今週のレジェンドは、年内での活動休止を発表している、嵐!
ゲストには、お笑いトリオ ジャングルポケットの斉藤慎二さん、
ノーナ・リーヴス 西寺郷太さんをお迎えしましました。
■嵐との出会い
斉藤:僕は実際に本当に好きになったと言うか本当に興味を持ち出したのは高校生の時で、ステージで3年生を送る会がありまして、そこで僕野球部だったんですけど100人ぐらい部員も居てその中で嵐を踊ろうってなってじゃあ5人選抜だってなった時に僕はなぜか歌とかダンスが結構できたんですよ。親父は元々歌手を目指したりしてて小さい頃から歌うのが好きでそれでよくわかんないんですけど動きもなぜかキレがあって。それで嵐の松潤役で実際ステージで踊って歌ってそこからもすごい拍手喝采で。
グローバー:楽曲はちなみに何だったんですか?
斉藤:その時は「A・RA・SHI」です。
グローバー:斉藤さんがいちばん好きな嵐ナンバーは何ですか?
斉藤:「ワイルド アット ハート 」これ実は番組で歌って踊ったんです。それもかなり前なんですけどオリラジの中田さんがリーダーでチョコレートプラネット長田さん、パンサー尾形さん、パンサー向井さん、僕のこの5人で実際に踊らされていただいたりで、その時も一か月ぐらい、やっぱ中田さんが結構スパルタだったので毎日のように本当練習して。やっぱりなんか自分がこうやって関わるとなんかすごいその曲を深く知ろうという気持ちになってこの曲の素晴らしさと言うかそういった部分に惹かれてやっぱ思い入れが強い曲です。
グローバー:郷太さんはいつどんな時どんな気持ちだったか覚えてますか?
西寺:僕は小学生になったのが、1980年で。その年に田原俊彦さんや、松田聖子さんがデビューしたんですね。まず田原俊彦さんから音楽を好きになって、その後はずっとシブがき隊、少年隊、光GENJIだったりってジャニーズのデビュー曲をすごい楽しみにしている子供だったんです。自分もミュージシャンを目指してましたし、小学校高学年からは曲も作ってたんですね。「プロデューサー」みたいな目線が、10代の時の自分にもあって。特にデビュー曲には、ジャニー喜多川さんという天才がそのアーティストの魅力の全てを一回注ぎ込んでると言う気がするんですね。例えば KinKi Kidsだったら「硝子の少年」、 V6だったら「MUSIC FOR THE PEOPLE」、 TOKIOは「LOVE YOU ONLY」、少年隊「仮面舞踏会」、光GENJI「STAR LIGHT」。どれも素晴らしい名曲ですが、そうしてずっと研究している中で嵐の「A・RA・SHI」を聴いた時に、もうぶったまげて。その時すでに僕はプロになってて自分のラジオ番組も持ってたんですけどね。この曲のいちばん凄いところは曲の速さ、BPMって呼ばれるんですがそれが3つ混在してるっていう。デビュー曲なのに曲のテンポが途中で変わるという冒険。テンポが変わると言えばクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」とかもそうなんですけどね、ちょっとオペラ調というか。実際、すごい変わった構成の曲なんですよ、嵐の「A・RA・SHI」は。まず普通にテンポが118で始まり、ギターソロ辺りで126までテンポがグッと上がるんですよ。その辺りで聴いている人間の気持ちが自然にグって盛り上がる。