今週は、NEWアルバム『Translation』をリリースした BLACK EYED PEASのPart2!ゲストは引き続き、m-flo VERBALさん、RIP SLYME RYO-Zさんをお迎えしました。
■ライヴの魅力
グローバー: BLACK EYED PEASの話を伺う時にどうしてもパフォーマンスの話をお二人たら聞きたいんです。9月に実現して欲しいという気持ちですけども「Supersonic」があって BLACK EYED PEAS が来る、そしてVERBAL さんm-flo も出演予定があリます。まずバーバルさんはBLACK EYED PEASのパフォーマンス、特に印象に残ってるもの何かありますか?
VERBAL:楽曲はもちろんなんですけど、舞台の美術とかそのエンターテイメント性の高さがすごい印象的ですね。
グローバー:トータルの アート、演出、舞台芸術含めてすごい。
VERBAL:武道館じゃなくて別のとこでやった時にウィルがDJしながらラップしてるコーナーがあってDJブースが突然盛り上がり出してクレーンみたいな形でどんどんどんどん上がってって“えーっ!”みたいな。そんなとこにお金かけるヒップホップアーティストって僕見たことないんですよ。お客さんはもちろん“おーっ!”って盛り上がるじゃないですか、その一体感をつくる持っていき方、その見せかたの上手さってのが素晴らしいなって思いました。
グローバー: RYO-Zさんは印象に残ってるものあります?
RYO-Z:やっぱダンサブルなところかな。なんか昔っからもうとにかくオシャレで粋なんだよね。例えばウチのグループにいちばん影響を与えたのは『The Pharcyde』っていうグループだけど、そのPharcydeもダンスがすげえ上手いの。そういうラッパーって当時日本にも海外にもほとんど居ないし、The Pharcydeぶりに観たのがBLACK EYED PEASだったの。しかも子気味好くちょっとだけ踊ったりとか、これみよがしじゃない感じもあるし、なのにライヴの途中でいきなりアップルのソロも入ってきたり、ウィルはドラム叩きながらラップするとか。
グローバー:多才ですね。
RYO-Z:多才ですよ“ドラム叩きながらラップなんかできないっしょ”っていう風に思っちゃうけど俺なんかは。ライヴを飽きさせない。ずっと4人で出ずっぱりでCDの曲をやってるわけじゃないから、それがね凄くエンターテイメントとして完成されてる。しかもテクニックもスキルもパフォーマーとしての力も兼ね備えてる一組だと思いますよ。
■will I amの自宅へ
RYO-Z: VERBALはウィルの家にも行ったことあるんでしょ?
VERBAL:このタイミングだからもう言っても良いと思うんですけど、実は昔 TERIYAKI BOYZ のために曲も作ってくれたんですよ。残念ながらリリースにに至らなかったんですけど超カッコ良かったんですよ、その曲。その時はウィルとも出会ったしそんなことできたらいいよね、なんて話をしてた矢先に僕ロスに居たんですよ。ちょっと飯でも行こうみたいな感じでウィルが運転して僕が助手席座りながら“ちょっとクラブとか寄ってみない?”みたいな感じでいろんなクラブ行って“お客さん居ない、ちょっと寒いね、行こっか”みたいなそんなテンションでクラブホッピングした後ウィルん家に行くんですよ。すごい豪邸だったんですけど中に自動ドアがあってその先にレコーディングスタジオみたいなとこがあって、そこでいきなり“曲を作ってみない?”って言われたんで“ぜひ”みたいな。“やっぱヒップホップみたいな感じがいいよねTERIYAKI BOYZは”みたいなTERIYAKIの曲を書くっていう前提の話にどんどんなっていって、その時にRun DMC の楽曲から “これかっこいいよね”ってワンフレーズだけサンプリングしてドラムをその上から叩き始めて30分ぐらいでもう曲の骨子ができて“これどう?”って言われて“もうバッチリ”みたいな(笑)
■RIP SLYME RYO-Z セレクト!
