今週のレジェンドは、日本の音楽シーンをリードし続けているモンスターバンド、Mr.Children!
ゲストには、CHEMISTRY川畑要さん、長濱ねるさんをお迎えしました。
■ミスチルとの出会い
川畑:僕は中学3年ぐらいの時に出会ったんじゃないですかね。あのフード被って顔が見えなかったジャケ写。
グローバー:『innocent world』のジャケ写ですね、あの長方形のね。
川畑:そう、だからどういう顔かっていうのが分かってなかったんです。それで曲から知って“なんだ!この曲!”って衝撃が走って。それまで僕はX JAPANとか洋楽だとモトリー・クルーとかガンズ・アンド・ローゼスとかロックが好きだったんですよ。でも“全然違う場所に連れてってくれた”みたいな。すぐに“歌いたい”って思いましたね。
グローバー:長濱さんはこの『innocent world』っていう楽曲はいかがですか?
長濱:私は父がきっかけで聴くようになったんですけど、なんか本当に歌詞カードとか見なくても覚えちゃうと言うか、歌っちゃうと言うか、すごくキャッチーでミスチルさんならではのロックな感じがすごく印象的で好きですね。
グローバー:この“ならでは”な感じってもう出だしからありましたよね。
川畑:ありましたね、今思うとなんですけどね。
グローバー:『innocent world』は1994年のナンバーなんですが、この時って長濱 さんはおそらくそれを遡って聴いた曲だと思うんですが、『CROSS ROAD』って曲がロングヒットして、そこから『innocent world』とかもう出す曲出す曲、また凄い良い曲また凄い良い曲、とんでもないバンドが出てきたという。
川畑:だから僕は『innocent world』聴いてから『CROSS ROAD』行ったんですよ。
グローバー:もう名曲のオンパレードが始まった象徴的な一曲でしたね。長濱ねるさんさっきちょっとおっしゃってましたけどこの曲を好きでなんかロックバンドのカッコよさを感じるんだということなんですよね。
長濱:はい、私は98年生まれなので本当に生まれる前の曲なんですけど、今日聴いてもやっぱり素敵だなぁと思うのが本当に色褪せないというかずっと生まれる前の曲でもこんなに好きになるっていうのがすごくなんかミスチルさんだなって思いますね。
グローバー:現在22歳でこの曲も生まれる4年前となるとその出会った時ってのはもう気付いたらミスチル聴いてたっていう感じですか?
長濱:私、五島列島っていう長崎の島に住んでいたんですけど、父が教師をやっていて、部活の顧問でテニス部の担当だったんですね。それで私が3〜4歳ごろ、まだ小っちゃかったので休みの日はお父さんが島の山道を40分ぐらいかけて学校に連れていって部活を一緒に見学させてもらってて、その時に必ずと言って良いほどミスチルさんが流れていて、それで今でもミスチルさんを聴くとなんかその時のお父さんの香水の匂いとか本当に窓からの山道の景色とかが蘇ってくるすごい思い出深いアーティストですね。
■歌詞の世界
グローバー:3〜4歳の頃って言うと「おかあさんといっしょ」で流れてくるような「みんなのうた」というような曲も聴きながら、ここにミスチルの曲も入ってきてその辺っていうのはなんか子供心に歌ってました?一緒に、それとも聴いて心地いいって感じでした?
長濱:聴いて心地いいでしたね。なんかずっと聴いていていちばん好きになったのが『箒星』っていう曲で、『箒星』っていう言葉もそれで知って“あぁなんて素敵なんだ”って。
グローバー:じゃあ言葉を知って曲を聴いていって自分で好きになっていったポイントどんなところでした?
長濱:私自身、夜とか星とかがそもそも好きでロマンチックを感じているんですけど、いちばん最初の「別にそれほど疲れていやしない なるたけ優しい言葉慌てて探してみる」というところとか桜井さんってすごくストレートでリアルですごく情景が浮かびやすいなって思って。すごくピンポイントでこういうシーンっていうのがすごく頭に浮かぶので、そういうとこに思いを馳せながら聴いてましたね。
グローバー:川畑さんは特に歌詞だったらこの曲の世界観引き込まれるなぁっていう曲ありますか?