それで最後、大野さんソロのパート「You are my SOUL! SOUL!」でBPM 85まで落ちてくる。「BPM」とは、“ビート・パー・ミニット”って言うんですけど、1分間に何回ビートを刻むかっていう尺度なんですけどね。つまり僕、音楽プロデューサーなんで今敢えて細かく説明しながら喋ってますけど、あくまでも複雑なことを自然に聴かせてるっていう事が大事なポイントで。一曲の中に、それもデビュー曲で挑戦しているっていう事実にぶっ飛んだという話がしたいんですよ。大ヒット曲になりましたが、一個のミュージカルをギュって5分とか4分に縮めたような世界観が、あの嵐の一曲目で出来てて。ラップがありサビがあり展開があって転調もあり。この一曲でもう普通にCD買いに行って、ラジオで猛プッシュしたのが21年前ですね。
■日本中に愛されるお茶の間になった後の最大の理由
西寺:光GENJIも、SMAPも、V6もグループ内の年齢差が結構あるんですよね。上下の社会がちゃんとあったというか。光とGENJIも分かれていましたし、V6のトニセン、カミセンもそうでしたし、なんかやっぱり10代の子の持ってるパワーと20代の熟練してきて下積みもやってた人の力の融合って言うか。でも嵐は何歳かの差はもちろんあるんですけど、年長者である大野さんのキャラクターがそもそも「威張らない」っていうか。別に他の人が威張ってるってわけじゃないんですけどね。木村さんとか中居さんとかが醸し出していたグループ内の絶対的年長感ではなくて、なんか割と並列に見えたんですよね、嵐は。5人の仲が。もちろん歌とかダンスとかで大野さんが引っ張ってたところはあるとは思うんですけど。その関係性が新しく感じたんですよ。それまでのジャニーズ・グループにないぐらい、5人平等だったんじゃないかなっていう。仲良くてなんか楽しそうな。
グローバー:友達に入りたいって気持ちにさせてくれる。
西寺:そうそう、それが5人の協力っていうか。「献身」って僕は言うんですけど、チームに対する協力心が特別な気がしますね。今 Netflixで「ARASHI's Diary -Voyage-」っていうドキュメンタリー毎回観て楽しんでるんですけど、ああいう撮影クルーが常にいる状態も本来ならなかなか難しいと思うんですよね。カメラが2年ぐらい入ってずっと追いかけて。それができたってのも嵐の強みだなと思いますね。
グローバー:斉藤さんは嵐の活動の中で音楽以外のテレビ付けたらいつでも元気にエンタメ見せてくれるっていうのがあって、その現場にいらっしゃって触れる人柄とかこれ素敵だなそれは日本中好きになるよなーって感じたことありますか?
斉藤:一番最初にVS嵐の収録に行った時に5人のメンバーが取材をしてて、僕がたまたま廊下ですれ違う時にかなり遠くの位置から桜井さんが大きな声で“よろしくお願いします!”って言ってくださって。そこに居た他のメンバー4人も頭を下げて“ああよろしくお願いします”ってそんなとこから挨拶してくれるの。で近くに行ったらまたすれ違うときに“ああ、よろしくお願いします”みたいな感じで。
グローバー:なんか今の話からグループとかスターっていろんな形ありますけどカリスマでちょっと手が届かないとこにみんな惹き付けられるものもあれば、嵐ってちょっと違ってものすごい近い魅力が自然とあるんですね。
斉藤:そうですね。
グローバー:郷太さんはこの歌詞が響くなぁっていう曲ありますか?
