2020.07.04 ON AIR
【The Strokes Part2】ファッションブランドN.HOOLYWOODのデザイナー尾花大輔さん、ドレスコーズ 志磨遼平さん登場。

今週は、The StrokesPart2!
ゲストには引き続き、ファッションブランドN.HOOLYWOODのデザイナー尾花大輔さんドレスコーズ 志磨遼平さんをお迎えしました。

■ライブの魅力

グローバー: 彼らのライヴの印象、思い出って言うとまず何を思い浮かべますか?尾花:アイドルのライブだよねって(笑)思った以上に。男性も女性ももの凄いいっぱいいたんだけれども、とにかく女子たちが黄色い歓声でもう“ギャー!”みたいな。
グローバー:尾花さんたちはたまたまだけど自分の店にストロークスのメンバーが来ちってその後ライブ会場へ行ったわけで、ちょっともう顔見知りがプレイしてるぐらいの感じになってましたか?
尾花:“さっき一緒に居たのアレだよね?”みたいな、本当に映画というかマンガというか。ステージ衣装もお店に来た時のまま変えてないんで。だからね歓声がすご過ぎちゃって何が流れてるかわかんない。そういう記憶ばっかり残っててまともにちゃんとパフォーマンスが観れたと言うか聴けたという記憶があんまりない。あと自分がライブの前にそういうアメイジングな出来事があったから余計そういうのもあって耳に入ってこなかったというのもあるのかな。
グローバー:それは本当その場所に居た人しか感じなかった熱狂というかね。
尾花:そうね、それだけは本当に凄かったなとは思う。
グローバー:志磨さんはどうですか?
志磨:僕はまだストロークスのライブは行ったことがないんですよ。でも1st,2ndが出てしばらくしてYouTubeとかで初めて動くストロークスを見たのは「LAST NIGHT」のミュージックビデオ。マイクスタンドをジュリアンがステージ袖に投げるっていうのをライブでもよくやるんですよね。いわゆる底が丸い古いマイクスタンドですけど。あれって思ったより重くてあれをああやって投げるのは相当なワルだなって感じで、意外とこの人たちはワイルドだなと。音の印象だと結構お上品なもしかしてお坊ちゃんなのかな?っていうような…
グローバー:そういう風に見えますもんね。
尾花:実際そうなんですけど(笑)
志磨:でもそういうワイルドな魅力ってのもあるって言うね。あと単純にルックスですよね。みんなかっこ良くてファッションもやっぱり良くてあれは参りましたね。
グローバー:見た目の美しさ色気というのも大きな魅力の一つってことですけど尾花さん、いきなりクラシックなバンドになった彼らがその次にアルバム出すって時にドキドキしたんですって?
尾花:なんでしょうね、まあこうやって知り合いました。で、確かその後も来日するたびによく来てくれたりとかしてね、この2nd アルバムの時、何かのビデオでウチの服を着て出てるんですよ。買って着てくれたりとか、あと何かのアワードで受賞した時も着てくれたりとかして。
グローバー:そういうの見る時って尾花さんはどんな気持ちなんですか?
尾花:非現実的過ぎちゃってあんまり実感がなかったっていうか、ぼくも必死な時代だったので次にまた全然クリエイションのことやってたりとかなので後で考えればオレすげえ事やっちゃってたんだなって思えたっていうかね。

■日本のミュージックシーンで唯一無二の世界観を繰り広げる音楽家、
  ドレスコーズ志磨遼平さんが選ぶ『カバーしてみたいストロークス・ナンバーTOP3』!!!


