います。実際には過去にカバーしたりコピーしたりとかしてる曲も多いので、してない中で選ばせていただきました。

3位 Smile

山本:曲も好きなんですけど、ギターがイントロからギャンギャン鳴ってる感じが好きだなと思って。この音色を作って頭から鳴らしたいなって思ってます。
グローバー:こういうのって弾いててまた気持ちいいアヴリルの感じってあるんですか?
山本:ありますね。なんかエレキの中でもやっぱいろんな種類があるというか、その中でもこれはガリっとした部分が強いのかなって思います。

2位 Together

山本:これはアヴリルの曲の中でも結構初期とかに多いダークな感じのメロというかサウンド感なのかなと思って、そういうアヴリルの曲はめちゃめちゃ好きなのでやりたいなと。

1位 Everybody Hurts

山本:これはさっきのと逆で、アヴリルのちょっと弱い部分というか優しさが出てて、1曲としてハモリが多いんですけど、凄くきれいなハーモニーだなあと思うんで。それやってみたいなっていう風に思いました。
グローバー:アヴリル・ラヴィーンはその声の良さ、歌の上手さというか素晴らしさって実はものすごいありますよね。
クリス:歌は本当に昔から定評があったみたいですね。デビュー前からもスカウトマンがこぞって彼女に注目したという風に聞いてますけど。シャナイヤ・トゥエインと一番最初歌ったんでしょ、有名なカントリーシンガーですけど。だから元々カントリーだったんじゃないかなアヴリルもどちらかというと。
山本:なるほど、それでこういう曲が生まれるんですね。
クリス:だからやっぱり哀愁じゃないけれどもそういうセンチメンタルな部分っていうのはかなり彼女のルーツにあるのかもしれないですよね。
グローバー:今の世の中の情勢受けていろんな方がインスタライブやってますけど、アヴリル・ラヴィーンは素の歌一本でもの凄い音楽の力ありますよね。
山本:ありますね、こういう時だからこそより一層沁みる歌詞があったり感じることがあったりすることがありますね。

彼女のを歩む人生を彼女なりのフィルターで我々に届けてくれればいい

グローバー:先月末、アヴリルは、新型コロナウイルスと闘う人々を称える楽曲を発表。収益は世界中で様々な医療支援活動を行っているNGO 団体「Project HOPE」に寄付されます。こういう活動も含めてアヴリル・ラヴィーンは今もいろんな人に力を与え続けてますが今後の彼女に期待すること、クリスペプラーさんはどんなことありますか?
クリス:彼女なりに転がってもらいたい感じがしますよね。だから何が起きようが彼女さっきも言ったように実は結婚2回経験していて短めで終わってるし、あとはライム病にもなったじゃないですか、『Head Above Water』っていうアルバムも結構久しぶりでライム病から復帰してのフルアルバムですよね。だからあのアルバムの中では彼女の今までの若いエネルギッシュなアヴリルだけじゃない大人の女性、人を想うというかなんかそっちの方向に彼女が動いてるような気がするんですよね。だからやっぱりアーティストっていうのは本当にその人の生き様というものを表現していると思うので、まあ今コロナというこういう現状があるわけだけども何が起きるか分からない。いい事もあれば悪いことも起きるだろうけれども、その時々の色というかを彼女に表現してもらえれば僕はいいんじゃないかな。こういう風にしてもらいたいっていうのは無いな。やっぱりアーティストなんだから本来彼女のを歩む人生を彼女なりのフィルターで我々に届けてくれればいいんじゃないかな。やっぱり持ってる素質がもうあるので、そういう宿命っていうか彼女は表現者としてこの世に生まれて多分表現者として終わっていく訳だからそれでいいんじゃないかなって気は僕はしますけど。
グローバー:山本彩さんいかがですか?
山本:私今までのアヴリルの楽曲とかパフォーマンスとか本当に全部が好きで、好きじゃないものが無いので今現在もそうですし、だから良いように変化していっているところも私たちは楽しませて頂いてますし年齢を重ねるごとに楽曲の深みも増していってるんじゃないかなと思うので本当に自由に思うままにやっていただいて、これからも私たちはその曲で元気あったりとか貰っていけたらなって思います。

キャッチコピー

山本:「Avril Lavigne とは永遠の無敵少女」である!
少女のような弱さ素直さがありつつ、そういった中色んな逆境にも負けない屈することのない無敵感が永遠にあるんじゃないかなと思いましてこれにしました。
クリス:すげえいいと思います!わたくしパスしても良いですよ。
グローバー:ダメ、頑張ってください。
クリス:そうか。。あの何が正しい回答なのかと思ったんだけど、ふと思ったのが『ラブレター・フロム・カナダ』と思ったんだけどそれはまあちょっとね(笑)でもカナダは感じるんだよね彼女には。やっぱりアヴリルは『カナディアン・ウーマン』でもカナディアンはあまりにもそのまんまだよね。『カナディアン・スピリッツ』ってのもまたそのまんまだから、でもやっぱり泉のようなとかちょっとあんだよな。『カナディアン・スプリング』かなスプリングっていうのは泉の意味もあるけどさ、スプリングって春じゃん、春っていつっていうと4月から始まるじゃん。アヴリルの名前ってフランス語でApril 4月じゃん。全然喋りながらこさえてったわ今俺。
グローバー:辻つま合わせる天才ですね(笑)
クリス:自分を褒めてあげたい(笑)『カナディアン・スプリング!』
グローバー:そんなアヴリルラヴィーンの最後の1曲どうしましょうね。
クリス:これはもう彩さんに決めていただきましょうよ。
山本:じゃあ始まりと言うか、そんな曲で閉めましょうかね。

2週に渡るレジェンド『アヴリル・ラヴィーン』ラストは山本彩さんセレクトの『Losing Grip』で締めくくられました。

PLAYLIST

He Wasn't / Avril Lavigne

Who Knows / Avril Lavigne

Everybody Hurts / Avril Lavigne

We Are Warriors / Avril Lavigne

TRUE BLUE / 山本彩

Losing Grip / Avril Lavigne


■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。


次回のテーマは、間もなくNew シングルがリリースされるナンバーワン・アジアン・ガールズグループ、TWICE!ゲストにはシンガーソングライター eillさん、覆面ユニット AmPmから右さんをお迎えします。お楽しみに!