『強いメッセージ性を感じるBEP ナンバーTOP3!』
3位:The Donque Song feat. Snoop Dogg / will.i.am
RYO-Z:当時アンダーグラウンドの時は、いわゆるクールなイメージのラッパーの一人でもあるでしょスヌープは。後にどんどんあの面白さを発揮していく人だけども。そのぐらいのなんかすごくいいタイミングでウィルとリンクしたいとかそういう仕事っぷりって言うのかな、俺は歌詞に対してこういうメッセージっていうよりは、こういう行動する、こういう楽曲を作る、とかそういうところになんか“あ、いいなー”“なんかウィルまたソロでSnoopとやるとかすごい良いなぁ”みたいなことを感じる。
2位:Weekend feat. Esthero
RYO-Z:久しぶりのね、また時折出してくれるどヒップホップな感じ。ビデオとかもヒップホップで超有名な名盤のレコードジャケットをめくってるんだけど、そのめくってるジャケットが動画になって、それをBLACK EYED PEASのメンバーがやってるみたいな感じでヒップホップ愛満載みたいな。
1位:Don't Lie
RYO-Z:これをね、すげえ二日酔いの昼下がりに、ある女子とデートの約束があって、この曲を聴きながら行ったって思い出があるんですよね(笑)で、俺はこの曲に合わせて大した英語のリスニングできないにもかかわらず、その会う女の子に思いを馳せながら“嘘つかないでね”と思いながら会いに行ったっていう想い出があるんだよね(笑)
■世界中の音楽シーン与えた影響
VERBAL:やっぱり“いい音楽であれば何でもアリ”ってことを体現してくれたグループだと思います。「GOOD MUSIC Is GOOD MUSIC」っていうのってよくよく考えてみたら”だよね“と。それこそMalumaは南米のアーティストだったり今すごくレゲトンが流行ってますけど何言ってんのかわかんなくても別にいい曲はいい曲じゃないですか。BLACK EYED PEASも英語分かる人も分からない人も”いいな“って思えるのってやっぱりそのジャンルを超えてヒップホップだから好きとかじゃなくて、もう”曲が良いから好き”ただ彼らのルーツはヒップホップがあるので時折結構ディープな曲もあればポップな曲もあるっていうその幅広さがなんでもありでその器量の大きさを感じますね。それが最大の魅力で僕もミュージシャンとして“そういうのありなんだ”と思わせてくれる場面がたくさんあったのでそういう意味でインスピレーションも受けてきました。
RYO-Z:俺も“音楽を聴いて踊ってるって楽しいよね”って思わせてくれるパフォーマンスっていうのが彼らの持ち味で、彼らのその様を見てみんな楽しんでくれるわけだからそういうとこなんじゃないかな。実際ダイレクトに僕らもそういう影響を受けて英語もわかんないけど彼らの音楽はかっこいいし、何せ踊りたくなってくるんだよっていうね。だからヒップホップをダンスミュージックと捉えて初めて行ったっていうのは僕にまず凄いデカイ影響を与えてるなと思います(笑)
グローバー: VERBALさんは今2020年こんなところひょとしたら影響を受けてて今やってるなーって思うことあります?
VERBAL:今こんなに突っ走ってる人達っていないと思うんですよね。だからそういう意味では“継続は力なり”じゃないですけどどんどんやってけば音楽もインスパイアされますし、さっきのWill.I.Amの楽曲制作の話じゃないですけど、やっぱり常に常に音楽に触れて常に好奇心があると、どんどんどんどん新しいものも生まれるんだなっていうのは改めて思い出させてくれるのでそういうリマインダー的な存在としても大きいグループですね。
■キャッチコピー
VERBAL:「Black Eyed Peas とは…エナジー 」である!
アルバムのタイトルで『The E.N.D.』っていうのがあったと思うんですけど、その略が「エナジー・ネヴァー・ダイズ」なんですよ。エナジーって timeless ですし、未来にもあって欲しいですし過去からもインスパイアできてもう過去も未来も全部ひっくるめて一つのエナジーで、いつの時代のBLACK EYED PEASの曲を聴いても別に色褪せないですし、それって一つのエナジーだからじゃないかなってことなんでやっぱ彼らはエナジーの塊なのかなと思いました。
RYO-Z:「Black Eyed Peas とは…モンキー」である!
俺もアルバムからインスパイアですけどね。人間であるというかルーツであるみたいな感じがなんかするなって。ずっとダンスミュージックっていうのが消えないのはやっぱそれこそ原始の頃から火を焚いてその周りで踊ってたぐらいの原始の頃かあるみたいな。そんな原始的なところをずっと伝承している伝達者みたいな感じがするっていうところでモンキーなのかなと思いますね。『MonkeyBusiness』ってすごいタイトル、あの時のあのタイミングで凄い大ヒットしちゃうあのグループの凄まじさ。
2週に渡るレジェンド『BLACK EYED PEAS』ラストは「The Time」で締めくくられました。
PLAYLIST
Pump It / Black Eyed Peas
The Donque Song (Feat. Snoop Dogg) / Will.I.Am
Don’t Lie / Black Eyed Peas
FEEL THE BEAT feat. Maluma / Black Eyed Peas
RUN AWAYS / m-flo loves chelmico
The Time / Black Eyed Peas
■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。