3位:Is This It <from album『Is This Itl』2001>

志磨: 途中から出てくるベースのラインが歌のメロディーと別の独立したメロディーですごく美しいので、例えばちょっとクラシカルな感じにするとか、弦楽器のバイオリンとかチェロとかそういうのでアレンジしても綺麗な感じがするなぁと。シンプルなままちょっとクラシカルな感じにするとかやってみたいかもですね。

2位:Someday <from album『Is This Itl』2001>

志磨:名曲中の名曲ですがこの跳ねたビートは自分もすごく好きで自分の曲にもよく使うんですよね。ちょっと跳ねたモータウンビートみたいなの。なのでわりとそのままやってバレないんじゃないかっていう(笑)
グローバー:なんか知らないうちに自分も好きで育ってたのとだいぶ近いの所にこの曲があるよと。
志磨:そうですそうです、だからこれはわりと違和感なくカバーできるような気もします。

1位:Trying Your Luck <from album『Is This Itl』2001>

志磨:ちょっとマイナー調のメロディで、他の曲のメロディとかジュリアンの歌い方に比べて僕が歌い易い(笑)本気で選んでしまってるんですけど、キーとか含めてわりと歌いやすいかなぁという。曲自体好きなんですよこの曲。テンポ落としてフォークっぽくやってもいいかも知れないですね。

■ストロークスの最大の魅力

尾花:なんかもう全体力ってのがもう全て集約されてるのかな。彼らそれぞれが自分の好きな事とかがものすごく明確っていうのが伝わるし、イメージ、スキルだったりキャラクターだったりそういったものが全て自然に合致してて、それをちゃんとインパクトとして残していけると言うか。しかもそれを決して無理せずにやってきたと言うかね、そんな気がしますけどもね。
グローバー:志磨さんご自身への影響って今、この2020年感じることあります?
志磨:仮にストロークスがデビューしてなければ、多分21世紀にロックンロールっていうもののイメージだったりジャンルとして全く違ったと思うんですよ。ストロークスがデビューしてくれたことによって随分ロックンロールっていうものは息がし易くなったというかバージョンアップしてくれたバンドのうちの一つなので、ちゃんとオーバーグラウンドなところで好きな音楽ができてるっていうのは僕はストロークスの恩恵に授かってるとこもあると思うので“ストロークスありがとう”というのはありますね。

■キャッチコピー

志磨:「ストロークスとは…ロックンロールの新たな発明である!」
古いもの、古いって言ってもたかだか50年60年ですけどそういうものをアップデートしてくれたり全く別の聴かせ方とか表現の仕方、観せ方っていうの発明したと言っていいのではと思いますね。10年に一人ぐらいそういう大きな発明家が現れてはロックンロールの形を全く変えてしまうっていう、それの2000年代のいちばんの立役者かも知れない。

尾花:「ストロークスとは…無意識に結論からスタートしたバンドである!」
今回ずっとねこの三人で話してる中でも1st アルバムからいわゆるレジェンドって言うかね、クラシックからスタートしてるじゃないですか。自分たちで自分の基礎になるものを全て網羅して一発目に出しちゃったのでそこをどう切り崩してどのタイミングでどうやってこう今の時代に狙わずにはめ込んでいくかって言うか、評論家じゃないんであんまよくわかんないですけどとにかく大変なもの一発目に出しちゃった。無意識に結論を出してしまってそこから新たな自分たち、もしくは最初なのかみたいなのを常にこう反復横跳びしてるのかよくわかんないけれど。
志磨:まさにその通りですね、既に完成形としてデビューするっていう。天才って得てしてそういうものというか突然バン!って完成形のまま現れるんですよね。

2週に渡るレジェンド『ストロークス』ラストは「Lasy Night」 で締めくくられました。

PLAYLIST

What Ever Happened / The Strokes

Under Control / The Strokes

Brooklyn Bridge to Chorus / The Strokes

Trying Your Luck / The Strokes

ピーター・アイヴァース / ドレスコーズ

Last Night / The Strokes


■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
■ドレスコーズ 志磨遼平さんの詳しい情報はオフィシャルサイト

次回のレジェンドは、2年3ヶ月ぶりとなる日本アルバムを間も無くリリースするBTS!お楽しみに!