川畑:『Over』ですかね。切ないんですけどサウンド的に言うとそんなに寂しくは感じさせないというか、この後この二人は違う人生を歩んでいくような前向きさも感じる。
グローバー:この『Over』はLOVEがOverしてしまった。
川畑:っていう、切ないんすよ。歌っててこれが本当情景がめちゃくちゃ浮かぶんです。「いつか街で偶然出会っても 今以上に綺麗になってないで」とか、この歌詞やばいと思って。確かに思うじゃないですか、“幸せにはなって欲しいけど、ちょっとそんな綺麗になったあなたに会うとちょっと切ないかも”みたいな。
グローバー:本当の男の本音の情けない部分ですけど僕らに刺さりますよね。
川畑:なんかこれ聴いててもしつこくないと言うか“行かないで”じゃない。すがり付いてなくて、でもそれをさらっと歌っちゃうのが“うわ、マジか!”と思って。
グローバー:そのリアルさがあるんだけどさらっと次に行かせてくれるような大好きな温度感がこの歌詞の世界にある。
川畑:そうですね、好きですね。
グローバー:長濱さんは他にもこの曲の歌詞の世界観が好きだなーっていう曲はありますか?
長濱:私は『Your Song』という割と最近の曲なんですけど、ミュージックビデオもすごく好きで、なんかすごい光に包まれてミスターチルドレンさんが歌っていてその映像もすごく好きだったんですけど、特に歌詞で「ふとした瞬間に同じことを考えたり、同じ歌を口ずさんでたり、そういう偶然がすごく奇跡」っていうのがなんだかすごい好きで、自分がちょっと落ち込んでる時に聴きたくなりますね。
グローバー:長濱さんがおっしゃったような恋心をちょっとした言葉で描いていくって言うのは変わらないですね。
川畑:そうですねー。そこ変わらず居るって凄いですよね。その感覚を常に持ってるというか。
グローバー:これだけ長きに渡ってやってきて長濱ねるさんおっしゃるようなすごい瑞々しいフレーズっていうのがやっぱりいつもあって新しい曲にもあって元気をもらう曲。こういうロッカバラードみたいな曲って、ミスター・チルドレンが作った一つの形ありますよね。
川畑:そうですね、なんか今言われて感じました“確かになぁ”って。
■長濱ねるが胸きゅん?「これこそ最高のラブソングでしょ!!! TOP3」
3位:Marshmallow day <2012>
長濱:ポップなメロディで、その中に「睡眠不足が続く日でも君に会えるなら飛んでいく」っていう歌詞がすごいキュンとしちゃって。桜井さんってほんと真っ直ぐでストレートで愛をドンとダイレクトに伝えるような歌詞にすごく私はキュンとしたり、共感したりとかしますね。
2位:365日 <2010>
長濱:そもそもピアノ大好きでピアノの音が好きなんですけど、それでこのイントロでもう掴まれたのと、なんだかちょっと苦しくなるんですよねこの曲。なんかそういうちょっと苦しさもなんかすごく好きですね。
グローバー:胸が苦しくなるっていうのはどういう苦しさなんでしょうね?
長濱:なんだろう、自分の記憶と繋がってるんですかね?なんか自分の記憶の中にこの曲があるのでこれをよく聴いてた時期の思い出とかでなんだかすごく苦しくなったりして。バラードですごく愛を歌ってるんですけどなんだかこのメロディーも相まってそういうちょっとキュンとしちゃうような感覚がありますね。
1位:常套句 <from album『[(an imitation) blood orange] (2012)>
長濱: “君に会いたい”って何度も言うところとかなんだか桜井さんってすごく男らしいと言うかかっこいいところもありつつちょっとなんか言葉が難しいんですけど女々しさと言うか女性らしい弱いところとか不安だったり素があるような気持ちだったり、この曲はすごく自分が共感すると言うか自分にも置き換えられる曲ですね。男性にも女性にも隔てなくみんなの心を代弁してくれるようなそういう凄さにシビレましたね。
まだまだ続くレジェンド『Mr.Children』来週もお聴き逃しなく!
PLAYLIST
innocent world / Mr.Children
箒星 / Mr.Children
Over / Mr.Children
名もなき詩 / Mr.Children
くるみ / Mr.Children
常套句 / Mr.Children
■放送後1週間は右のRadikoタイムフリーボタンでお聴きいただけます。
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