西寺:嵐の他のグループにない特徴の一つは「桜井翔さんがラップを書く」ことだと思うんですよね。ラップって自分の言葉で書く部分があるので。「BRAVE」“後ろへ放る 明日へのball 頂上で合流 夢の道中 Hey! one for all and for you” っていう。ラグビーって後ろにボールを投げながら前に進んでいくっていうルールですよね。ラグビーのワールドカップのテーマ曲で浮かんだ言葉だとは思うんですが。確かにこう「後ろへ放る」って言葉の意味を色々考えると、今嵐が休止するっていう発言をして海外にも曲を送り出そうとしてるような、そういうことも全部ひっくるめた時、ジャニーズで引っ張ってる世代の自分たちがトライすることで「後へ放る 明日へのball」、つまり今後の若い世代のジャニーズのメンバーがストリーミングだったり挑戦がやり易かったりとか・嵐が一回やっちゃうことで次を追いかける人たちがすごく楽になるっていう部分はあると思うんですよね。後輩たちへのメッセージも込められてんじゃないかなって思って。
■「聴いていると思わず涙が溢れちゃう!!! 切なくて…心が動かされる…感動系嵐曲!TOP3」
3位:Love so sweet
斉藤:これ普通に恋愛の話だと思うんですけども僕には本当にファンへの想いと言うか、そういう風に自分は置き換えて聴いたりしてる部分があって。
グローバー:そうするとひょっとしたら嵐のメンバーの中でもこの曲を歌ってる時の気持ちっていうのは今どんどんどんどん大きくなってきてるのかもしれないですよね。
斉藤:そうですね、やっぱり人それぞれによって歌の捉え方って全然違うと思うので僕はなんかそういう風に思ったっていうのがあるんですけども。
2位:truth
斉藤:この曲は大野くんの良さがすごく出てるかなぁっていう曲で、この曲調もこの歌詞もこのテンポ感もすごい好きで一時期もうずっーと聴いてた時があって。なんか寝る時にも本当にそのまま眠りにつくぐらい大好きな曲で。僕、大野君に対しても全員に対しても気持ちは強いですけどもVS嵐でドラフト会議ってのがあってアンケートで“どこのチームに入りたいですか?”ってなった時に僕5位を大野さんにしてたんですよ。まだ大野くん自体を掴みきれてないというか一緒に共演してても“自分のことどう思ってるんだろうな?”って“面白くない人だと思われてるのかな?”って勝手な不安があって、一緒のチームになったとしてもなんか俺と同じチームになって嬉しいのかどうなのかっていうのが分かんなかったところがあって、それが大野くんが僕のことを選んでくれたんですよ。それが“斉藤さんの顔が大好きなんです”って言ってくれて。で、よくよく考えたら自分が出てる嵐さんの番組観てる時に僕が何か発言するたびに大野くんっていつも笑ってくれてたんですよ。で、桜井さんも“そういえば大野くんいつも笑ってるもんね斉藤さんが居るとき”って。“あ、俺はそんな大事なことも気づけなかったんだ”とか“本当に俺のこと好きでいてくれたんだ”っていう気持ちでまた更にこの「truth」に対しての気持ちが高まっていうのがあって。なんかエピソードがあるとその気持ちがまたその曲に乗っかってへんに深入りしちゃうというか。
1位:One Love
斉藤:大好きですね。こんなとこで言うのもアレなんですけども女性を口説く時に歌ったりするんですよ僕。昔ドッキリに引っかかって女性を口説く時に本当に僕が屋上でその子に対して歌を歌ってるところが放送されてしまったんですけれども。
グローバー:観た、観ましたよ。
斉藤:観ましたか!なんか上手く自分でもストレートに気持ちを伝えてるつもりなんですけど歌を重ねることでさらに自分の想いを相手に伝えることができるんじゃないかと思ってこの歌を実際に歌ったこともありますし、本当にストレートに想いを伝えてるっていうか今の男って本当に好きな人に対してどういう風に気持ちを伝えられるのか、好きでもちゃんと気持ちを伝えられてない人ってたくさんいると思うんですけども、なんかこの歌詞を聴くと“そんな迷ってることなんてもういらないよ”と言うかそういう部分でなんかこのストレートに伝わってくるこの歌詞がすごい好きで。
グローバー:じゃあ本当に自分がこの人好きだなと思ったらもうやっぱもうこれは歌わないといられない曲ですか?
斉藤:そうですね、必ず歌います。それが上手くいくかいかないか分からないですけども(笑)
まだまだ続くレジェンド嵐、来週もお聞き逃しなく!
PLAYLIST
ワイルド アット ハート / 嵐
A・RA・SHI / 嵐
BRAVE / 嵐
Whenever You Call / 嵐
Love so sweet / 嵐
One Love / 嵐
■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
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■ノーナ・リーヴス 西寺郷太さんの詳しい情報はオフィシャルサイトへ